新型「日産リーフ」、350万円で買える「B5」は2026年2月発売! 最大走行距離702kmの「B7」が先に発売【新車ニュース】
日産自動車は、2025年6月にグローバルデビューを飾った新型「リーフ」の注文受付を10月17日(金)に開始すると発表した。税込車両価格は518万8700円〜651万3100円。
この記事をシェア
目次
3代目 日産リーフは誰もが安心して乗れるEV
今年の6月にグローバルデビューを飾った新型「リーフ」がいよいよ日本で発売される。
3代目となるリーフは、全面改良を受けて新世代クロスオーバーEVとして誕生。2010年12月に発売された初代から15年間にわたって積み重ねてきた知見と経験を最大限に活かして開発された新型は、“乗る人すべてが気持ちよくドライブでき、誰もが安心して乗れるEV”を目指してEV性能を磨き上げ、今回発表された78kWhバッテリーを積む「B7」グレードでは、WLTCモードで702kmの一充電走行距離を実現した。
なお、2026年2月頃には55kWhバッテリーを積む「B5」グレードの追加が予定されており、車両価格は補助金が従来型と同程度になれば、350万円程度で購入できるとのこと。
新型はクロスオーバーに一新してファストバックスタイルに

日産リーフ|Nissan Leaf
新型のボディサイズは全長4360×全幅1810×全高1550mmで、ホイールベースは2690mm。先代より全幅が20mmワイドになった一方で、全長で120mm、全高で10mm、ホイールベースで10mm小さくなった。
クロスオーバーに一新した新型は、ファストバックスタイルのシルエットや空力を考慮してデザインされたホイール、電動格納式のアウトサイドドアハンドルやフラットな床下に至るまで、徹底的に空力性能を磨き上げた。その結果、同クラスとしてトップレベルの0.26という優れた空気抵抗係数(Cd値)を実現し、航続可能距離の伸長を実現した。
フロントは、6つの丸みを帯びた長方形で構成されたシグネチャーランプと一文字のセンターLEDアクセントランプ(※)によって、ひと目で新型リーフであることがわかるデザイン。リヤは“Ⅱ三(ニッサン)”パターンがあしらわれたLEDリヤコンビネーションランプ(3Dホログラム)※を採用し、先進感が演出されている。
※上級のB7 Gに設定

日産リーフ|Nissan Leaf
インテリアは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、そして使い勝手のよい荷室を実現。インストルメントパネルは横に広がるフローティングデザインにより、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出し、日産として初となる調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付/メーカーオプション)を搭載した。開放感あふれるガラスルーフは、電子調光技術によりボタンひとつでガラスの透明度を変えられるだけでなく、遮熱機能を持たせることで年間を通じて快適な室内空間を実現。これによりドライバーはもとより後席に乗る人にも開放感と快適さを提供する。
さらに、ボーズ製パーソナルプラスサウンドシステム(10スピーカー、運転席用アナウンス)が採用(※)され、より豊かな移動空間が提供される。
※B7 Gに設定

「調光パノラミックガラスルーフ」は、ガラスの透明度を段階的に調整することができる。
インパネには先進感あふれる12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用し、Google搭載のNissanConnectインフォテインメントシステムが搭載された。このシステムは「Googleマップ」「Googleアシスタント」「Google Play」の各機能に対応し、多彩な情報とエンターテインメントにシームレスにコネクトできる。
※Google Playでダウンロードしたアプリの利用には、NissanConnect サービス+docomo in Car Connectへの加入(有料)またはスマートフォンやポケットWi-Fi等のテザリングによるデータ通信環境が必要
ナビゲーションが「Googleマップ」となり、Googleアカウントを同期することで、充電スポットを予測したルート検索やお気に入りの場所や保存したルートなどをスムースに表示可能。また、NissanConnect サービスアプリ機能の「ドア to ドアナビ」によって、充電残量を考慮して必要な充電を加味したルートを乗車前からナビゲーションに共有し、乗車後スムースに出発することもできる。
B7グレードには218ps/355Nmのモーターを搭載

