はじめよう、クルマのある暮らし。

Cars

最終更新日:2025.08.01 公開日:2025.08.01

フィアット新型「グランデパンダ」が国際的デザイン賞「レッド・ドット・アワード2025」を受賞! 26年春の日本上陸が待ち遠しい【新車ニュース】

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

ステランティスはこのほど、フィアットの新型コンパクトモデル「グランデパンダ」が、国際的に権威あるデザイン賞「レッド・ドット・アワード2025」のプロダクトデザイン部門を受賞したことを発表した。世界43名の著名なデザイン専門家や学識者による審査を経て決定され、授賞式は7月11日にドイツ・エッセンで開催された「デザイナーズ・ナイト」にて行われた。

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

文=細田 靖

写真=ステランティス

この記事をシェア

ブランドの伝統と革新を融合させたフィアットの意欲作

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

1955年に創設された「レッド・ドット・アワード」は、世界的に優れたデザインの指標として認知されている賞。プロダクトデザイン、ブランド&コミュニケーションデザイン、デザインコンセプトの3部門で構成され、毎年、世界各国から選ばれた専門家による審査が行われる。審査基準には、独創性、美的品質、使いやすさ、環境への配慮などが含まれている。

このたびの受賞を受けて、フィアットのCEOでステランティスグループのグローバルチーフマーケティングオフィサーを務めるオリヴィエ・フランソワ氏は、このようにコメントしている。

「グランデパンダでは、シンプルさ、創意工夫、そしてスタイルを融合させることを目指しました。フィアットの進化を体現するこのクルマでレッド・ドット・アワードを受賞できたことは大きな誇りです。この名誉ある賞は“責任あるモビリティ”が感動を呼び起こすことができるという証でもあります」

グランデパンダは、フィアットが長年にわたりリードしてきたBセグメント市場への力強い再参入を象徴している。1980年代のアイコニックなモデルであるパンダにインスパイアされ、トリノにあるフィアットのチェントロスティーレ(デザインセンター)で設計されたこの新型モデルは、ブランドの伝統と革新を融合させている。

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

フィアット・グランデパンダ|Fiat Grande Panda

注目すべき特徴のひとつが、ピクセルをモチーフにしたPXL LEDライトだ。上部のグリルからヘッドライトにかけて伸びるそのデザインは、レトロなビデオゲームを想起させる。また、旧フィアット・リンゴット工場(トリノ)のキューブ型窓を彷彿とさせるデザインでもある。

また、自動車業界で初めて、リサイクル飲料容器由来のアルミとポリエチレン(polyAl)を、インテリアの青みがかかったセンターコンソールからダッシュボード、フロントとリヤのドアパネルに至るまで幅広くに使用(1台あたり約140パック分)。さらに「ラ・プリマ」グレードのダッシュボードには、竹を原料としたサステナブル素材「BAMBOX Bamboo Fiber Tex」を採用し、優れたデザインで企業としての社会的責任の実行をかなえている。

フィアットのデザイン責任者フランソワ・ルボワン氏はこのように述べている。

「グランデパンダにおいて、私たちは、愛されてきたアイコンを現代的な視点で再解釈し、感情に訴えるデザインと機能性を融合させることを目指しました。単なるクルマではなく、新しいモビリティへのニーズにフィアットらしく応える象徴をつくりたいと考えました。イタリアらしく、“楽しさは機能につながる”——デザインは見た目だけでなく、創意と感情を呼び起こす考案によって喜びをもたらします。このレッド・ドット・アワードの受賞は、プロジェクトチームの功績を称えるとともに、イタリアンデザインの価値を国際的に再確認させるできごととなりました」

ステランティスジャパンによると、「グランデパンダ」の日本発売は2026年初春を予定しているとのこと。

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

次回は8月5日からスタートです!
次回は8月5日からスタートです!