2022年06月05日 06:00 掲載
ライフスタイル 【車中泊あるあるトーク】トイレ・お風呂・停める場所…皆どうしてる? よくあるトラブル、達人たちがお答えします!
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カエライフ自炊はせずに地元のグルメを楽しむのが正解!
大橋さん:井上さんは確かにレアなケースですが、森さんのようなタイプが、今の車中泊のトレンドを引っ張っているんでしょうね。アウトドアブームの流れを受けて注目されている側面もあるんだと思います。
ただし、車中泊はテント泊や野営とは、過ごし方が少し違うんですよね。特に食事の楽しみ方。
森さん:車内で料理するのって狭くて意外と面倒なので、車中泊をするときには訪れた土地の名物を食べに行きたくなっちゃいます! クルマなので移動も楽ですし。
とはいえ、車中泊をする場所がキャンプ場のときは、野外に調理キットを持ち出して自炊しちゃいます!
井上さん:森さんは元々キャンプ好きですもんね。ちなみに、高速道路を利用するなら各地のサービスエリアで食べると良いですよ。大体、その土地の名物料理は揃っています。
僕の食事はほとんどSA&PAかコンビニ。中央自動車道にある東京・八王子の石川PA(上り)なんか、第二の家といえるくらい常連です。八王子ラーメンがおいしくてね(笑)。
大橋さん:やはり井上さんは自炊されていないんですね。僕も車中泊のときは外食ばかり。地元の面白げなスポットで、普段食べられない逸品をみつけるのは車中泊の楽しみの一つですよね。
ゴミはなるべく出さないで持って帰るのがセオリー
大橋さん:いざ車中泊のときに自炊をするぞってなると、場所選びが大変です。それこそキャンプ場なら良いですが、高速道路のSA・PAや、一般道の道の駅の多くは炊事禁止。火気や発電機の使用もNGなんです。初心者のみなさんはご注意くださいね!
井上さん:SA・PAや道の駅で余計なゴミを捨てるのもダメですよね。そこで買ったもの以外に、持ち込んだゴミは捨てないのが原則。コンビニも同じ。
僕はなるべくゴミを出さないよう、汁物はテイクアウトしません。みなさん、ゴミはどう処理してます?
森さん:私も基本的には持ち帰りますが、1週間とかゴミが溜まっちゃうような長期旅行をするときには、ルートにRVパークを組み込みます。有料でゴミの引き取りをしてもらえて、洗濯もできるし!
RVパークとは...より安心で快適に車中泊が楽しめる場所として、日本RV協会が認定している駐車場です。詳しくはこちら。
大橋さん:RVパークは便利ですよね。最近増えてきましたし、安心して車中泊できるのがポイントです。ゴミも引き取ってもらえます。また、洗濯機があるオートキャンプ場もあるので、長期の場合はそういった場所をルートに組み込んでもいいかもしれません。
とはいえ、ゴミに関していえば、家まで持って帰るのが一番シンプルかもしれません。2泊程度ならさほどの量は出ませんし。
キャンピングカー仕様である大橋さんの愛車は居住性が高く、テレビや電源システムなども備えている
トイレとお風呂はなんとかなる!?
大橋さん:むしろ、女性だとトイレやお風呂が悩みなのでは?
森さん:トイレは食事をした場所やSA・PAでお借りしています。どうしてもというときはコンビニもあるし、困ったことはあまりないですね。
お風呂は1泊2日程度なら入らなくても大丈夫です。朝起きたタイミングで、水で髪を洗い流さなくてもいいスプレータイプのシャンプーをふりかけて、スッキリしてから観光に出かけています!
水が不要で髪や頭皮のベタつきが抑えられる、リックスの「ドライシャンプー」を使って、シャワー無しの車中泊ライフを満喫する森さん
井上さん:僕の場合、保険としてポータブルトイレをクルマに積んではいますが、使ったことはないですね。いろんなところに清潔なトイレが設置されていますから、普段困らないんですよね。お風呂だけは健康ランドに寄って解決してます。
大橋さん:銭湯の方がリーズナブルで気楽じゃないですか?
井上さん:もちろん、銭湯も利用します。ただ、多くが地元密着型で近隣住民の憩いの場になっていて、僕みたいな"よそ者"は居心地が悪い場合も。
特にステイホーム期間中は厳しかったですよ。やっぱり車中泊をする場所を探して常に移動しているので、風当たりがちょっと強かったかな。"他県ナンバー狩り"なんて物騒な動きもありましたし...。やむなく一時期はホテル暮らしをしたほどです。
寒さより暑さが大変! 厳しい暑さには耐える覚悟が必要
大橋さん:カーネルでも無理をして車中泊にこだわらず、例えば2泊の旅なら、1泊は車中泊、1泊はホテル利用というように、ホテルや旅館も併用することを推奨しています。そのほうが旅のアレンジもしやすく、暑さや寒さで悩まされることが少なくて済みますからね。
井上さん:そうそう、車中泊にとって気温問題は永遠のテーマ。基本、寝るときはエンジンを切りますんで。寒さは寝袋やマットで暖を取って対応できますが、暑さの難敵ぶりはすごい。車内に扇風機を3台設置してますが、間に合わないこともありますね。
井上さんの「エブリイワゴン」には小型の扇風機が3台も。それでも真夏の暑さには無力
※イラストは井上さんの連載記事より
森さん:私の場合、テントを持っているので、キャンプか車中泊かの選択ができるのですが、真夏はテントの方が涼しいので、あんまり車中泊はしないですね。
今年、空調服を手に入れたのですが、使ってみたらとっても涼しいので、クルマでも使えるか試してみたいなと思っています。
背面の腰部分についている2つのファンで、服の中に外気を取り入れて涼しく快適に過ごすことができるそうです(撮影/森 風美)
大橋さん:空調服! 僕も試してみたいです。個人的にはポータブルクーラーに期待をしています。現在、いろいろな種類が出ていますが、この夏に話題になったのがアイリスオーヤマの小型の室外機一体型エアコンです。
ただし、現行の商品だと"ワンボックス"以外の一般車にはまだまだ大きめなサイズ。よりコンパクトになれば、エンジンを切った車内でも使いやすいので、車中泊の世界が一変すると思います。
井上さん:ちなみに窓を空けて風通しを良くするために、網戸を設置するのも暑さ対策としてアリなんですが、騒音と隣り合わせになっちゃうんですよね...。
あと、山間部や北に移動すると朝晩の暑さが多少はラクになりますよ。でも、僕みたいにクルマで暮らしている人は少ないから参考になりませんね(笑)。
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