なぜ新しい「LFA」はBEVで生まれ変わったのか? レクサスの挑戦と継承【新車ニュース】
レクサスは12月5日、BEVスポーツカーコンセプト「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開した。
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想像を超えるBEVスポーツカー実現へ
「LFAコンセプト」は、8月に米国カリフォルニアで開催されたモントレー・カー・ウィーク2025、そしてジャパンモビリティショー2025にて「レクサス・スポーツコンセプト」として内外装が公開され、このたび一部諸元と名称を新たにしたBEVスポーツカーのコンセプトモデル。
LFAコンセプトは、トヨタ自動車としてクルマ屋が残していくべき技術と技能を、次の世代に受け継いでいかなければならないという、マスタードライバーのモリゾウこと豊田章男会長の想いのもと、同時に発表された「GR GT」「GR GT3」とともに開発が進められている。
トヨタ2000GT、レクサスLFAに続く「トヨタの式年遷宮」を体現し、ベテランから若手へと受け継がれる技術と技能、その想いを礎に、継承・進化させた。走りとデザインの両立を追求するとともに、ワンチームで顧客の想像を超えるBEVスポーツカーの実現を目指す。
レクサスLFAコンセプト|Lexus LFA Concept
「低重心」「軽量・高剛性骨格」「空力性能の追求」という3つの要素を軸に、GR GT、GR GT3と技術と技能を共有しつつ、BEVならではの可能性を追求。
軽量で高い剛性を備えたオールアルミニウム骨格、クルマとドライバーの一体感と扱いやすさを高めるための理想的なドライビングポジションなどの要素を起点に、電動化を牽引するレクサスが走りの楽しさを提供する。
BEVスポーツカーの可能性を示したいという想いのもと、電動化時代にふさわしいスポーツカーを具現化。また、BEVとしての最適なパッケージングを追究し、GR GT、GR GT3由来の高い走行パフォーマンスと、次世代においても色褪せない価値を宿すデザインとの融合を実現した。
LFAというモデル名は内燃機関車に限定されず、その時代の技術者が次世代に受け継ぐべき技術を体現するモデルの象徴だとレクサスは説明。
LFAコンセプトは、過去から未来へ――スポーツカーの価値とクルマ屋が残していくべき技能を次世代に繋ぎ、進化を続ける挑戦の証だと主張する。
デザインはかつてのLFAらしく、官能的な造形美を継承
レクサスLFAコンセプト|Lexus LFA Concept
“走りから得られる感動は、時代が変わってもスポーツカーの魅力を支え続ける揺るぎない価値”という考えから、LFAコンセプトは、その感動をより深く、より純粋に味わえる存在として、ドライバーを走りの世界へと引き込み、これまでにない没入体験を創出する。
その没入感を実現するため、エクステリアでは空力性能と造形美の融合を高次元で追求。
コックピットは理想的なドライバーポジションを基軸に、細部に至るまで設計を磨き上げた。機能と美が調和した全体設計によって操作が意識と一体となり、ドライバーを走りへ深く没入させる。
デザインは、かつてのLFAが持つ官能的な造形美を受け継ぎながら、次世代においても色褪せない価値を宿す研ぎ澄まされたバランスを追求。
GR GTのオールアルミニウム骨格をベースとすることで、スポーツカーとしての性能を極めたフォルムとしながらも、ノーズからリヤへと流れる低く伸びやかなシルエットは、LFAの造形美を継承しながら正統派クーペのプロポーションを描き出している。
国や文化、時代の境界を越え、見る者の心を揺さぶる、そんな普遍的な魅力を備えたスポーツカーの理想形をレクサスは新たに提示した。
レクサスLFAコンセプト|Lexus LFA Concept
2名乗車のキャビンはシンプルな仕立てで、研ぎ澄まされた機能部品を運転席に集約。乗り込んだ瞬間から高揚感を呼び覚ます。
ステアリングホイールはスポーツカーとしてのこだわりを込めたデザインを採用。持ち替え不要の操舵とブラインドタッチが可能なスイッチレイアウトにより、直感的な車両コントロールを実現する。
メカニカルデザインの魅力とシンプルな室内空間のコントラストが織りなすミニマルな世界観が、特別な没入空間を創り出している。
LFAコンセプトのボディサイズは全長4690×全幅2040×全高1195mmで、ホイールベースは2725mm。そのほかの諸元に関する詳細は、今後の続報が待たれる。
動画=トヨタ公式YouTubeチャンネルより