日産リーフ|Nissan Leaf
パワートレインは、モーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した「3-in-1」構造で、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上させている。ローターを複数に分割し、それらを斜めにずらして配置した分割スキューローターの採用や、ハウジングやモーターマウントブラケットを高剛性化することで、モーターの振動を大幅に低減し、より滑らかで気持ちの良い走りと、静粛性が高い快適な室内空間を実現した。
B7グレードには最高出力160kW(218ps)、最大トルク355Nm(36.2kgf-m)を発揮するモーターと、容量78kWhのリチウムイオン電池を搭載。最高で702kmの一充電航続距離(WLTCモード)をマークする。
サスペンションは、フロントでは従来型と同様ストラット式だが、リヤでは従来のトーションビーム式からマルチリンク式を新たに採用。日本の道路環境に合わせて専用のサスペンションチューニングを実施し、街中から高速道路まであらゆるシーンにおいてフラットで快適な乗り心地が追求された。
シーンに合わせて加速感や減速量を変更できるドライブモードには、加速と減速力を好みによってカスタマイズできるPERSONALモードが新たに設定された。EVならではのワンペダル感覚を楽しめるe-Pedal Step、さらにパドルで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドル(※)を採用し、EVならではの爽快な走りを楽しむことができる。
※B7 Gに設定
バッテリーは最大150kWの急速充電に対応。150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができる。さらに、新型リーフでは新たに、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを採用。エアコン、バッテリー、モーター、車載充電器の冷熱システムを統合することで、クルマの中で発生する熱を最大限有効活用。さらに、ナビゲーションシステムと連動した「ナビリンクバッテリーコンディショニング」(※)も採用し、走行ルートに応じてバッテリー昇温や冷却を自動で制御することで、エネルギー消費を最適化するとともに、充電速度の向上にも貢献する。
※利用はNissanConnect サービスへのご加入(有料)または、スマートフォンやポケットWi-Fiなどのテザリングによるデータ通信環境が必要
安全運転支援の面では「360°セーフティアシスト」を搭載。ドライバーの安全を全方位からサポートし、長距離運転の負担を軽減する。さらに、日本の道路環境やユーザーのニーズを踏まえ、日本専用の装備も多く搭載された。自動車専用道路においてハンズオフドライブが可能で、長距離運転の疲労を低減する「プロパイロット2.0(メーカーオプション)」、スムースな駐車を支援する「プロパイロットパーキング(B7 Gに設定)」と「プロパイロット リモート パーキング(メーカーオプション)」、後方視界を確保する「インテリジェントルームミラー」を設定するとともに、万が一の交通トラブルの際の映像を記録できる「ドライブレコーダー(前後セット)」も採用し、安心感を提供する。
加えて、加減速を繰り返すシーンでも車間を一定に保ち、先行車両に合わせて減速し停止までをサポートする「インテリジェント ディスタンスコントロール」を採用し、ドライバーの負荷を軽減。車両検知技術の向上により、一般道でも快適で安心なドライブを楽しめる。
新型リーフは搭載された大容量バッテリーの活用により、ユーザーのライフスタイルもサポートする。充電ポートに接続する「AC外部給電コネクター」を使えば、ドアをロックした状態でも1500Wの電力を使うことができ、アウトドアアクティビティに加え、災害時の非常用電源としても活用できる。また、室内と荷室に合計2つのAC電源(100V/1500W )をメーカーオプションで選べば、合計最大1500Wの電力が使用可能だ。
また、従来のリーフから有する「V2H(Vehicle to Home)」機能も継続採用。自宅などにV2Hシステムを設置することで、車両のバッテリーから自宅に電力を供給することができ、電力需給がひっ迫した際の電力ピークシフトや、停電時にも自宅に電力を供給できる。
B7 Gグレードがベースのカスタムカー「AUTECH」も発表

日産リーフ オーテック|Nissan Leaf AUTECH
新型リーフに合わせて、日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、新型リーフをベースにしたカスタムカー「AUTECH」のB7グレードを発表。ベース車と同じ10月17日より注文受付が始まる。税込車両価格は651万3100円。なお、2026年2月頃には55kWhバッテリーを搭載するB5をベースとしたAUTECH仕様が追加される予定だ。
AUTECHは、多種多様なカスタムカーづくりで蓄積してきたNMC伝統のクラフトマンシップを継承し、スポーティでありながら高級感漂うスタイリングを伸長させたブランド。素材などの細部にもこだわりを持つユーザーに向けた、“プレミアムスポーティ”をコンセプトとしている。AUTECHブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の「海」と「空」のイメージから想起したブルーがブランドのアイコニックカラーだ。
日産リーフ「AUTECH」としてはこれが2代目となり、新型リーフをベースにさらに高級感や特別感を高めたモデルとして登場した。
エクステリアは、低重心とワイドスタンスを印象付け、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装備したほか、フロントバンパーにはAUTECHブランド発祥の地である湘南・茅ヶ崎の海にインスパイアされたデザインのアイテムを装備。海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れたシグネチャーLEDや、海面の煌めきを表現したドットパターンのシグネチャーフィニッシャーが採用された。また、彫りの深い繊細な造形のスポークフォルムをダーク金属調塗装で仕上げた19インチの専用アルミホイールを採用するなど、存在感や優越感を満たすエモーショナルでスポーティなデザインが特色だ。
インテリアは、しっとりとした触感と包まれる心地よさをもたらす次世代素材「テーラーフィット」のシートと、シートベルトも合わせて、インテリア全体をブラック基調でコーディネイト。また、シート、ステアリングホイール、インストパッドなどには、AUTECHブランドを象徴するブルーステッチを、さらに、乗車中に最も目に入るインストパッドにはブルーパイピングも施された。これら上質な素材やディティール表現により、落ち着きとこだわりが感じられる、よりプレミアムな室内空間が創出された。

初代 日産リーフ

2代目 日産リーフ
日産「リーフ」モデルラインナップ
・B7 X:518万8700円
・B7 G:599万9400円
・AUTECH(B7 Gベース):651万3100円
※価格は消費税込み
SPECIFICATIONS
日産リーフ(B7)|Nissan Leaf(B7)
ボディサイズ:全長4360×全幅1810×全高1550mm
ホイールベース:2690mm
最小回転半径:5.3m
車両重量:1880kg(B7 X)/1920(B7 G)kg
モーター最高出力:160kW(218ps)/4400-11700rpm
モーター最大トルク:355Nm(36.2kgf-m)/0-4300rpm
駆動方式:FWD
バッテリー容量:78kWh
一充電走行距離(WLTPモード):702km(B7 X)/685km(B7 G)
税込車両価格:518万8700円(B7 X)/599万9400円(B7 G)