ひとりごとが、出ちゃいます。
30代の男です。
ひとりごとが止まらず悩んでいます。
私は関西出身なのですが、
大学から東京暮らしで、いまも東京の会社で働いています。
2年ほど前から、ひとりごとが増えました。
それも、どういうわけか、関西弁で、
「なんやそれ」「アホちゃうか」「なにさらしとんねんボケ」
といった、ののしり言葉が、つい口から出てしまうのです。
ちょっと、イライラしているときなんか、
上司の前で「あかんで、そんなもん」とか、
「アホか、おまえ」とか「誰がやねんッ」とか、
わりと大きな声ではっきりと言ってしまい、ものすごくいやな顔をされます。
きっと、自分では気づかないところで、
電車のなかとか、路上で、
べらべらと関西弁をしゃべっているような気がして、怖いです。
実は高校生のころ、友人とコンビを組んで漫才ネタとか、やってたんです。
その友人が2年前に事故で死んだのです。
友人の霊が乗り移ったのかもしれません。
どうしたら、いいですかね。
恵子
受けると思う
ほんとなの? そんなにおもしろい話、ほんとにあるの?
もし、ほんとなのだとしたら、
いやん、見てみたいなぁ。
ふつうに標準語で話している人が、
いきなり、
「なんやそれ」とか「アホちゃうか」って言うわけでしょ?
そんなの、悩むことないんじゃない?
「いや、いまのはギャグで」とか言って笑ってれば、すむんじゃない?
上司に怒られたら、それこそしんみりと、まじめな顔で、
事故で死んだ友人の話をすればいいと思うけどね。
「アイカタの霊だと思うんですが」って。
受けると思うなぁ。
とにかく、そのままでいいんじゃないですか。
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純一
私も、以前
実は、私も以前、ひとりごとが多かったのです。
ちょうど、前の妻と死別したころからはじまり、
その後の独身時代も、わりと多かったようです。
多かったようです……というのは、
周囲の人間の反応から「あ、いま、ひとりごとを言っていたのだ」と、気づく。
そんな感じでした。
なので、まわりに誰もいないときは、
ずっと、ぶつぶつと、ひとりでつぶやいていたのだと思います。
内容は……やはり、愚痴っぼいことが多かったですね。
「どうして、そこがそうなっちゃうかなぁ」
「とっととやらなきゃだめだろ、早く早く早く……」
みたいな。
ところが。
ひとりごとは、由佳理と結婚して、ぴたりと止まったのです。
さすがに若い新妻の前で、ぶつぶつ言って、気色悪いと思われたくない、
という自覚も少しあったのでしょうが、
そんなふうに注意しなくても、自然と、ひとりごとは言わなくなりました。
きっと、心が満たされたのだと思います。
すみません。
ノロケのような話になってしまいました。
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天空
ひとりごとの裏側は?
ひとりごとというのは、「心の声」というふうに考えがちなので、
つい、その言葉自体に目を向けがちだが、
注意深く考察するべきは、その言葉が出てきた瞬間のイメージだ。
「なんでやねん」とか「ホアか」「ボケッ」
なんていう言葉を発する直前に、あなたの心に浮かんでいるものはなにか?
ここが大切。
そのときの心を見つめるべきだと思う。
ののしりの言葉が多いということは、
やはり、あなたは、なにかに苛立っていると考えるのが自然だろうね。
胃の痛みを放っておいてはいけないのと同じで、
ちょっとしたひとりごとでも、軽く考えてはいけない。
2年前に死んだ友人の霊だとあなたは冗談のように言うが、
その友人との思い出などもふくめて、
なにかに苛立って、精神的に不安定なのかもしれない。
精神科の医師は専門家である。
専門家の前で話すだけで、気持ちが楽になるということもある。
また、新しい視点で、自分自身を見つめ直すという意味でも、
精神科に行ってみることをオススメする。
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ライター・松尾の右往左往
不思議なお悩みですね。
でも、ひとりごとを言ってる人は、実は、とても多いのかもしれません。
ネコとかイヌに話しかけてるって人もいますね。
心でぼんやりと考えていることを声に出して言う……。
そういうひとりごともありますし、
このお悩みさんのように、いきなり、関西弁でツッコむ。
ツッコまれたほうは、びっくりするでしょうね。
まぁ恵子のように笑い飛ばしてばかりもいられない気もします。
もの思いがそのまま愚痴のように口に出ていた、という髙橋純一も、
どうやら、由佳理と結婚して、心が満たされたら、出なくなったと……。
やはり、精神的なことも影響するのかもしれませんよ。
天空は、珍しく、不安げな顔つきでした。
おだやかな思いが言葉になってひとりごとを言ってしまう、
ということではなく、
ののしるという強い感情が湧き出ることが、
心配なのかもしれません。
風邪をひいたかもしれない、くらいの気持ちで、
精神科を訪ねてみるのも、いいかもしれませんね。