はじめよう、クルマのある暮らし。

Cars

公開日:2025.10.27

ヤマハは3輪操舵のオープンカー「トライセラ」など、6機種をワールドプレミア! 電動化バイクも一気に充実?【ジャパンモビリティショー2025】

ジャパンモビリティショー2025 ヤマハ ブースイメージ

ヤマハ発動機は、10月29日から開催される「ジャパンモビリティショー2025(一般公開は10月31日〜11月9日)」において、「感じて動きだす」をテーマとするブースを出展する。

ジャパンモビリティショー2025 ヤマハ ブースイメージ

文=細田 靖

写真=ヤマハ発動機

この記事をシェア

ボーカロイド「初音ミク」がヤマハブースのエバンジェリスト(伝道者)に

ジャパンモビリティショー2025会場となる、東京ビッグサイト東5ホールのヤマハブースでは、「人と機械による乗り物の未来を感じる」を出展コンセプトに、世界初披露のワールドプレミア6機種を含む研究開発中のプロトモデル、電動モーターサイクルシリーズ、そしてeBike(電動アシスト自転車)や電動車椅子のコンセプトモデルなど、計16モデルを出展。

また、ヤマハ株式会社の協力により、ボーカロイドの「初音ミク」がヤマハブースのエバンジェリスト(伝道者)を務めるほか、電子楽器などの展示・演奏に加え、同社の立体音響技術を活かしたダイナミックなステージ演出等が実施される予定だ。

ワールドプレミアは6機種

モトロイド:ラムダ|MOTOROiD:Λ 

モトロイド:ラムダ|MOTOROiD:Λ 

MOTOROiD:Λ(モトロイド:ラムダ/参考出展車)
“ヒトとマシンの新たな関係。その未来”を探る概念検証を目的とした「MOTOROiD」プロジェクト。2017年には自立してライダーに歩み寄る実験機「MOTOROiD」を、また2023年にはヒトとマシンが呼応し合う「MOTOROiD2」を発表した。

今回出展する「MOTOROiD:Λ」は、AI技術によって学習し、自ら成長するモビリティだ。AI技術である強化学習を用いて仮想環境で学習し、Sim2Real技術により現実世界での動作を実現。180度に展開した姿勢から、自らの判断で各部モーターを適切に駆動して車体を起き上がらせ、バランスを保ちながら自立することが可能だ。

モビリティが独立した思考を持つことで、ヒトとともに成長し合える新たな関係性への一歩を踏み出す。おもな特徴は、学習によって生成される最適かつ有機的な動作や、失敗における衝撃を想定した耐久性と軽量化重視の外骨格デザインなど。「モビリティ×強化学習による運動制御」という未開拓の領域に踏み込み、2輪の世界を刷新し、まったく新しい未来を創る実験機だ。

トライセラ プロト|TRICERA proto 

トライセラ プロト|TRICERA proto 

TRICERA proto(トライセラ プロト/参考出展車)
新たなドライビングプレジャーを提案する、3輪パッケージのフルオープンEV。感性に訴える刺激的な旋回性能と、新感覚の操縦感を併せ持ち、意のままに操るための習熟プロセスさえ楽しい3輪手動操舵(3WS)の実走コンセプトモデルだ。

前後輪操舵可能な車両の特徴である旋回応答性の高さと旋回時のドライバー感覚とのつながりに着目し、人間研究視点で最もFUN(※人が感動し、夢中になり、心が動く体験を指すキーワード)を感じる旋回制御とすることで、異次元の人機一体感を実現した。また、走行音をチューニング&調律するサウンドデバイス「αlive AD」を搭載し、操縦に没入するドライバーの高揚感を増幅。3輪構造を際立たせたセンターフレームによるアーチ型シルエットに加え、人間空間と機能空間の対置表現により独創的なデザインとなっている。

プロトBEV|PROTO BEV

プロトBEV|PROTO BEV

PROTO BEV(プロト バッテリー イーブイ/参考出展車)
「大型バッテリーEVならではのFUN」を体現する実走プロトモデル。FUNの最大化を目的に軽量化とコンパクト化を追求し、新感覚の乗り味と扱いやすさを兼ね備えたスーパースポーツEVだ。

従来の内燃機関モデルで培った優れた操縦安定性に、BEVの魅力であるリニアなスロットルレスポンスと力強くスムーズな加速性能を融合。さらに、ライダーの手元に集約したシンプルな操作系と、車両の状態をライダーに伝えるメータービジュアライザーやサウンドなど、スポーツ走行に集中できる各種のHMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)を実装している。

