【フリフリ人生相談】会話のない職場
40代、女性。
2年半ほどアルバイト勤務で勤めている職場で、
ほとんどまったく会話がありません。
翻訳関連の業務ですが、仕事の指示や報告はほぼメールで完了しますし、
共同でなにかを作業することや電話応対もなく、
ランチもひとりで行くので終日ほとんど無言です。
翻訳以外に他の業務も執り行っている会社で、
同じ業務の数人同士では話されたりしています。
また社員と非正規の壁のようなものを感じます。
社員からすると、非正規は、仲間というより、
仕事をふっている作業者としか見ていない感じがあります。
他のアルバイトの人と仲良くすればいいと思うのですが、
派遣の人は次から次へと辞めていき、
社歴がかなり長いアルバイトの人は、
「あなたとは違うんです」という気持ちなのか、
こちらから色々話しかけたこともありましたが、
ちょっとした雑談をできる感じではなく、あきらめました。
社員は挨拶さえしない人も多くて、最近では、
こちらも挨拶省略しよっという気持ちです。
あまりに黙っていると、定時前には口動かなくなりそう、
しまいに日本語忘れそうやわ、と思います。
こんな沈黙の職場を辛抱する気持ちの持ちかたのようなものがあれば
お教えいただけますでしょうか?
よろしくお願いします。
お悩みをじっくりと読むと、
職場を移りたいとか、辞めてしまいたいとか、
周囲の環境をを変えたい、ではなく、
「こんな沈黙の職場を辛抱する気持ちの持ちかたを知りたい」
ってことなんだよね。
だとしたら、言えることは、
「孤独を楽しむ」ということしかないよね。
あなたは、まったく言葉の通じない国で、
孤独に生きていくヒロインなわけだよ。
そういう世界のなかで、
他者とのコミュニケーションなしに、
楽しく生きていく方法を探すことが重要だ。
オススメは、読書かなぁ。
休憩時間とか、ちょっとしたブレイクタイムとか、
許される時間があれば、とにかく本を開いて没頭する。
まわりのことは、いっさい気にしない。
与えられた時間のすべてを使って、読書、読書読書。
そこに人生の喜びを感じられれば、
いまの環境は不快なものではなくなると思うよ。
他の人のアドバイスも聞きたい
職場で「会話がない」という不満があるけれども、
それに耐えてがんばろうという気持ちなのでしょうか。
アドバイスはふたつあります。
まずひとつは、職場の人事管理担当者に
しっかりと現状を報告しておくことです。
仕事上の上司とか先輩とか仲間ではなく、
人事担当、たとえば人事部とか総務部のしかるべき担当者です。
高圧的で理不尽な命令を受けるなどではなく、
まったく誰も話しかけてこないというのも、
場合によってはハラスメントになり得ます。
いまあなたのまわりで起きていることを、
会社のしかるべき部署に報告しておくのは大切です。
もうひとつのアドバイスは、
より高いプロ意識を持って、
あなた自身の仕事のスキルを高めておくことです。
翻訳関係の仕事ということですが、
その仕事内容に関する知識や技術を磨いて、レベルアップさせておく。
つまり、それは、
ほかの職場でもプロとしてやっていけるだけの能力を身につける、
という意味です。
このふたつをやっておくことで、
どんな状況になっても対処できると思います。
他の人のアドバイスも聞きたい
まずやるべきことは、
あなたのまわりにいる職場の人たちの
徹底的な観察ですね。
髪型、服装、話しかた、態度、日々の変化、などなどを、
黙って克明に観察して記録する。
そうするうちに、しだいに、
人間関係みたいなものも見えてきます。
この人とあの人は仲がいい、
この人たちは仲よさそうに見えて、実は険悪、とか。
無理しない範囲でいいので、
そうやって記録を採り続けていくと、
もうそれだけでわりと毎日が楽しくなってくると思います。
人間関係に関する想像も、あれこれ浮かんできますしね。
そして、できれば、そこで終わらずに、
誰かひとりでいいので、あなたと気の合いそうな人を探す、
っていうのが、大切だと思うんです。
時間をかけて観察と分析と調査を繰り返せば、
自分と気の合いそうな人が見つかり、
その人に対するアプローチの方法も見つかるはずです。
ちょっとしたプレゼントをしてみる、とか……。
そういう仲間がひとりでもいれば、
ほかの人と会話がなくても、
いまよりは充実した職場になるのではないかと思います。
他の人のアドバイスも聞きたい
ライター・松尾の右往左往
今回のお悩みを読んで思ったのですが、
実は、職場にも問題はあるのかもしれませんね。
社員と非正規の壁があり、
派遣の人が次から次へと辞めていくわけですからね。
でも、そのうえで、
40代女性さんは「辞めたい」と思っているわけではない。
ということは、
相談者さん自身も、社交性に富むわけではなく、
できれば静かで、会話も少ないほうが基本的にラクチン……
なんでしょうね。
山田一郎の回答は、
なんだか奇妙なことを言ってますが、
ちょっと変わった人間が組織を生きる方法論かもしれません。
っていうか、とにかく、山田一郎らしい……。
でも、周囲を観察&分析したうえで、
「気の合う仲間を見つけなさい」というのは、
なかなかすてきなアドバイスです。
ひとりでいるより、たまには、話し相手がいたほうがいいですもんね。
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