ニスモがロードカーのラインナップ倍増計画を発表! 出荷台数が約1.5倍に!? R32やR34などGT-Rのレストア事業も
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は12月16日、NISMOブランドを通じて日産ブランド全体の価値向上を目指す新たな取り組みを発表した。
この記事をシェア
NISMOブランドの価値向上を目指す3事業とは?
日産は経営再建計画「Re:Nissan」の商品戦略において、「ハートビートモデル」を情熱とDNAを体現する存在と位置づけている。
NMCはこの戦略に基づき、伝統を継承するEmotionとExcitementを創出することで、NISMOブランドの価値向上を図り、日産ブランド強化に貢献していく考えだ。
今回示された取り組みは、「モータースポーツ」「カスタマイズ」「ヘリテージ・レストア」の3事業を軸に展開される。
モータースポーツ事業
SUPER GT|GT500リアライズコーポレーションADVAN Z #24
NISMOは「Road to track, track to road」を掲げ、SUPER GTやフォーミュラEといったトップカテゴリーで培った技術や精神を市販モデルへフィードバックしていく。
さらに、スーパー耐久シリーズや新たなレースカテゴリーにも挑戦を続け、次世代スポーツモデルへの展開を目指す。
カスタマイズ事業
日産エクストレイル ニスモ|Nissan X-Trail NISMO
より多くのユーザーにEmotionとExcitement を届けるため、NISMOロードカーシリーズを拡充する。
現在、グローバルで5車種展開されているラインアップは、今後車種数を倍増させるとともに、販売地域も拡大。現在年間約10万台規模の出荷台数を、2028年には約1.5倍に引き上げることを目標としている。これにより、海外販売比率は現在の約40%から約60%まで拡大する見込みだ。
また、新たな付加価値創出を目的に、カスタマイズ事業においては外部パートナーとの積極的なコラボレーションも検討していく。
NISMOロードカー拡充の新たな試みとしては、プロトタイプモデルを製作し、その車両を次年度以降のレース活動に投入。実戦を通じて熟成させ、市販化につなげる構想も明らかにされた。
モータースポーツ事業とカスタマイズ事業をより密接に連携させることで、技術的な進化に加え、人財交流を通じた開発体制の強化を図り、レースカーとロードカー双方のハード・ソフト両面でのレベルアップを目指す。
ヘリテージ・レストア事業
R34型 日産スカイラインGT-R|Nissan Skyline GT-R(R34)
世界の自動車レストア市場は、現在グローバルで約5000億円、2032年には1.2兆円規模に成長すると予想されている。
NMCはユーザーの期待に応えるべく、現在展開している第2世代GT-R(R32~R34型)を中心としたレストア、レストモッド事業、パーツ販売事業の対象車種、対象地域を拡大していく方針だ。
NMCの真田裕社長兼CEOは、「NISMOは日産車のワクワク感と革新性を一層高めています。今後は、日産のほかの商品ラインアップにも、そのスタイルとワクワク感を注入していきます」と、コメントしている。
NMCは今後も、「NISMOの伝統継承によるブランド価値向上」と「Emotion × Excitementの創出」を使命に掲げ、モータースポーツへの継続的な挑戦、カスタマイズ事業の拡充、ヘリテージ・レストア事業の拡大を通じて、日産/NISMOファンに新たな感動を届けていく。
記事の画像ギャラリーを見る



