日産が “自動運転スリッパ” を開発!?自動駐車技術から生まれた最先端旅館グッズが凄すぎる!
日産は、自動駐車機能「プロパイロット パーキング」の技術から着想を得て、スリッパや座布団など旅館のアメニティグッズや備品が自動的に整理整頓される「ProPILOT Park RYOKAN」を発表した。
自動運転技術は飲食店の”待ちイス”にも!?
日産は2016年9月、行列を自動で進むイス「プロパイロットチェア」のPR動画を発表している。こちらは、自動車専用道路の同一車線において先行車両との車間距離を一定に保つよう制御する自動運転技術を応用し、行列が前に進むと自動でイスも移動する。人気飲食店の店先に設置することで、行列時の起居動作の煩わしさがなくなるのでは? という提案だった。
プロパイロットチェアの動く様子。(c) JAF Media Works
自動駐車機能が旅館の「おもてなし」を変える!?
今回は、「プロパイロットパーキング」の技術を使った新提案である。プロパイロットパーキングとは、クルマが自分で駐車スペースを認識し、車庫に自分で入ってくれる「自動駐車技術」と言えるものである。
この技術を応用し、不要になったスリッパが本来のあるべきところに自動で戻ってくれないか。そうした発想から生まれたのが、「ProPILOT Park RYOKAN」である。
スイッチひとつで玄関先のスリッパがお客さんを迎える位置に整列したり、客室の座布団やリモコン、テーブルまでもお客さんや従業員の手を煩わせずひとりでに定形の位置に移動する。
(C)日産
こうした製品の開発背景として、外国人に愛されている日本の伝統的な旅館は「労働者の高齢化」や「旅館従業員の生産性向上に向けたIT活用の不足」などの課題があるという。
日産は「ProPILOT Park RYOKAN」を実際に体験できる施設として、300年以上の歴史を誇る箱根の老舗旅館「一の湯本館」での宿泊の募集受付を行っており、日程は3月24日(土)〜3月25日(日)が予定されている。
当選者は、一の湯本館に宿泊し、自走機能のついたスリッパや座布団、テーブルが自動で整理整頓されるのを体験する。
今回のプロジェクトは、自動駐車技術をより身近な日常の暮らしの中に取り入れるとどうなるかという試みであり、クルマに興味のない人にも自動運転技術に関心を持ってもらいたいという趣旨で開催されている。
好評だった場合には、自動運転スリッパの製品化が実現するかもしれない(日産広報)とのことだ。
箱根の老舗旅館「一の湯本館」で「ProPILOT Park RYOKAN」を体験したい方は以下日産HPから申し込みができます。〆切は2月10日です。
2018年2月2日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)