2021年04月03日 14:40 掲載

クルマ スーパーフォーミュラ2021年シーズンが4月2日に開幕。
無料ライブ配信あり

日本のフォーミューラーカーレースの最高峰である「スーパーフォーミュラ」が4月2日に富士スピードウェイで、2021年シーズンの開幕を迎える。今年はチャンピオンがチームを移籍するなど勢力図に変化が生じている。ドライバーたちのプロフィールを中心に、今年の見どころをモータースポーツライターの大串信が紹介する。

文・大串信(モータースポーツライター)

ホンダ勢は、チャンピオンの山本が古巣へ移籍。

スーパーフォーミュラ,開幕

富士スピードウェイで2021年シーズンが開幕する。写真は3月のシーズンオフテスト。 ⓒSho Tamura / Red Bull Content Pool

 2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ最大の話題は、昨年シリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGからTCS NAKAJIMA RACINGへ移籍したことだろう。山本はこれでSFのチャンピオンを3回獲得したことになるが、それに飽き足らず「SFにデビューしたとき在籍したNAKAJIMA RACINGでチャンピオンを獲得し中嶋悟監督に恩返ししたい」と、新しい課題に挑戦する決断を下したのである。「まだまだ、何かを追いかける立場でいたい」と山本。今年の山本は、新天地でシリーズ2連覇、自身4回目のチャンピオンを目指す。

スーパーフォーミュラ,開幕

2020年チャンピオンの山本尚貴 写真:ホンダ

 ベテラン山本を迎え入れる形でパートナーになるのは昨年SFにデビューするや速さを見せ、デビュー6戦目にして優勝を飾った注目の新鋭、大湯都史樹だ。下位カテゴリー時代からその速さには定評があったが、大事なところでミスを犯すクセのあるオン・オフ型の天才肌にはまだまだ不安は残る。しかし山本から熟練のワザを習得すれば、チームメイト同士のチャンピオン争いを繰り広げる可能性も秘めている。

 ホンダ系ドライバーとしてはSFで無冠のまま8シーズン目を迎える野尻智紀も注目株である。TEAM MUGENで闘って3年目、チームとのコンビネーションも充実し速さも十分、あとはレースの流れに乗るだけだということは誰もが認めるところ。開幕前のテストでも安定した速さを見せており、今年は念願のチャンピオンを射程に入れて開幕を迎える。

 若手では、ヨーロッパでの激戦を経験しているDOCOMO TEAM DANDELION RACINGの福住仁嶺や牧野任祐も気になるところだが、牧野は残念ながら体調不良で開幕戦の欠場が決まっている。その代役を務める笹原右京もヨーロッパ経験者で、このチャンスをどう活かすかを楽しみにしたい。

トヨタ勢は、有力ドライバーが引退も、ライバルの育成ドライバーを獲得

スーパーフォーミュラ,開幕

2020年シーズンのスーパーフォーミュラのスタートシーン 写真:トヨタ

 トヨタ系ドライバーには大きな異動は起きていない。近年、シリーズの主役を張ってきたニック・キャシディがフォーミュラEへ転じたため姿を消すのは残念だが、替わってVANTELIN TEAM TOM'Sに昨年のスーパーフォーミュラ・ライツでチャンピオンを獲得した宮田莉朋が加入するのは楽しみだ。偉大な先輩となる中嶋一貴から学び取ることを学び取れば、新人とあなどれない速さで走るだけの才能を持った選手である。

 一方、SFのスター選手の1人であった石浦宏明は昨年いっぱいで現役を引退すると表明しており、P.MU/CERUMOINGINGに空く穴を誰が埋めるのか注目されていたが、阪口晴南が起用されたのは興味深い。阪口は元々ホンダの育成ドライバーでホンダエンジンを背負ってSFにデビューしながらその後ホンダを離れ、今回晴れてトヨタからSFに再デビューすることになった変わり種。両陣営から評価される才能は楽しみだ。

 VANTELIN TEAM TOM'Sの中嶋一貴、KCMGの小林可夢偉はチャンピオンを獲得する力量を十分持ったベテランだが、ル・マン24時間レース出場のためどうしてもSFには専念できず苦しい闘いにならざるをえない。また昨年見せた速さから期待が高まるKONDO RACINGのサッシャ・フェネストラズは新型コロナウイルス感染拡大に伴う入国規制により入国できず開幕では代役を中山雄一にまかせることになっている。KONDO RACINGの山下健太、TEAM IMPULの平川亮、関口雄飛らがそれをどう支えていくかがトヨタ系ドライバーの闘い方になることだろう。

昨年に引き続き、有効ポイント制を導入でチャンピオン争いが白熱!

 シリーズのチャンピオン争いを眺めるうえで注意したいことがある。昨年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、全7大会のうち、上位5大会で獲得したポイントが有効となる有効ポイント制が導入された。今年は当初全レース加算する通常のポイント制に戻すとアナウンスされていたが、最近になって今年もまた昨年同様の有効ポイント制度でチャンピオンを決定すると規則が変更された。これは、フェネストラズや中嶋、小林にとっては朗報ではあるだろう。

 いよいよ2021年シーズンが開幕する。コロナ禍の中、年間スケジュールを不自然にシーズン後半へ圧縮した昨年と異なり、今シーズンはほぼ通年通りのスケジュールでの開催になる。レッドブルは2021年も昨シーズンに引き続き、シリーズ全戦の予選と決勝をインターネットテレビ局のRed Bull TV(レッドブルTV)で無料ライブ配信する予定でいる。熱戦に期待しよう。

<Red Bull TV  スーパーフォーミュラ無料ライブ配信>

2021年の全日本スーパーフォーミュラ選手権の全戦(予選・決勝)を、インターネットテレビ局が無料ライブ配信。ライブ中継に加え、振り返り視聴(ビデオ・オン・デマンド)も可能だ。開幕戦の富士スピードウェイの予選は43日(土)に配信予定となっている。

Red Bull TV
https://www.redbull.com/jp-ja/event-series/super-formula

※Red Bull TVアプリでのご視聴は下記URLよりアクセス下さい。
https://go.onelink.me/351027264/

<2021年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 カレンダー>

142日~4日 富士スピードウェイ(静岡県)
2423日~25日 鈴鹿サーキット(三重県)
3514日~16日 オートポリス(熊本県)
4618日~20日 スポーツランド菅生(宮城県)
5827日~29日 ツインリンクもてぎ(栃木県)
6101日~3日 岡山国際サーキット(岡山県)
71029日~31日 鈴鹿サーキット(三重県)


スーパーフォーミュラのドライバープロフィール写真は

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