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公開日:2026.01.16

「ハコスカ」と「サニー」が合体! 歴代の想いを受け継ぐ「サニースカイライン」が渋くてカッコいい【東京オートサロン2026】

東京オートサロン2026に展示された「Sunny Skyline(サニースカイライン)」

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」の日産自動車大学校ブースにて、丸目4灯の“ハコスカ顔”を備えつつ、リアにはサニーの面影を残す「Sunny Skyline(サニースカイライン)」が展示された。単なる見た目のインパクトにとどまらず、歴代の学生から受け継がれた想いと、確かな技術力が詰め込まれた車両を紹介しよう。

東京オートサロン2026に展示された「Sunny Skyline(サニースカイライン)」

文・写真=KURU KURA編集部

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1期生の意思を受け継ぐ「サニースカイライン」

エンジンヘッドの青色は1期生の配合表をもとに作ったカラー。

エンジンヘッドの青色は1期生の配合表をもとに作ったカラー。

カスタムカーの祭典「東京オートサロン2026」にて、懐かしさと斬新さをあわせ持つ独特なスタイリングの車両「Sunny Skyline(サニースカイライン)」が展示されていた。

「サニースカイライン」は、自動車整備やカスタマイズ等を学ぶ専門学校「日産京都自動車大学校」の学生(9期生)によって製作されたクルマ。ベースとなった車両は、同校の1期生が初代「サニークーペ」(KB10型)をベースに「S15シルビア」のエンジン(SR20エンジン)と足まわりを換装したもの。その基本構成は引き継ぎながら、さまざまなカスタムによって、新しい命が吹き込まれている。

エンジンルームに目を向けると、鮮やかなブルーのエンジンヘッドが印象的だが、これは1期生のこだわりを受け継いだものだという。

「もともとは赤だったエンジンヘッドが劣化していたので、塗り直すことになりました。その際、1期生がボティに使っていた塗料の配合表が見つかり、それと同じ“青”を再現して塗装しました」

さらにフロントに与えられた“ハコスカ顔”も、単なるデザイン上の遊びではない。学校には、かつて4期生が製作したハコスカのカスタム車両が残されていて、その説明に「1期生のサニーのように、かっこよくカスタムしたい」という一文が記されていたそうだ。

「それなら1期生のサニーと4期生のハコスカの2台を組み合わせてみよう」という発想が生まれ、フロントにハコスカ、リアにサニーの面影を色濃く残した、独特なスタイルが生まれたのだとか。

こうした流れのなかで製作された「サニースカイライン」は、まさに歴代学生のストーリーを内包した“受け継がれるカスタムカー”となっている。

一番苦労したのはオーバーフェンダーの自作!

滑らかで美しいオーバーフェンダーは調整に苦労したという。

滑らかで美しいオーバーフェンダーは調整に苦労したという。

エクステリアで特に目を引くのが、オーバーフェンダーをはじめとした造形だ。これらは既製品ではなく、FRPを用いて一から製作された完全オリジナル。わずかなズレでも違和感が出てしまうため、製作に苦労したという。

「一番苦労したのはオーバーフェンダーですね。特にタイヤハウスのアーチを、左右均等で“きれいな円”に仕上げるのが本当に大変でした。何度も作り直して完成させました」

ハコスカ顔でありながら、ヘッドライトがLEDになるなど現代的な雰囲気も合わせ持っている。

ハコスカ顔でありながら、ヘッドライトがLEDになるなど現代的な雰囲気も合わせ持っている。

また、大きな特徴であるハコスカのフロントまわりも調整が大変だったようだ。ハコスカの横幅は、サニーよりも大きく、そのままでは装着できない。そこで、各部の幅詰め加工が必要となった。さらにエプロン部分はハコスカのパーツを型取りし、中央でカットして再接合することで、全体のバランスを整えている。

ヘッドライトの枠組みは、ハコスカ純正パーツを溶接して装着したが、ライト自体はLEDに変更。ポジションランプは純正がそのまま使われている。

なお、グリルはFRPではなく、3Dプリンターで製作したのだとか。

リアのスタイリングを見るとベースが「サニー」であることがよく分かる。

リアのスタイリングを見るとベースが「サニー」であることがよく分かる。

フロントとは対照的に、リアまわりはあえて大きく手を加えず、サニーらしさを残した。フロントやサイドだけを見るとベース車両が分からないが、リアを見ると「サニーだ」と気づくような構成になっている。

また、今回の製作では「車検を取ること」が明確な前提条件として掲げられていた。1期生の車両は車検が取得できない仕様だったが、今回はすべて車検適合な仕様で仕上げられている。そのため、ワイパー機構も新たに設置。穴開け加工から機構の組み込みまで行う必要があり、見た目以上に手間のかかる作業だったという。

内装は“ほぼゼロ”から自作。レトロ×現代装備の融合

中央のモニターがタッチパネルになっている。

中央のモニターがタッチパネルになっている。

インテリアは、ほぼゼロから自作したというのも、この車両の大きな見どころ。

「1期生が作ったベース車両を持ち込んだ時点では、残っていたのはハンドルとシート程度で内装はほとんどありませんでした。今のパーツは、ほぼすべて自分たちで装着しました」

レトロな雰囲気を演出するため、助手席前やモニター下には木目パネルを採用。しかも柄シートを使わずに、本物の木材を使用しているという。

一方で、レトロさ一辺倒にしないために、タッチパネルモニターも装備。キーオンで起動し、スマートフォンと連動するオーディオなど、現代的な装備も取り入れられている。

また、ロールバーは1期生が製作したものをそのまま使用。ただし、ロールバーを主張しすぎず、他の見せたい部分を際立たせるために、シルバーだった部分はブラックに塗装されている。

「サニースカイライン」を製作した日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科の4年生。

「サニースカイライン」を製作した日産京都自動車大学校 自動車整備・カスタマイズ科の4年生。

ボディカラーは学生が調色した完全オリジナルカラーで、その名は「トーマレッド」。調色の中心となったメンバーの名前に由来していて、“学生が自分たちで作ったクルマ”であることを色でも表現したという。

なお、この車両は今後、大阪オートメッセ2026への出展も予定されており、その際には一部仕様変更が行われるとのこと。詳細は未公開だが、さらなる進化にも期待が高まる。

歴代学生の思いを受け継ぎながらも、新しいものを作りたいという強い情熱が感じられた「サニースカイライン」。展示を見たオーディエンスにもきっと懐かしさと新しさを感じさせてくれたのではないだろうか。製作を担当した学生たちの今後の活躍にも期待したい。

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応募はこちら!(2026年2月1日まで)
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