東名高速が橋りょう工事で一部通行規制。名古屋IC~春日井ICで66日間。
NEXCO中日本は、東名高速・名古屋IC~春日井ICにおけるリニューアル工事で昼夜連続の対面通行規制を実施すると発表した。期間は1月14日(火)~3月19日(木)までの66日間。工事区間の前後で最大6kmの渋滞が発生するとして、周辺路線への迂回を呼びかけている。
東名高速・名古屋IC~春日井ICの工事概要
今回、工事が実施されるのは東名高速・名古屋IC~春日井ICの下り線に位置する「庄内川橋」と「神領橋」。老朽化した橋りょうのコンクリート床版を撤去し、新しい床版に取り替える工事が実施される。
床版とは、アスファルト舗装と防水層の下にある板状のコンクリート。庄内川橋と神領橋では、アスファルト舗装の表面にできたヒビ割れから雨水や凍結防止剤がしみ込み、床版内の鉄筋が錆びるなどの損傷が見られた。そのため、走行時の安全性の確保や快適性を高めるために新しい床版に交換される。
東名高速・名古屋IC~春日井ICが一部対面通行規制に!
同工事に伴い、東名高速・名古屋IC~春日井ICにおいて1月14日(火)~3月19日(木)まで66日間の通行規制が実施される。通行規制区間は約2.3km。そのうち約1.2kmが昼夜連続の対面通行(上下各1車線)となる。
工事期間中は、走行可能な車線が減少することから、通勤時間帯を中心に工事区間の前後で渋滞が発生するという。
東名高速・名古屋IC~春日井ICの前後で渋滞が発生
NEXCO中日本によると、工事期間中に渋滞が発生するのは東名高速(上り)・春日井IC付近。東名高速(下り)・守山スマートIC付近。東名高速(下り)・名古屋IC付近の3か所。上り線は6~10時、下り線は17~19時が渋滞のピークとなる見込みだ。
【東名高速・橋りょう工事に伴う渋滞予測】
・東名高速(上り)・春日井IC付近
渋滞ピーク 6~10時 渋滞長 約6km
・東名高速(下り)・守山スマートIC付近
渋滞ピーク 17~19時 渋滞長 約5km
・東名高速(下り)・名古屋IC付近
渋滞ピーク 17~19時 渋滞長 約5km
工事区間の前後で発生する一番長い渋滞は、東名高速(上り)・春日井IC付近。渋滞長は約6kmとなり、通過するのに約40分を要するという。
東名高速の工事区間を避ける迂回ルート
NEXCO中日本は、東名高速・名古屋IC~春日井ICにおける工事の迂回路として下記ルートの利用を推奨している。
【東名高速・名古屋IC~春日井ICの迂回路】
1.岡崎IC ⇔ 岐阜羽島IC
岡崎IC ⇔ 豊田JCT ⇔ 伊勢湾岸道 ⇔ 豊田東JCT ⇔ 東海環状道 ⇔ 土岐JCT ⇔ 中央道 ⇔ 小牧JCT ⇔ 東名 ⇔ 名神 ⇔ 岐阜羽島IC
2.岡崎IC ⇔ 岐阜羽島IC
岡崎IC ⇔ 名古屋IC ⇔ 名二環 ⇔ 楠JCT ⇔ 名古屋高速小牧線 ⇔ 小牧 IC ⇔ 名神 ⇔ 岐阜羽島IC
3.名古屋IC ⇔ 春日井IC
名古屋IC ⇔ 名二環 ⇔ 勝川IC ⇔ 国道19号 ⇔ 春日井IC
4.名古屋IC ⇔ 春日井IC
名古屋IC ⇔ 県道60号 ⇔ 国道302号 ⇔ 国道19号 ⇔ 春日井IC
上記ルートで工事区間を迂回をした利用者(ETC限定)は、通行料金の調整をしてもらえる。迂回時の通行料金が直通時の通行料金よりも高くなる場合、直通時と同額になるように料金調整される。料金調整はETC限定で、現金払いでは対象とならないので注意が必要だ。
また、料金調整とは別に「迂回ありがとうキャンペーン」というキャンペーンも実施される。迂回ありがとうキャンペーンとはどんなものだろう。
迂回ありがとうキャンペーンとは?
迂回ありがとうキャンペーンとは、東名高速の工事区間における混雑を避けるために東海環状自動車道経由で迂回または工事区間(上り)を平日4~6時に通過した利用者(ETC限定)を対象としたキャンペーン。工事専用のウェブサイトで事前登録することによりQUOカードでキャッシュバックが受けられる。
「迂回ありがとうキャンペーン①」と「迂回ありがとうキャンペーン②」の2種類があり、それぞれの詳細は以下の通り。
「迂回ありがとうキャンペーン①」 東海環状自動車道経由で迂回(ETC限定・要事前登録)
東海環状自動車道を経由して工事を迂回した利用者(ETC限定)は、「迂回ありがとうキャンペーン①(※)」の対象となる。
同キャンペーンでは、工事専用ウェブサイトでETCカード番号などを事前登録し、アンケートに回答すると工事終了後にQUOカード500円分が進呈される。これは工事を迂回することよって増えた走行距離のガソリン代に相当する金額だ。現金払いでは対象とならないのでETCカードをお忘れなく。
※キャンペーン対象エリア。
【西エリア】
名神・小牧IC~八日市IC
東海北陸自動車道・一宮西IC~関IC
東海環状自動車道・大垣西IC~養老IC
北陸道・米原IC~美川IC
舞鶴若狭自動車道・敦賀南スマートIC~若狭上中IC
【東エリア】
東名・東京IC~岡崎IC
新東名・厚木南IC、長泉沼津IC~岡崎東IC、清水いはらIC、浜松いなさIC、浜松いなさ北IC
中央道・高井戸IC~上野原IC
伊勢湾岸自動車道・豊田東IC
圏央道・八王子西IC~寒川南IC
新湘南バイパス・藤沢IC~茅ヶ崎海岸IC
中部横断自動車道・富沢IC
「迂回ありがとうキャンペーン②」 平日4~6時に工事区間(上り)を利用(ETC限定・要事前登録)
工事期間中、平日の混雑を避けるため、4~6時に小牧IC、小牧東IC、春日井ICのいずれかで流入し、同時間帯に名古屋IC、長久手IC、東名三好IC、豊田ICいずれかで流出した利用者は、「迂回ありがとうキャンペーン②」の対象となる。
同キャンペーンでは、工事専用ウェブサイトでETCカード番号などを事前登録し、アンケートに回答すると工事終了後にQUOカードが進呈される。こちらは、時間変更のために適用外となる「平日朝夕割引」に相当する金額。利用経路によって金額は異なる。こちらも現金払いでは対象とならないのでETCカードをお忘れなく。
さらに、キャンペーン①または②に申し込んだ利用者の中から、抽選で100名に1万円相当のQUOカードがプレゼントされる。
このように東名高速・名古屋IC~春日井ICの橋りょう工事における対面交通規制は、66日間もの長期にわたって実施されるため、多くのドライバーに影響することが必至だ。工事区間の高速道路を利用予定のドライバーは、事前に最新の規制情報をチェックし、迂回路を利用したり、渋滞ピークを避けたりするなど、普段より時間に余裕をもって出発するよう心がけたい。また、工事区間の迂回によって発生する負担を軽くするため、NEXCO中日本のウェブサイトにおいて迂回キャンペーンや料金調整の詳細をチェックしておきたい。