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最終更新日:2023.07.06 公開日:2019.06.28

【フリフリ人生相談】ズバリ、「運」ってなんでしょ?

 

20代の男です。
ズバリ、「運」ってなんでしょ?


純一

営業トークです。

以前、印鑑の彫り師に会ったことがあります。
彼は、技能士としての印鑑づくりの達人で、
全日本チャンピオンみたいな肩書きを持つ人でした。
その人に印鑑をつくってもらったのですが、
そのときに、
「開運印鑑って、あるのでしょうか」
と、さりげなく、聞いてみたのです。
こちらとしては、可能ならば「開運印鑑」みたいなものがほしいわけです。

彼は、まじめな顔で言いました。
「開運とかって、営業ジャンルの話ですから」

つまり、「開運印鑑」なんていうのは、
あくまで印鑑を売るためのトークである、と。
技能士としてのワザは、まったく関係ない、と。

私は、目が醒めたような気がしました。

今回のお悩みの答えになっていないかもしれませんが、
それ以来、私は、
「運」というのは、そういうことなのだと思っています。

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恵子

天空


天空

運とは、自然のこと。

「運」というのは、わかりやすく言うと、
「自然」ということだ。
天候とか、山の地形とか、波の具合とか、そういうこと。

旅行の間、ずっと雨が降っていた。
すると、キミは、なんて運が悪いんだと思う。
けど、その土地の農家の人は、恵みの雨だと喜んでいるかもしれない。

きつい坂もあれば、おだやかな道もある。
雨も降れば、風も吹く。
そういう森羅万象、人間の力ではどうしようもないことを「運」と呼ぶ。
山道を歩いていて、腹をすかせた熊と遭遇する、それも「運」。

で、もうひとつ大切なことは、
人間の力ではどうしようもないと言いながら、
そういう自然現象というのは、ある程度の予測がつくという側面もある。
潮の満ち引きとか、天気予報とか、今年の梅雨の天候予測とか。
「科学的知見」と言ってもいい。

もし、現代のスマホで知ることのできるような天気予報を、
古代の人間の前でできたとしたら、
間違いなく神とあがめられるだろう。

寒い冬にTシャツ1枚で過ごしていると風邪をひく。
小石だらけの山道を薄いサンダル履きで行くとケガをする。
つまり、「運」=「自然」なのだから、予測することで、対応できる。

運がいいとか悪いとか、言いたくなることもあるけど、
実は、それは、人間の勝手な思いこみなんだよね。
人間の思いとはまったく関係なく、地球は存在して、
森羅万象、さまざまな現象が起きている。

そういう現象を冷静な目で見つめて対処する。
それが「運」と向き合う正しい姿勢ということだ。

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純一

恵子


恵子

人間にはどうしようもないこと。

最近は、こうやってお悩みに回答しようとすると、
どうしても「母親の気持ち」になっちゃうんだけど、
それはまぁ、仕方ないよね。

というわけで、母親の気持ちで回答します。

「運」というのは、
「人間にはどうしようもないこと」です。
もう、これは、はっきりしてます。

運がいいとか悪いとか、
そういうことは、やっぱりあります。
歩いていると、登り坂もあるし、下り坂もある。
大切なことは、登り坂だといって不平不満を言ってもダメだし、
下り坂でラクチンだからと思ってると、うっかり転ぶ。
そういうことですね。

不満を言わない。油断はしない。
これが、「運」とつきあう方法です。

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純一

天空


ライター・松尾の右往左往

「運ってなに?」
なかなかおもしろい質問でした。

それぞれが、その人らしい回答をしてくれたと思います。

ちなみに、
天空なんて、まさに、
「運のことで悩んでいる」人を相手に稼いでいる男なのですが、
わりとまともな回答で驚きです。
ただ、そうやってまともに答えたあとで、
「おれは宇宙人と会って時空旅行をしているから、
現代人を前に、科学的知見として予測できることが、たくさんあるわけだ。
つまり、古代人を相手に、スマホの天気予報をやってるようなもんだね」
ガハハハ、と、笑ったのです。

うーむ、やっぱり、ペテン師です。

恵子の言葉にあるように、
「運」について、
「不満を言わない、油断をしない」
これが、今回、いちばん正しい認識だと思いました。

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