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クルマ最終更新日:2023.04.19 公開日:2023.04.19

クルマ泥棒に注意! まさかの盗難から愛車を守る方法6選

警察庁は2022年の1年間に全国で起きたクルマの盗難が、一昨年に比べて552件増加したことを発表した。クルマ泥棒から愛車を守るには、一体どうしたらいいのか。茨城県警察がHPに公開している、効果的な盗難対策について詳しく紹介する。

文=高田ひかる 資料提供=警察庁、茨城県警察

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クルマの盗難が増加傾向

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クルマの盗難イメージ。(c)Sarah – stock.adobe.com

 警察庁は2月、昨年全国で起きた自動車盗難認知件数を発表した。それによると、全国で発生したクルマの盗難は5734件で、一昨年の5132件に比べて552件も増加していた。県別で見てみると、愛知県(884件)、大阪府(652件)、千葉県(627件)、埼玉県(606件)、茨城県(587件)は、特に盗難被害が多かった。東京は、神奈川県と群馬県に次ぐワースト8位で179件だった。

 クルマ泥棒から愛車を守るには、一体どうしたらいいのか。クルマの盗難が多発していることを受け、茨城県警察は狙われるクルマの特徴と盗難対策の方法をHPで公開している。

狙われやすいクルマの特徴

トヨタ・ランドクルーザー300系 GR SPORT(ガソリン車)<オプション装着車>

人気がある高級車のイメージ。トヨタ・レクサス RX450h

 クルマ泥棒は、新しい年式の高級車と10年以上経過した年式のクルマを特に狙うという。なかでもレクサス、ランドクルーザー、RAV4、アルファード、ヴェルファイア等の高級車は国内外で人気があり高値で取引されるため盗難の被害が多発している。

 また、10年以上経過した年式のクルマは、イモビライザーなどのセキュリティー機能が弱いか搭載されていない場合が多いため盗みやすいという。イモビライザーとは、エンジンキーに内蔵された電子チップのIDコードと車両側コントローラーのIDコードを照合してエンジンを始動させる装置だ。

 しかし、たとえイモビライザーが付いていたとしても、犯行の手口が巧妙化しており、それだけでは盗難が防げないというのが実情だ。では一体、どうやって愛車を盗難から守ればよいのだろうか。

効果的な防犯対策6

1. バー式ハンドルロックを使用する

 バー式ハンドルロックは、ハンドルに差し込んで鍵をかけるだけで簡単に取り付けができる防犯装置だ。一般的に数分で取り付けが可能で、ハンドルをしっかりとロックする。バー式ハンドルロックは、さまざまな盗難の手口に対応できるが、切断して取り外す犯人もいるため、選ぶときはできるだけ強固なものを。

(c)Felipe Sanchez - stock.adobe.com

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2. 左側面ギリギリに駐車する

 クルマの左側を壁ギリギリに駐車することは、CANインベーダー対策に効果的だ。CANインベーダーとは、車両のCAN(コントローラーエリアネットワーク)に侵入して、ドアロックやエンジンを操作して盗む手口のこと。犯人は、車両の左側面のタイヤ付近にかがみ込んで、専用の機器をバンパー奥に差し込みCAN信号を読み取る。そのため、左側のタイヤ付近に人が入る隙間を作らないように駐車することで、防犯につながる。

(c)lightpoet - stock.adobe.com

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3. スマートキーは電波を通さないものにしまう

 リレーアタックからクルマを守るためには、スマートキーの電波を遮断することが有効だ。リレーアタックとは、スマートキーが発する微弱な電波を増幅・中継することで、クルマのドアロックを開錠し、エンジンを始動させる手口のこと。

 犯行は多くの場合23人で行動し、まず1人がスマートキーが置かれている場所の近くで電波を受信する。受信した電波を増幅させ、2人目、3人目と経由し、最後にクルマを開錠する。この方法によって、たとえ鍵がクルマから離れた自宅や職場などに置いてあったとしても、クルマが盗まれる可能性がある。

 リレーアタックの被害を防ぐには、スマートキーの電波を遮断する専用のポーチやアルミ缶の中にしまうことや、アルミホイルをスマートキーに巻き付けることなどが有効と言われているが、隙間があると電波が漏れてしまうため、いずれの方法でも隙間ができないように鍵をしまう必要がある。

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4. カーアラームを取り付ける

 カーアラームは、クルマを盗難しようとすると、不正を検知して大音量の警報音で周囲に異変を知らせる装置だ。犯人はクルマに連動しているセキュリティーを解除して車内に侵入するため、クルマとは独立した電池式等のカーアラーム(振動センサー付)をドアに取り付けることが効果的だという。

(c)sljubisa - stock.adobe.com

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5. GPS装置を取り付ける

 もしもクルマが盗まれてしまっても、GPS装置をクルマに取り付けておけば、現在位置を知ることができる。例えば、GPS装置にあらかじめ自宅や職場を設定し、一定のエリアを離れると携帯電話やパソコンにメールで知らせてくれる装置などもある。そういった装置を活用することで、クルマを取り戻せる可能性が高まる。

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6. 駐車場の対策

 クルマの盗難被害は、その多くが夜間帯の自宅、アパートやマンションの駐車場、会社事務所で起きているという。そのため、クルマの盗難防止には駐車場の対策も必要だ。門扉がある場合は、切断が難しい鍵やチェーンを使用して門扉を施錠することは有効だという。それから、防犯カメラやセンサーライトを設置することは、犯人の心理に影響を与え、クルマの盗難を抑止する効果が期待できる。

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 クルマ泥棒は、どこにいるかわからない。大切な愛車を盗まれないためには、茨城県警察が公開している自動車盗難対策を参考にしてはいかがだろうか。

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