H2バディ ポーター コンセプト|H2 Buddy Porter Concept

H2バディ ポーター コンセプト|H2 Buddy Porter Concept

H2 Buddy Porter Concept(エイチツー バディ ポーター コンセプト/参考出展車)
カーボンニュートラルの実現に向けて、水素エンジンも多様な選択肢のひとつ。水素エンジン搭載2輪車の社会実装を目指した、トヨタと共同開発中のコンセプトモデルだ。

2輪車への搭載に適した小型の高圧水素タンク(認可取得済)をトヨタが新規開発し、ヤマハは主に水素エンジンや車体等を開発した。水素満タン時の航続距離は実測で100km以上。また、既存法規を参考に公道走行に関わる技術要件を織り込み、NOx(窒素酸化物)を含むユーロ5排ガス規制にも対応済だ。

Y-00B:ベース|Y-00B:Base

Y-00B:ベース|Y-00B:Base

Y-00B:Base / Y-00B:Bricolage(ワイ ゼロゼロビー:ベース/ワイ ゼロゼロビー:ブリコラージュ/参考出展車)
自分らしさを自由に表現できる、新しいスタイルのeBike(電動アシスト自転車)コンセプトモデル。スリムでミニマルなデュアルツインフレームに、小型で一体感のあるバッテリーとドライブユニットを搭載。

高い拡張性とカスタマイズ性を備え、オーナーのライフスタイルや感性に寄り添いながら、ともに成長する“愛車”を提案する。さらに付属のUSB-PDコンバーターにより、外出先でも手軽に充電が可能。スリムなバッテリーながら行動範囲を自由に拡げる。

Y-00B:ブリコラージュ|Y-00B:Bricolage

Y-00B:ブリコラージュ|Y-00B:Bricolage

「Y-00B:Bricolage」は「Y-00B:Base」のカスタマイズモデル。ヤマハ発動機創立70周年を記念し、同社の第1号製品「YA-1(1955年)」へのオマージュとして、クラシックな美意識と現代のテクノロジーを融合した、唯一無二のスタイルを体現した。

電動二輪の試作型も登場! その他の出展物とは

e-アクスル|e-Axle

e-アクスル|e-Axle

自動車用電動駆動ユニットe-Axle(イー アクスル/特別出展物)
自動車メーカーへの供給を目的とした、現在開発中の自動車用電動駆動ユニット。モーター、インバーター、ギヤボックスの3in1構造で、高出力・軽量・コンパクトが特長だ。350V~800Vの入力電圧に対応し、出力は200kW~450kW。さまざまなタイプの自動車に適用が可能となっている。

プロトHEV|PROTO HEV

プロトHEV|PROTO HEV

PROTO HEV(プロト ハイブリッドイーブイ/参考出展車)
「静」と「動」、異なるふたつの動力性能を自在に操る悦びを提供するシリーズ・パラレル・ハイブリッド(SPHEV)モデル。電動モーターと内燃機関を効率的なパッケージング技術で統合し、多彩な走行モードを実現した。都市部では静かで落ち着いた走行を、また郊外では力強く信頼感の高い走りを提供する。

独自のパワー&エネルギーマネジメント技術により、同車格比で燃費を35%以上(※)向上。”Fun to Ride”と優れた環境性能を両立した。
※WMTC2-2モード(社内測定値)

プロトPHEV|PROTO PHEV

プロトPHEV|PROTO PHEV

PROTO PHEV(プロト プラグインハイブリッドイーブイ/参考出展車)
内燃機関の魅力と電動技術を融合させ、大型モーターサイクルの楽しみ方の拡張を目指す研究・開発モデル。エンジンとモーターの駆動を切り替えることで、走行シーンに応じてEV走行やハイブリッド走行を可能にしている。従来の魅力であるスポーティな走りと高い環境性能を兼ね備え、内燃機関の可能性を未来につなげる提案モデルだ。

ナクタスVSトレックス|NACTUS VS TRE-X

ナクタスVSトレックス|NACTUS VS TRE-X

電動車椅子NACTUS VS TRE-X(ナクタス ブイエス トレックス/ 特別出展物)
電動アシストユニット「JWX-2」を搭載した3輪電動車椅子のコンセプトモデル。日進医療器株式会社とのコラボレーションモデルだ。存在感あふれる26インチのマウンテンバイク用オフロードタイヤが生み出す高い走行性と3輪ならではの安定性により、これまで車椅子で移動しにくかった不整地でも快適な移動をサポートする。

