スマホで遊べるレース・モータースポーツゲーム6選! 秋の夜長を走り尽くせ!!
スマートフォンはいまや立派な携帯ゲーム機としての一面を有する。実際、無数といっていいほどゲームが世界中でリリースされており、クルマを題材にしたゲームも数知れず。クルマゲームといっても単にレースだけでなく、アクション、パズル、シミュレーションと、ジャンルはさまざま。ここでは、そうしたスマホ用クルマゲームから、いわばレース・モータースポーツ系の6作品を紹介する。
スマホは、ゲーム機のコントローラーと比べるとタッチパネルを使うため、精密な操作が少々難しい。そのため、レースゲームながら、ステアリング、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジのいずれか、場合によってはほぼすべてがオート設定にできるものもある。今回は、操作系の基本設定がドリフトボタンとニトロボタンだけで、あとはフルオートという作品も紹介した。反射神経や精密な操作を必要とせず、手軽に遊べるカジュアル感覚を強く打ち出しているものも少なくない。
その一方で、操作のほとんどを手動で行う難易度の高いゲームもある。ステアリング操作は傾きセンサーを利用してスマホをハンドルに見立てて行い、画面右側をタップするとアクセル、左側をタップするとブレーキといった具合で、シフトチェンジを除く主要な操作をすべて手動で行うものもある。
今回の6作品は、iOS系とAndroid系のどちらのスマホ・タブレットでも無料でダウンロードしてプレイすることが可能だ(作品によってアプリ内課金がある)。また、全作品が日本語対応となっている。
実車で破天荒なレースを激走!
「ASPHALT 9:LEGENDS」(GAMELOFT)
「ASPHALT9:LEGEND」(以下、「A9:L」)は、世界中のスポーツカーやスーパーカーなど、実在する車種のみが登場する人気レースゲームのシリーズ第9弾のスマホ版だ。レースとしてのリアルさよりも、シンプルな操作性により、カーアクションゲームとしての迫力や爽快感、スピード感を追求した内容だ。
レースに勝つと報酬を得られ、愛車のチューニングを行って性能を上げられる。またレースに勝利するなどしてカード(設計図)を規定枚数集めると、新たな愛車を得られる仕組みだ。登場する車種にはもちろん日本車も多数含まれており、スタート直後は三菱「ランサーエボリューションX」で走れる。しばらくゲームを進めると日産のZ34型「フェアレディZ NISMO」も手に入る。
操作系はデフォルト設定の「TOUCH DRIVE」であれば、ドリフトボタンとニトロボタンを操作するだけというシンプルさで。レース中はアクセルが自動でベタ踏み状態となるので、あとはコーナーをドリフトで抜けたり、ジャンプ台から跳んだり、バレルロールを決めたりして、ニトロゲージを貯めることが勝つための秘訣だ。そして、ストレートではニトロを使いまくり、とにかくトップスピードを稼ぐのである。ニトロは第2段階があり、2連続タップすると「ショックウェーブ」が発動し、さらに最高速が増す。ニトロかショックウェーブで走行中の時は、レースを阻止しようとするパトカーやライバル車に体当たりすると吹っ飛ばすことが可能だ。
アメリカのストリートレースで頂点を目指す!
「FORZA STREET」(マイクロソフト)
「FORZA STREET」は、マイクロソフトの家庭用ゲーム機「Xbox」シリーズで長く発売されている人気レースゲームの最新作だ。スマホ版は、家庭用ゲーム機Xbox One版やWindows 10版とは操作性が大きく異なるが、オンラインコミュニサービス「Xbox Live」を利用すれば、獲得したクルマのデータを共有できるようになっている。
内容は、アメリカのストリートレースシーンを舞台とし、1対1の勝負を勝ち抜いていくというストーリーが用意されている。ライバルとのバトルに勝利すると報酬を得られ、クルマのコレクションを増やしたり、愛車の性能を強化したりすることが可能だ。同作品も、世界中の新旧のスポーツカーやスーパーカーが登場。初期に選べる車種3車種の中には、日産のS30型「フェアレディZ432」(初代のうちの1車種)が用意されている。ログインボーナスなどで新たなクルマをもらうこともできる。
モバイル版は、ステアリングとシフトチェンジがオートで、アクセルボタンを押しっぱなしで問題ない。コーナーでは、ブレーキをかけるポイントとリリースするポイントが画面に表示されるので、どれだけジャストタイミングでブレーキングできるかが勝負となる。ただしブレーキングといっても、アクセルボタンを放すだけ。それでブレーキとなるので、アクセルを踏んでいいポイントに来たら再びアクセルボタンをタップする。非常にシンプルな操作性だが、ブレーキングにこだわった内容となっている。それに加え、ニトロボタンが用意されており、それをどこで使うのかもポイントだ。
サーキットでF1にも乗れる!
