旬を食べよう! メラニン色素に勝つ! 「カレイ」&「クレソン」
旬の食べ物には、その時季に必要な栄養を満たす力があります。自然の理にかなう食べ物で、おいしく元気に美しく、そして楽しいカーライフをお過ごしください。今回は、5月頃が旬の「カレイ」と「クレソン」です。医学博士の石原結實さんに効用をお聞きし、管理栄養士の北嶋佳奈さんにレシピを作っていただきました。ぜひ、お役立てください。
代謝を上げてメラニン色素を排出。皮膚の三大敵に負けない肌に。
監修=石原結實(医学博士・イシハラクリニック院長)
長崎大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。長寿で有名なグルジア、スイスなどで最前線の自然療法、食餌療法を研究し、独自の健康療法を確立。著書多数。テレビ、雑誌、講演会などでも広く活躍中。
紫外線量が増える5月。日差しが強くなってくると心配なのは、皮膚の健康です。特に、いつの間にかできてしまっているシミ・ソバカスは、男女を問わず気になるところでしょう。今回は、できてしまう前に食べておきたい、シミ・ソバカス予防によい、旬の食べ物をご紹介します。
皮膚の三大敵と言われるのは、紫外線、乾燥、血行不良とされます。紫外線を浴びて日焼けをすると、皮膚にメラニン色素が生じます。血行不良によって代謝が衰えると、そのメラニン色素が排出されずに皮膚にそのまま沈着し、シミ・ソバカスになります。紫外線については、日に当たった後に生じる活性酸素が問題となるので、活性酸素を除去する作用のあるビタミンCなどの抗酸化物質が重要な役割を果たします。皮膚の乾燥と血行不良の改善には、血管を拡張し、血流をよくしてメラニン色素の排出を促すビタミンEをはじめ、DHAやEPA、そして皮膚そのものを強くするコラーゲン、タンパク質の代謝をよくして皮膚の健康を保つビタミンB6、皮膚の細胞生成を活性化させる亜鉛などが有効です。また、ビタミンCには、メラニンそのものを作らせないようにする作用とコラーゲンを作る作用があるので、シミ・ソバカスの予防に欠かせません。
この時季におすすめしたい食品は、カレイとクレソンです。カレイには、コラーゲン、DHA、EPA、ビタミンB6、ビタミンE、亜鉛など、皮膚の三大敵に負けない成分が豊富なうえに、抗酸化作用があり老化を防ぐセレン、ビタミンCの作用を助けて日焼けを防ぐパントテン酸が含まれています。クレソンは、ビタミンC、ビタミンEをはじめ、抗酸化作用のあるβカロテン、ポリフェノールがたっぷり。さらに、辛味成分であるシニグリンが血行を促進してメラニン色素の沈着を防ぎます。細胞の再生を促すビタミンB2は、どちらにも豊富に含まれています。
紫外線を防ぐことはもちろんですが、それ以上に、血流をよくし代謝を上げることも大事です。体の内からシミ・ソバカスを作らせないように、心がけましょう。(談)
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華麗なるシミ予防♪ カレイのムニエル クレソンソース
クレソンの苦味と、パプリカの甘みのバランスがポイントのムニエルです。ソースに加えたショウガも、血流をよくしてくれて代謝アップに効果的。カレイのムニエルで、おいしく華麗なる日々をお過ごしください。
- 【材料(2人分)】
- カレイ 2切れ
- パプリカ(赤・黄) 各1/2個
- 塩 少々
- 薄力粉 適量
- バター 10g
- 〈クレソンソース〉
- クレソン 50g
- ショウガ 1/2かけ
- オリーブオイル 大さじ1と1/2
- 牛乳 大さじ1と1/2
- 塩・こしょう 少々
1.カレイに塩をふっておきます。
2.クレソンは、少量飾り用にとっておき、残りは塩茹でします。
3.パプリカは、グリルで皮が黒くなるまでしっかり焼きます。しっかり焼くことで、甘みを引き出します。
4.クレソンソースを作ります。クレソンとショウガを小さく切り、オリーブオイル、牛乳、塩、こしょうを一緒にミキサーにかけます。
5.焼いたパプリカは、皮をむいて、ペースト状になるまで刻み、塩を混ぜます。量が多ければ、ミキサーを使用すると簡単です。
6.カレイは、キッチンペーパーで水気を拭き取り、半分に切り、薄力粉を薄くまぶします。
7.フライパンにバターを熱し、6を両面しっかり焼きます。
8.お皿にパプリカをしき、カレイをのせます。その上にクレソンソースをかけ、最後にクレソンを飾ってできあがりです。クレソンのソースは多めに作って、パスタなどに合わせるのもおすすめです。