2020年05月25日 14:40 掲載

クルマ 2020年3月~4月の渋滞状況。4月は前年比45%以上の減少

日本道路交通情報センターは、新型コロナウイルスが都内交通渋滞へ及ぼした影響について発表した。緊急事態宣言発令前の3月と発令後の4月では、渋滞量が大きく変化していた。「渋滞統計システム」を活用して行われた調査結果を見てみよう。

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くるくら編集部 会田 香菜子

3月の渋滞量は約16%減少。外出自粛への意識の表れか

2020年3月~4月の渋滞状況を日本道路交通情報センターが発表した。

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 日本道路交通情報センターは、「渋滞統計システム」を活用し20203月~4月の都内の一般道路の渋滞状況調査を行った。「渋滞統計システム」とは都道府県警及び高速道路会社等からオンライン、リアルタイムで収集した情報を蓄積し統計処理したデータを表示するものだ。これらのデータをもとに、常に混み合う地点や、その地点の渋滞発生状況を統計的に見ることができるシステムである。今回実施された調査の結果は、渋滞統計システムから抽出されるデータをもとに、渋滞量を算出したものだという。

2020年3月の渋滞量は、前年と比べて約16%減少した。

出典:(公財)日本道路交通情報センター

 まずは3月の結果を見てみよう。3月は、緊急事態宣言前とはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく報道されるようになってきたころである。調査結果では、渋滞発生箇所はわずかに増加したものの、渋滞量は約16.1%減と外出自粛の効果が表れていることが明らかとなった。多くの企業で在宅勤務が導入され始めた時期であることも、大きな要因だろう。そして、休日ともなるとその減少率はさらに高くなる。もとより平日に比べ交通量が減る傾向にある都内の交通状況とはいえ、前年比約32.4%減という渋滞量は国を挙げて呼びかけられている外出自粛に多くの人が応じた結果といえるだろう。

緊急事態宣言発令の影響か。4月の渋滞量は前年比約45.5%減少

2020年4月の渋滞量は、前年と比べて約45%減少した。

出典:(公財)日本道路交通情報センター

 4月は、7日に東京都など7都府県、16日には全国に緊急事態宣言が発令された。その影響によりさらに交通量が減少したことは、日々のニュースなどですでにご存じの読者がほとんどだと思う。今回発表された渋滞量についても同様で、数値は減少傾向が見て取れた。なんと、平日が4割以上、休日ともなれば5割以上も減少していたのだ。

4月7日の緊急事態宣言発令以降は、渋滞量が3月を上回ることが無かった。

出典:(公財)日本道路交通情報センター

 7日の緊急事態宣言発令後の平日は、3月の数値を上回ることも無かった。3月時点に比べて在宅勤務をさらに推進した企業が増えたことが、主な要因と考えてよいだろう。休日の統計でも、1日渋滞量(※)の平均値が、3月の1,171.8km・hから515.7km・hへと大きく下降推移している。3月の連休では、ニュースなどで外出率が増えたとして、外出自粛への気の緩みが取り沙汰されていた。しかし、その情報こそが個々の感染予防に対する意識を見直し、より高めるきっかけになれたのかもしれない。

※ 1か月の渋滞の距離×渋滞が発生した時間÷1か月の日数で算出したもの。

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