2021年07月21日 06:00 掲載

クルマ 菰田潔のなるほど運転レッスン(第3回)|シートポジション

こんにちは、菰田潔です。私と一緒に『今さら人に聞けない運転の基本』を動画でおさらいしてみませんか? ひとつひとつチェックしていけば、きっといまより運転がうまくなりますよ! 連載第3回は、シートポジションについて解説します。

解説=菰田潔

シートには深く座りましょう

 どんなスポーツにも基本となるフォームがあります。このフォームが適正でないと上達が遅いものです。運転についても同じことが言えます。運転姿勢(=フォーム)を今一度見直すことで、スムーズで安全な運転がしやすくなるでしょう。

 はじめにシートに腰掛けます。1番目のチェックポイントは、深く座るということです。お尻の後ろに隙間があいていると、急ブレーキをかけた時、お尻が後ろに下がってしまい、強いブレーキが踏めないということがあります。また、長距離ドライブをした時にお尻の後ろに隙間が空いている人は骨盤が後傾してしまい、その上に体重が乗るため、腰が痛くなったり疲れやすくなる、というデメリットもあります。

1つ目のチェックポイントは、深く座ること

シートとお尻の間に隙間が無いように深く座ろう

アイポイントは高めに合わせましょう

 2番目はシートの高さ調整です。自分のアイポイントの位置が低いと窓から外を見る時に死角や見えない角度が増えてしまいます。見える角度を広くするために、苦しくない程度に、メーターも楽に見え、リラックスしてポジションが取れる範囲内でなるべくアイポイントを高めに合わせましょう。

なるべくアイポイントを高めに合わせましょう

アイポイントは高めに合わせましょう

膝と肘が曲がる位置に合わせましょう

 3番目はシートの前後スライドです。フットレストに足を踏ん張った時に確実に膝が曲がる位置にシートを合わせましょう。足をグッと踏ん張った時にシートが遠く、膝が伸び気味の人は、前からドーンとぶつかった時に足の骨折率が30%高くなるというデータがあります。また、危険を回避するために急にハンドル切って車がふらつくという時も、体も一緒にふらついてしまうと正確なハンドル操作ができません。グッとフットレストに足を踏ん張ることができれば、下半身が安定して上半身は操作に集中できますね。

 4番目はハンドルとシートバックの距離を決めます。ハンドルは9時と3時の位置を持ちます。そして背中をシートバックに楽につけます。肩の位置を動かさないでハンドルの12時の位置を握った時に少し腕が曲がる位置にハンドルとリクライニングを調整して合わせましょう。もし一番上を持ったときに腕が伸びきっている、あるいはシートから離れてしまっていると、ハンドルを切るたびに体が上下に動いてしまいます。そうすると感覚がつかめず正確な運転ができませんね。

ハンドルとシートバッグの距離を決めます

腕は少し曲がる位置に調整しましょう

ヘッドレストには自分を守る大切な役割が

 最後のチェックポイントはヘッドレスト。正式名称はヘッドレストレイントと呼びます。後ろからドーンとぶつけられた時に、もしこのヘッドレストがなければ頭がカクンと後ろに向いて頚椎捻挫(むちうち症)になってしまいます。それを防ぐために頭を押さえることが大事です。ヘッドレストを自分の頭のてっぺんと同じ位置まで高くする、これが理想です。

ヘッドレストを自分の頭のてっぺんと同じ位置まで高くすること

ヘッドレストは頭のてっぺんと同じ位置に合わせましょう

車に乗ったら、5つのチェックポイントを確認しましょう

車に乗ったら5つのポイントをチェック!

 1.深く座る、2.アイポイントを高めにする、3.膝が曲がる、4.肘が少し曲がる、5.ヘッドレスト。この5つのチェックポイントを、いつも車に乗ったら合わせてみてください。
車の運転が上達するだけではなく、疲れが少なく、万が一ぶつかったときの安全性も高いポジションです。

<プロフィール>
菰田潔(こもだ・きよし)
多くの運転講習会で講師を務めるモータージャーナリスト。その理論的で分かりやすい教え方から"プロフェッサーこもだ"とも呼ばれることも。

※この記事は2012年2月に公開した動画を元に再編集したものです。

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