2020年10月29日 22:50 掲載

ライフスタイル モータースポーツライターがF1ドライバーに勝負!
Red Bull Beat The Proに「くるくら」参戦。

11月1日まで開催されている「Red Bull Beat The Pro」は、プレイステーション4の「グランツーリスモSPORT」でF1ドライバーであるマックス・フェルスタッペン、アレックス・アルボンが記録したタイムに挑むオンラインのeスポーツイベントだ。そのイベントにモータースポーツライターで、JAF公認レースに出走経験のある大串信が挑戦した。

文・大串信(モータースポーツライター)

いざF1ドライバーのフェルスタッペン、アルボンと勝負!

Red Bull Beat The Proのプレイ画面

SF19で鈴鹿サーキットをタイムアタック! 写真はS字コーナー進入。 写真:レッドブル

 一度でもサーキットで本気のスポーツ走行をしたことがあれば、F1ドライバーをはじめとするプロ選手たちの能力がどれだけハイレベルか知っているはずだ。しかしテレビ放送でしかレース観戦をしたことのないファンの中には「あれだけ速いレーシングカーに乗れば自分だってソコソコのタイムで走れるのではないか」と内心思っている人々もいるかもしれない。

 そういうファンにオススメしたいのが、1014日~111日の期間、レッドブルが開催しているオンラインイベント「Red Bull Beat The Pro(レッドブル・ビート・ザ・プロ)」だ。これは、家庭用ゲーム プレイステーション4の「グランツーリスモSPORT」を使い、インターネット上で鈴鹿サーキットのラップタイムを競うイベントで、なんとレッドブル・ホンダF1に乗って今シーズンのF1グランプリを戦うマックス・フェルスタッペンとアレクサンダー・アルボン、さらにはレッドブルジュニアからF1ステップアップがウワサされている角田裕毅が同じ条件で参加するという。つまり、サーキットを走ったことがなくてもF1ドライバーと自分の力量を比べることができるのだ。

リアル、バーチャルでもレース経験ありの大串信が挑戦

Red Bull Beat The Proの画面。

リアルに忠実な背景がプレイヤーの没入感を高めてくれるグランツーリスモSPORT。写真:レッドブル

 早速、イベントに参加してみた。筆者はJAF国内Aライセンスを持ってこれまで公認レースに30戦ほど出走経験があり、かつグランツーリスモSPORTのユーザーでもあってオンラインレースも楽しんできた。リアルレースにしろバーチャルレースにしろホビー指向で決してヘビーな競技者ではないけれども、どちらについてもその楽しさは十分知っているつもりだ。

 イベントには自宅のゲーム機を使って参加することもできるが、今回はレッドブルが手がけるゲーミングスペース、Red Bull Gaming Sphere Tokyo(レッドブル・ゲーミング・スフィア・トーキョー。現在は新型コロナウイルス感染対策で一般営業はバーチャル空間のみ)の施設をお借りした。タイムアタックに使用するマシンは、国内トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラで用いられているSF19・ホンダである。筆者はツーリングカーに乗りリアル鈴鹿でレースをした経験はあるが、もちろんリアルのSF19で鈴鹿を走ったことはない。

 結果から報告すれば3周のタイムアタックを行い、ベストタイムは143088だった。自宅では141秒台で走れているから少々緊張していたかもしれない。確かにS2つ目から逆バンクにかけて自分の思うように向きを変えられず理想のラインをトレースできなかった。

 ヘアピンでも突っ込みすぎてパーシャルスロットルが長引き、加速が遅かった。コーナー立ち上がりに向けて早めにインにつき、ブレーキング時の前荷重を逃がさずきちんと向きを変えて加速するという基本テクニックが身についていなければ、バーチャルであっても速く走ることはできない。

大串信のRed Bull Beat The Proベストラップ動画。前半はプレイヤーの視点で見た運転席からの映像。後半はプレーの様子とブロードキャストビュー視点を同時再生。

リアルのラップレコードに迫るバーチャルワールドの猛者

 リアル鈴鹿のコースレコードは昨年のF1日本GPでセバスチャン・ベッテルが記録した127064SF19 では中嶋一貴が記録した135907。これに対し、今回のバーチャル・タイムアタックでフェルスタッペンが記録した参考タイムは1分39322、筆者が挑戦した時点で参加者中のベストタイムは1分36秒台だという。バーチャルのベストタイムはリアルのベストタイムにほぼ重なっており、グランツーリスモSPORTのリアリティに驚く。フェルスタッペンやアルボンも乗り慣れないSF19に慣れればもっとタイムを縮めるだろう。果たして中嶋のコースレコードがバーチャルの世界で破られるのかどうか他人事ながら大変興味をそそられる。

 普段はリアルのレースを取材し、ときどきリアルのレースにも出場する筆者ではあるが、今回のバーチャルタイムアタックイベントには、改めてリアルとバーチャルの垣根を超えた高揚感を覚えたのだった。成績があまりにも悔しかったので帰宅後にもう一度オンラインでタイムアタックに挑戦し41秒台を記録したが、それでも順位は16000位を超えていた(1022日現在)。16000人をオーバーテイクしないとトップには立てないのかと思うと気が遠くなったが、イベント終了までもう少し時間があるので再挑戦してみるつもりでいる。

Red Bull Beat The Proをプレイする様子。

今回はRed Bull Gaming Sphere Tokyoの大画面で挑戦。

プロフィール
大串 信 (おおぐし まこと)/モータースポーツジャーナリスト
大学卒業後、コンピューターのプログラマ&システムエンジニアとして勤務。1986年にフリーランスのシステムエンジニア&テクニカルライターとして独立、コンピューター関連業務に加え、モータースポーツ関連の仕事を本格的に開始。以降、4輪全日本選手権を中心に取材と執筆を行う。リアル&バーチャルモータースポーツ&マリンスポーツ及びオヤジ居酒屋での飲食を楽しみながら神奈川県逗子市で猫と暮らす。


挑戦する前に、この動画をチェック!

 「自分もタイムアタックしたい」という人は、下記のeスポーツトッププレイヤーの攻略動画を参照してから挑戦してみよう。またグランツーリスモSPORTトッププレイヤーであり、リアルの2020FIA F3に参戦するドライバーでもあるイゴール・フラガが記録した136990の動画もある!

Red Bull Racing eSportsチームのトッププレイヤーが攻略法を伝授

https://twitter.com/redbullmotorJP/status/1319979547782152193

グランツーリスモSPORTトッププレイヤー、イゴール・フラガの走りはこちら
タイム1分36秒990https://twitter.com/redbullmotorJP/status/1319900838018666497

 ちなみにくるくら編集部では、グランツーリスモSPORT初心者が4日間練習して挑戦してみたが、タイムは150285で順位は33000位くらい(1026日現在)。トホホ。なお、このイベントの参加者は10月25日に4万人を超えており現在も増加中とのこと。

Red Bull Beat The Pro オフィシャルサイト(https://www.redbull.com/jp-ja/hubs/motorsports/

© 2019 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc. "Gran Turismo" logos are registered trademarks or trademarks of Sony Interactive Entertainment Inc.

eスポーツ、ゲームに関する記事