剛性と美しさを備えた直線的なセンターフレームに加え、フロントキャリア、防水バッテリーケース、大型ステップボードなど、実用性を高める装備も充実している。

ワンマックス アーバン|ONE-MAX Urban

ワンマックス アーバン|ONE-MAX Urban

電動車椅子ONE-MAX Urban / ONE-MAX Historical(ワンマックス アーバン / ワンマックス ヒストリカル/特別出展物)
車椅子電動化ユニット「JWG-1」を装着した“旅する車椅子”。株式会社松永製作所とのコラボレーションモデルだ。アタッチメント機構の採用により、旅先に応じて外観や機能のカスタマイズが可能だ。都会の身軽な旅にフィットする「ONE-MAX Urban」は、コンパクトな車体に疲労感を軽減するラティス構造のシートを採用。小物を簡単に収納できるボックスや、スマートフォンを取り付けられるアクセサリーバーを装備している。

ワンマックス ヒストリカル|ONE-MAX Historical

ワンマックス ヒストリカル|ONE-MAX Historical

一方、「ONE-MAX Historical」は、こだわりの旅行鞄を連想させる高級感のある外観が特徴。寺社仏閣や歴史的な街並みの石畳などでも安定した走行が可能な車体に、クラフトマンシップを感じるレザー調のシートなどを装備。

サウンドxR|Sound xR

サウンドxR|Sound xR

イマーシブオーディオソリューションSound xR(サウンド エックスアール/特別出展物)
Sound xRは実空間とバーチャル空間の両方において、臨場感・没入感のある音環境を創り出すことができるイマーシブオーディオソリューション。

そのなかで、実空間向けのソリューションとして、空間の音の響きを最適化する音場支援システム「AFC Enhance」、音の定位を自在にコントロールする音像制御システム「AFC Image」がある。劇場、オペラ、コンサートなど多種多様なアプリケーションにおいて、複雑な音響演出の要求に応え、イマーシブな音響体験を実現。今回は「AFC Enhance」「AFC Image」両方をヤマハブース全体に用いて、周囲とは異なる音空間を創り出す。
※協力:ヤマハ株式会社

FGDP-30 / FGDP-50

FGDP-30 / FGDP-50

フィンガードラムパッドFGDP-30 / FGDP-50(エフジーディーピー30 / 50/特別出展物)
指を使って手軽にドラム演奏(フィンガードラム)を楽しめる製品。軽量コンパクトなボディにスピーカーや音源、充電式バッテリーを搭載し、時間や場所を選ばずに演奏できる。

ヤマハの電子ドラムのサウンドをフィンガードラムの演奏に最適化して搭載したほか、新たにデザインしたエレクトロニックサウンドも多数搭載。あらゆる音楽ジャンルに応え、DJや楽曲制作者、ドラマーなどさまざまな方がフィンガードラムの演奏を楽しめる。
※協力:ヤマハ株式会社

アバングランドN3X|AvantGrand N3X

アバングランドN3X|AvantGrand N3X

ハイブリッドピアノAvantGrand N3X(アバングランド エヌスリーエックス/特別出展物)
AvantGrand(アバングランド)は、グランドピアノに限りなく近い演奏感と、現代のライフスタイルに寄り添った利便性を併せ持つハイブリッドピアノで、N3Xは同シリーズのフラッグシップモデル。

グランドピアノそのままのタッチ感を実現する専用グランドピアノアクション搭載により、本格的な弾き心地を実現するほか、ヤマハのフルコンサートグランドピアノ「CFX」や、繊細で温かみのあるウィンナートーンで知られているベーゼンドルファーのフラッグシップモデル「インペリアル」から収録した音を搭載。世界的に評価の高いふたつのピアノの音での演奏が楽しめる。
※協力:ヤマハ株式会社

DTX10K-X

DTX10K-X

電子ドラムDTX10K-X(ディーティーエックス10ケイ エックス/特別出展物)
DTX10シリーズは、電子ドラムの最高峰の機能性とアコースティックドラムの美しさを兼ね備えたフラッグシップモデル。ドラマーが求める理想のアコースティックサウンドと演奏感、デザイン、そして電子楽器ならではの利便性とその操作性を徹底的に追求した。自宅での練習はもちろんのこと、レコーディングやライブ演奏も楽しむことができる。
※協力:ヤマハ株式会社

●ヤマハ発動機ジャパンモビリティショー2025スペシャルサイト
https://global.yamaha-motor.com/jp/showroom/event/japan-mobilityshow-2025/

INFORMATION
ジャパンモビリティショー2025
・会期:プレスデー10月29日(水)~30日(木)/一般公開日10月31日(金)~11月9日(日)
・会場:東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)
・主催:一般社団法人 日本自動車工業会
・公式サイト:https://www.japan-mobility-show.com/

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(10月31日まで)
応募はこちら!(10月31日まで)