NEXCOとJAFが連携したドライブ旅行商品は買いか? 3つの検証。
心通じた愛犬と旅行がしたい。
そんなあなたにこの秋、JAFとNEXCO中日本が連携し、1泊2日のペット旅行をご提案。JAFからは愛犬と泊まれるお得なお宿を、NEXCO中日本からは高速道路乗り放題を提供する。その魅力を検証した。
検証1 ペットと泊まれるお宿は、どんな宿か?
検証2 高速道路乗り放題は、本当にお得なのか?
検証3 そもそも、このエリアはこの時期、旅行先として魅力的なのか?
検証1 ペットと泊まれるお宿は、どんな宿か?
ペットとの共存は難しい。最近でこそ、ペットと一緒に入れるカフェが増えてきたが、そういえばそもそも、マンションでさえ管理規約でペットが制限されていることも、いまだに珍しくない。
そんな中、本ツアー商品では、北杜市を中心に6つの宿をラインナップ。愛犬と一緒であることを考えると、宿で夕食もとれるのが安心だろう。夕食付きの宿は、「八ヶ岳わんわんパラダイス」と「安曇野わんわんパラダイスJr」。それ以外の宿も、オプションでつけることができるという。
■このツアーの夕食オプション料金一覧(1名)
わんわんペンションちゃちゃ 3,500円
夕食は和洋折衷のコース料理。
季節の野菜や旬の魚を使い、メインには地元産牛肉など作りたての料理が一品ずつ提供される。
デザートの自家製アイスクリームも人気のある一品だ。
看板犬:茶々郎くん&姫ちゃん&愛ちゃん
清里ペンション グランデール 4,000円
夕食はオードブルから始まるコース料理。ドイツのバイエルンから輸入した本場のソーセージはお勧めです。20種類は揃うドイツビールと一緒に味わってください。自家農園で、オーナー自らが丹精込めて作った無農薬野菜の味も格別です。朝食にはこだわりのドイツパンも登場。幼児の夕食はハンバーグセットをご用意します。コーヒー・紅茶・緑茶はいつでもセルフサービスです。
看板犬:ロミオくん
清里ペンション マッキントッシュ 2,500円
夕食コースの一例>
オードブル/スモークサーモンのマリネ
スープ/ミネストローネスープ
山盛り高原野菜(朝採りレタスで日本一の川上村渡辺ファーム産)
魚料理/金目鯛のバンブランソーズ
肉料理/豚肉のオニオンソーズ
季節のデザート
ハーブティ
看板犬:ビーグル’s
清里レストラン&コテージ睦(BOKU) 3,300円
和食>
オーナーおすすめの手打ちうどんをメインに焼き物、煮物、揚げ物等…地元の食材をその日の素材にあわせて使います。ヘルシーですが、ボリュームもある人気メニューです。
洋食>
お肉料理をメインにオードブル・スープ・サラダ・パンまたはライス・デザート・コーヒーのコース料理です。
看板犬:みー子ちゃん&ロコくん
※食事の内容は、各施設のホームページからの引用です。本ツアー商品のオプション料金で供される内容とは異なる場合があります。詳細はお申し込み時にご確認ください。
検証2 高速道路乗り放題は、本当にお得なのか?