「REAL RACING 3」(エレクトロニック・アーツ)
「REAL RACING 3」(以下、「RR3」)は、今回紹介する中では唯一サーキットを走るレースゲームで、最もリアル重視のゲームとなっている。F1に乗れるほか、実在するさまざまなレーシングカーでのレースを楽しむことが可能だ。なおF1は、すべて実名で選手やチームなどが登場し、好きな選手を選んでそのマシンで走れる。またサーキットもすべて実在するものばかりだ。ゲームはレースに勝利したり、与えられた条件をクリアしたりすることによって報酬と名声を得られ、徐々に乗れるレーシングカーが増えていくスタイルだ。
操作系は、スマホのレースゲームとしては難易度が高めに設定されている。ステアリングとブレーキは手動設定しかなく、アクセルのみが手動か自動かを選べる(シフトチェンジは自動)。慣れないうちはコース上から逸脱しないように走ることすら難しいほどだが、強力なドライバーアシスト機能も用意されているので、少し走れば慣れてくるはずだ。ただし、サーキットごとの理想のライン取りで走れるようになるには、かなりの走り込みが必要となる。
ちなみにステアリング操作の設定は、スマホをステアリングホイールに見立てたタイプから、画面上のステアリングを指で回すタイプや、ボタンをタップするタイプなど、好みの設定から選択することが可能だ。
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オフロードやドラッグレースなど!
道なき道をワイルドに突っ走れ!
「ASPHALT XTREME」(GAMELOFT)
「A9:L」と同じ「ASPHALT」シリーズの1作で、実車が登場するオフロードタイプのレース系(カーアクション)ゲーム。「A9:L」もグラベル(砂利道)や建設現場などを走るが、本作はさらにコースのオフロード感が増しており、まさに道なき道をいくコース設定も多い。また登場するクルマは、実在のラリーカー(として活躍した市販車)のほか、巨大なタイヤを装備した4輪駆動車のモンスタートラックなど、オフロード系の実車となっている。
操作系はステアリングとブレーキが手動で、アクセルは手動と自動から選べる(シフトチェンジは自動)。ステアリングはスマホをステアリングホイールに見立てて左右の傾きで行うものなどが選べるなど、「RR3」と似たタイプの方式が採用されている。今回の6作品の中では、「RR3」と並んで難易度が高く、コーナーではきちんと減速して曲がらないと、壁や障害物などに激突してクラッシュとなる。同じ「ASPHALT」シリーズだが、「A9:L」とは異なり、アクセルベタ踏みでは乾燥できない内容となっている。
一瞬のシフトチェンジにすべてをかけろ!
「CSR Racing 2」(NaturalMotionGames)
「CSR Racing 2」は、ドラッグレースを題材にしたゲームだ。ドラッグレースとは、1/4マイル(約400m)のストレートをどちらが先にゴールするか1対1で勝負するという、アメリカン・モータースポーツだ。同作は競技としてのドラッグレースではなく、アンダーグラウンドなストリートシーンを舞台にストーリーが展開。勝つことで報酬や名声を得られ、愛車を増やしたり、アップグレードして性能向上を図ったりすることができる。
登場車種はすべて実車で、世界のコンパクトカーからスーパーカーまで多種多様。日本車も多数用意されており、始めた直後にはトヨタ「86」を選べる。一見すると競技には向いていないようなコンパクトカーでも、アップグレードして戦闘力を上げ、あとはシフトチェンジの腕次第で勝ち抜いていける内容だ。
操作は、ドラッグレースなのでステアリングとブレーキは一切なし。アクセルは、スタートの瞬間にエンジン回転数を合わせるだけ。ドラッグレースはスタートダッシュが肝心なので、最適な回転数でスタートすることが求められるからだ。そのあとは自動でアクセルベタ踏み状態となるので、タコメーターの針が最適な回転域に達した瞬間にシフトアップしていけばいい。1速→2速などはタコメーターの針の動きが速いので、油断するとオーバーレブしてしまい、それだけ加速が鈍るので注意が必要。それに加え、ニトロも装備できるので、ここぞというタイミングでニトロボタンを押すことが、勝利をたぐり寄せる秘訣だ。一瞬にすべてをかけて挑む、熱いバトルとなっている。
シンプルだけどラフなアクセル操作が命取り!
「Hill Climb Racing」(Fingersoft)
「Hill Climb Racing」(以下、「HCR」)アクセルとブレーキ操作のみのサイドビュータイプのドライビングゲーム。険しい山道を踏破していくクロスカントリーラリー風の内容となっている。ビジュアルはシンプルだが、物理演算により、サスペンションの挙動、クルマの荷重のかかり方、タイヤのスリップ具合などがリアルに描写されているのが特徴だ。
操作はアクセル(GAS)ペダルとブレーキペダルを踏み分けるだけだが、ちょっとしたラフな操作やスピードの出し過ぎがクルマの転倒(縦回転なのでピッチングオーバー)を招いてしまい、ゲームオーバーとなってしまう。決して全開加速はせずに、ブレーキも使いつつ慎重なドライビングが先へと進むためのコツだ。しかし、長い上り坂では手前から加速をつけて上っていく必要があるし、あまり時間をかけすぎるとガス欠を起こす危険性もある。状況に合わせた適切なドライビングが求められる内容となっている。
また地面にはところどころコインが落ちており、それを集めることで愛車をアップグレード可能。約30車種のクルマが用意されており、アンロックして車種を増やし、自分のドライビングスタイルに適したクルマを見つける楽しさもある。また「HCR」はシリーズ化されており、第2弾も公開中だ。
今回は、いわゆるレース・モータースポーツ系のスマホゲームを紹介した。スマホゲームは世界中で開発されているため、クルマゲームはそれこそ星の数ほどあるといってもいい。クォリティもそれこそピンからキリまでだ。クルマゲームを選ぶ際に、今回の記事を参考にしてもらえたら幸いである。