新型「シトロエンC3ハイブリッド」上陸! 48Vマイルドハイブリッド搭載でWLTCモード燃費は22.3km/L【新車ニュース】
ステランティスジャパンはこのほど、シトロエンの中核車種であるBセグメントモデル「C3」の第4世代となる「C3ハイブリッド」の日本導入を発表。11月6日(木)に発売される。税込車両価格はエントリーグレードの「プラス」が339万円、上級の「マックス」が364万円。
この記事をシェア
新型シトロエンC3はマイルドハイブリッドで登場!
C3の先代モデル(3代目)は、2017年の日本導入以来、累計1万台以上を販売。シトロエンブランドのトップセールスモデルとして多くのユーザーに支持されてきた。その理由は、印象的なフロントフェイスやサイドのエアバンプに象徴されるユニークなデザインと、ボディとルーフの配色が楽しめる多彩なカラー展開、そしてフランス車ならではの遊び心がちりばめられた内外装に加え、快適な乗り心地が高く評価されたことにある。
新型C3ハイブリッドは、この実績あるモデルの後継として、快適性と環境性能をさらに高めた次世代モデルだ。
最大の特徴はBセグメントモデルとして追求された高い快適性だ。プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)やアドバンストコンフォートシートを標準装備し、上質な乗り心地を実現。さらに、新デザインのブランドロゴバッジに加え、パワートレインに最新の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載。シトロエンの新しい時代を象徴するモデルに位置付けられている。
ボディサイズは全長4015×全幅1755×全高1590mmで、ホイールベースは2540mm。スタイリングは従来のハッチバックスタイルから大きく進化し、骨太のプロポーションを採用。全高は従来比+95mmとなり、前席ヘッドクリアランス(頭上スペース)やドライビングポジションが大幅に向上した。これにより、街中での運転において取り回しの良さを保ちつつ、視認性と快適性を高めた新しいBセグメントのスタイルを確立した。
デザインは、2022年のパリモーターショーで発表し、世間に驚きを与えたコンセプトカー「Oli(オリ)」の流れをくむ新世代シトロエンデザインを採用。
フロントマスクには、シトロエン創業時のロゴをオマージュした最新のシトロエンロゴを装着。シトロエンのロゴ「ダブル シェブロン」は、かつての木製歯車に由来し、重なった逆V字型の象徴的なデザイン。フロングリルは、「ダブル シェブロン」からリズミカルに広がる“シェブロンライン” が左右のヘッドランプを繋ぎ、ブランドのアイデンティティが力強く表現されている。
標準装備のLEDヘッドライトは、3つのセグメントに分割された特徴的なライトシグネチャーを備えている。遠くからでもひと目でシトロエン車だと認識できる個性的なデザインだ。そしてフロントバンパー下部には、シトロエンらしいカジュアルなアクセントとして、「カラークリップ」を左右に配している。
リヤビューはフロントマスクと同様に、新世代シトロエンデザインを踏襲。センターに配した最新ロゴと同調した“シェブロンライン”デザインが、見る人の視線を3つのセグメントで構成されたコンビネーションランプへと誘う。
リヤドア後部にもカラークリップをアクセントとして配置。ルーフレールには「CITROËN」の文字をあしらい、サイドビューにも遊び心を加えている。
上級グレードの「マックス」には、17インチのダイヤモンドカットアロイホイールを標準装備し、エントリーグレード「プラス」には、17インチスチールホイールに2トーンカラーのフルサイズホイールキャップを標準装着する。
「マックス」にはさらに2トーンルーフを採用。Aピラーから、ルーフ、Cピラー上部、そしてリヤスポイラーまでつながる広大な2トーンルーフがモダンな印象を演出している。

シトロエンC3ハイブリッド|Citroën C3 Hybrid
インテリアはフレンチブランドらしい遊び心が融合したデザインに、シトロエンの誇る快適性が追求された。ダッシュボードは水平基調で、フラットでワイドなインストルメントパネルを配置。ドライバーの視線移動を最小限に抑えて必要な情報を表示するなど、運転に集中できる設計となっている。さらに、ユニークなデザインが随所に施され、遊び心と心地よさが共存する空間が創出されていのるも見逃せない。
上級グレードの「マックス」には、シートにライトグレーのファブリックと合成皮革(TEP)レザーを組み合わせたアドバンストコンフォートシートを採用。ダッシュボードには、フロントシートを取り囲むようにシルバーアクセントが施され、シンプルでありながらこだわりが光るデザインとなっている。
また、ブランドの世界観を感じさせるユニークなディテールが随所に散りばめられている。各ドアには、それぞれ異なるメッセージタグが縫い付けられており、乗るたびに発見がある仕掛け。さらに、リヤウインドウにはパリの街並みのシルエット、そしてグローブボックス内には、1919年以来のシトロエンの代表モデルがデザインされており、ブランドの歴史と誇りを車内の至るところから感じることができる。
そのほか、PHC(プログレッシブ・ハイドローリック・クッション)に加え、ステアリングホイールヒーター、フロントシートヒーター、スマートフォンワイヤレスチャージャー、自動防眩式ルームミラーなど、実用性の高い機能が標準装備されている。
エントリーグレードの「プラス」には、ダークグレーを基調としたファブリックのアドバンストコンフォートシートを採用。心地よく落ち着きのある空間を演出している。ダッシュボードにはブルーのラインをあしらい、穏やかな雰囲気に遊び心がさりげなく添えられている。
パワートレインは新世代の48Vマイルドハイブリッドシステム。101ps/205Nmを発する1.2L直列3気筒ガソリンターボエンジンに、20ps/51Nmの電動モーターと6速DCTを組み合わせ、前輪を駆動。システム総合で110psを引き出し、街乗りから高速走行まで滑らかで力強い走りを披露するとともに、WLTCモードで22.3km/Lの燃費を実現している。
なお、このハイブリッドシステムは「C4ハイブリッド」とハードウェアが共用されており、かつC3の軽量ボディに最適化されたセッティングが施されている。今後、ステランティスに属するブランドのコンパクトモデルにも順次採用される予定だ。
SPECIFICATIONS
シトロエンC3ハイブリッド|Citroën C3 Hybrid
ボディサイズ:全長4015×全幅1755×全高1590mm
ホイールベース:2540mm
車両重量:1270kg
総排気量:1199cc
エンジン:直列3気筒ターボ
最高出力:74kW(101ps)/5500rpm
最大トルク:205Nm(20.9kgf-m)/1750rpm
モーター最高出力:15kW(20ps)/4264rpm
モーター最大トルク:51Nm(5.2kgf-m)/750-2499rpm
システム最高出力:81kW(110ps)
トランスミッション:6速DCT
バッテリー総電力量:0.876kWh
駆動方式:FF
WLTCモード燃費:22.3km/L
税込車両価格:プラス339万円/マックス364万円