ツアー料金には指定エリアの高速道路乗り放題料金を含んでいる。東京近郊の「発着エリア」から出発し、「周遊エリア」で降りると、「周遊エリア」内が翌日まで乗り放題になる。帰路は、「発着エリア」内のICまでの料金を含んでいる。つまり、図にするとこういうことだ。
■これが果たしてどれくらい安いのか、検証してみよう。
最もお得になる経路は東京~安曇野
高速料金が最も高額になるのは、発着エリアを東名高速・東京ICにした場合だ。東京ICを通過して安曇野ICまで行く場合、片道で6,110円かかる。乗り降りし放題を利用しなくても、単に往復して帰ってくるだけでも1万2千円だ。
単なる往復で1万円(片道で5,000円)を超えるのは、東京ICからだと諏訪南IC以遠、高井戸からだと安曇野。藤沢IC、茅ヶ崎海岸ICなど新湘南バイパス方面からだと岡谷IC以遠となる。これらの地域に旅行するなら、高速料金だけ考えても、このツアーのお得度が見えてくる。
※ただし、宿泊だけキャンセルするなど、高速料金と宿泊料金を分離した単体販売は受け付けていない。
一方で、埼玉方面から圏央道で来る場合、八王子西が発着ICになるので安曇野ICまで行っても1万円に届かない(片道4,540円)。しかも、八王子西ICは本線料金所ではないので、発着エリアにチェックインするには、一つ手前のあきる野ICで降り、八王子西ICで乗り直す必要がある。乗り直す、と一言で言っても、この区間は圏央道沿いに一般道が整備されていないので、ぐるっと迂回しなければならない。さいたまエリアからなら、首都高経由で中央道に回るのがよさそうだ。
ちなみに、発着エリアの端っこである上野原ICから、周遊エリアの最も手前、長坂ICのETC通常料金は2,550円だ。
この往復料金をベースに考え、周遊プランを考えてみるのはいかがだろうか。
→次ページ:検証3 そもそも、このエリアはこの時期、旅行先として魅力的なのか?
検証3 そもそも、このエリアはこの時期、旅行先として魅力的なのか?
検証1、2において、宿はペットと一緒に食事ができる2食付で安心。高速料金はどうやらおおむねお得になりそうな検証結果となった。それではそもそも、このエリアにはこの時期、いったい何があるのだろうか?
平成の大合併により、2004年に誕生した北杜市は名水の里として有名。市域には3か所も、「日本名水百選」に選定された湧水が存在する。その一つ、三分一湧水は周遊エリア最初のIC、長坂から車で15分くらい。泉の真ん中に三角石柱を築いて、湧水の恵みを等しく三つに分けて、下流の村に配分したという言い伝えが残っている。そして、この湧水のすぐそばに、とてもおいしいお蕎麦屋さんがある。その湧水とおそばの様子は、こちらの動画をご覧いただきたい。新そばの時期でもあるし、行きのお昼に立ち寄るのはいかがだろうか?
(お蕎麦レポートは1:50くらいから)
道の駅は「はくしゅう」「こぶちざわ」「南きよさと」の3つ。南きよさとは、ドッグランの施設もある。
安曇野には、安曇野観光では外せない「大王わさび農場」がある。日本最大規模のわさび園で、もちろんペットを連れての入場が可能だ。売店で売られているわさびソフトクリームやわさびコロッケは他ではなかなか味わえない。ぜひご賞味あれ。
風情ある大王わさび農場
また、信州サーモン丼というご当地丼にも注目。信州サーモンとは、ニジマスとブラウントラウトを交配させた安曇野生まれの養殖魚。その肉質はきめ細かく、トロリと舌になじむという。「石挽き十割そば穂高城」で提供されている。
そうそう、清里・小淵沢エリアも見逃せないグルメがある。ワインの産地、山梨ならではの「甲州ワインビーフ」。ワインの搾りかすを飼料として育てたブランド牛で、その肉質はやわらかくきめが細かいという。牛肉と赤ワインの相性を思うと、これはきっとうまいのではなかろうか。JAF会員優待施設「ステーキハウス・キースプリング」でとろとろのビーフシチューが味わえるという。パンorライス付きでお値段ちょっとお高め2,300円だが、JAF会員証提示で5%割引(3名まで)とちょっとお得に。ちなみに、テラス席ではペットと一緒に食事を楽しむことができる。
と、グルメの紹介がメインになってしまったが、秋は食欲の秋。愛犬と一緒に、グルメ満腹旅行も想像するだけでワクワクする。
ところで、北杜市(大泉)は昨年は、11月末には最低気温が氷点下になることもあった。路面状況にも注意が必要だ。それでは、安全ドライブで行ってらっしゃいませ。ツアルポ、お待ちしています。
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南信州周遊ドライブ2日間<清里/小淵沢/安曇野>
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