2021年07月13日 10:40 掲載

クルマ 暑い、くさいは嫌だ!
車のエアコンを点検してみよう


くるくら編集部 小林 祐史

においが気になる場合のお手入れ

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トヨタ車などに搭載されているエアコンシステム。これがインパネ内に収まっている 写真=デンソー

 エアフィルターを点検・交換してもにおうなら、吹き出し口の汚れ掃除や、吹き出し口に消臭剤を取り付けてみたり、吹き出し口から消臭スプレーを散布するなどを試してみよう。それでもにおいが収まらないなら、エアコンユニット内の奥にカビが発生している可能性が高い。その場合は、暖房運転にして数分間そのままにしておく。カビが減少し、においが和らぐこともある。

 しかし前述のものは一時的なものであり、と呼ばれるエアコンユニット内で結露しやすい場所の掃除ができていないことが多い。エバポレーターはエンジンのラジエーターのような形状をした部品で、内部に空気を冷やすガス(冷媒)が流れている。そこに取り入れた空気を吹き付けることで涼しい空気を作り出している。吹き付ける際に、空気中に含まれる水分が急激に冷えて、エバポレーター表面に結露が生じることがある。その結露が残ったまま、エンジンを切るとエアコンユニット内でカビが発生することになる。

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ラジエーターのような形状をしているエバポレーター 写真=デンソー

 このエバポレーターの点検や洗浄をユーザーが行うことは難しく、プロに依頼するのが無難だ。市販のエバポレーター洗浄スプレーもあるが、それを使ってもにおいが取れない場合は整備工場や車の洗車サービスを行っている業者などに依頼しよう。

日ごろから内部のホコリと湿度を意識

 エアコン内部のカビを発生させないようにするには、エアコンフィルターを定期的に交換する、吹き出し口を掃除するなどといった内部のホコリを少なくすることを日ごろから心がけることだ。また、エアコン内に結露が起きない状態で駐車することも大切だ。そのためには、目的地に到着する10分くらい前にエアコンをオフにし、外気導入での送風運転を行おう。これで内部の結露や水分が減少する。

涼しくならない場合はエアコンをオフ。そのまま使うと高額修理の可能性も

 エアコンフィルターを交換しても涼しくならない場合は、エアコンガス(前述の冷媒)漏れやコンプレッサー故障などが原因として考えられる。このような場合は自動車整備のプロに修理を依頼しよう。また、エアコンガス漏れで涼しくならないままエアコンを稼働させ続けた場合、エアコンガスを圧縮するコンプレッサーの潤滑ができなくなり、コンプレッサー内部が焼き付きを起こしてしまうケースもある。この場合、コンプレッサー交換という高額な修理になる可能性もあるので、涼しくならないと感じた場合はエアコンを「オフ」にし早めに修理工場へ向かおう。

エアコンも安全運転に必要な装備

 エアコンは車内を快適にするための重要な装備であり、これが故障すると高温多湿で不快な環境となり、ドライバーは運転どころではなくなってしまう。快適に運転できる環境=安全に運転できる環境ということを認識し、エアコンの定期的な点検とお手入れを習慣づけよう。

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