なぜヤングタイマーは魅力的? その理由を探しに行こう!「富士トリコローレ2025」──ハッサンの「ワカモノ旧車オーナー探訪記」番外編 #07
全国のカーマニアを訪ね西へ東へ。カメライター、ハッサン(高桑秀典)の連載企画「ワカモノ旧車オーナー探訪記」は今回も番外編。第7回目は、2025年9月28日に人材開発センター富士研修所で開催された「富士トリコローレ2025」のレポートをお届けします。
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富士トリコローレが7年ぶりに開催
プライベートミュージアムとして貴重なフィアット・ヌォーヴァ500を所蔵、展示しつつ、保護、保存、販売にも力を入れているチンクエチェント博物館が、7年ぶりに「富士トリコローレ」を開催した。
チンクエチェント博物館が主催しているイベントには「軽井沢FIATピクニック」「チンクエチェントポーリ」「ミラフィオーリ」「チッタ・ミラマーレ」などがあり、ここ最近は、あいち健康の森公園を会場とした「あいちトリコローレ」が、イタ車好き界隈の間では有名だ。
古くからのイタリア車フリークには旧・富士カームで開催されていた頃のトリコローレも思い出深いものとなっており、筆者のようなオジサン世代は久しぶりに「富士トリコローレ」が復活したことに対して年甲斐もなく喜んでしまった。
参加車両の年式は問わず、募集台数400台という規模で開催された
今回から「欧州車の祭典」として楽しさも満足度もグレードアップ
圧巻のランチア・デルタ軍団
歴代のアルファロメオたちも多数集結した
オジサンホイホイと化した「富士トリコローレ」は、今回から“欧州車の祭典”として楽しさも満足度もグレードアップ。募集台数が400台という規模で盛大に開催された。
チンクエチェント博物館の創設者である伊藤精朗さんによると「あいちトリコローレ」も「富士トリコローレ」も移動ミュージアムの一環としてキレイな会場を選んで開催しているとのことなので、欧州車全般とそのオーナーが主役となるイベントへと進化(深化)した「富士トリコローレ2025(富士山を臨む広大な芝生広場が会場)」は、ある意味、クルマが作品のように美しく見える催しの理想形だといえるのかもしれない。
富士トリコローレの魅力はイタ車だけじゃない!
20世紀生まれの欧州車オーナーを応援したいという想いから「20世紀枠」を用意
メルセデス・ベンツにBMW、そしてポルシェと、20世紀生まれの欧州車たちが数多く並んだ
ちなみに今回は、20世紀の欧州車を対象とした「20世紀枠」も用意。クラシックカーのチンクエチェントはもちろん、20世紀生まれの欧州車も次の時代につなぎたい、20世紀生まれの欧州車オーナーを応援したい、といった想いから新設されたものだ。
イタリア色の強いイベントから欧州車の祭典となったことでポルシェのようなドイツ車も「富士トリコローレ」に参加するようになったが、ボディの錆がいい雰囲気を醸し出している912が来ていたので若きオーナーにインタビューしてみた。
ボディの錆がいい雰囲気を醸し出しているポルシェ912のオーナーは34歳(取材時年齢)
「いま34歳です。ハタチのときに1972年式のポルシェ911Tを買い、その後、1968年式の912を2台続けて購入しました。5年前に、きょう乗ってきた1966年式の912をアメリカから入手しましたが、写真を見ただけで買いました。ボディが年式相応ですが、このままのほうがいいかな、と思い、乗り続けています」
ヤングタイマーに惹かれる若者たち
3月23日に初めて開催された自動車イベント「チッタ・ミラマーレ」では、パーツの供給やサービス体制の面で苦労を強いられることが多くなったヤングタイマーがフィーチャーされたが、「富士トリコローレ2025」にも数多くのヤングタイマーが集結していた。
絶滅危惧車となっているヤングタイマーに乗っているオジサンたちも当然いるが、やはり、オーナーのボリュームゾーンはワカモノだ。そういった意味では「富士トリコローレ」はオジサンホイホイでありつつ、それと同時にワカモノホイホイにもなったわけである。
イベントを通じ、オーナー間の親睦が深まり、維持管理に関する情報共有が進むはずなので、今後も注視したいと思う。
フィアット・クーペもいまや立派なヤングタイマー
お揃いのTシャツでイベントに訪れた若者たち
イベントの会場で伊藤精朗さんは、このようなことも話してくれた。
「欧州車の祭典となったトリコローレに来れば、いろいろなクルマを見られるわけです。いまは趣味車オーナーの予備軍だったりするワカモノもトリコローレで刺激を受けて実際に買ってみて、さらにステップアップしてくれたらいいなと思います。ヤングタイマーがあるライフスタイルって楽しいよ、ということをライトに提案していきたいですね」
チンクエチェント博物館が主催しているイベントはどれもみな盛況なので、ヤングタイマーに長く乗る人がこれまで以上に増え、次のオーナーに引き継がれた個体が、またその次のオーナーのもとでも元気に暮らしてくれたら最高だ。
ゲストとして登場した自動車ライターの嶋田智之さんがトークショーなどでイベントを盛り上げた




