はじめよう、クルマのある暮らし。

Cars

最終更新日:2025.06.24 公開日:2025.06.24

ワーゲンバスが復活だ! VWの新型電動ミニバン「ID.Buzz」が遂に上陸! ロングホイールベースで7人乗りの設定も【新車ニュース】

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

フォルクスワーゲンジャパンはこのほど、新型電動ミニバン「ID.Buzz(アイディー バズ)」の日本導入を発表し、6月20日に注文受付を開始した。日本仕様は6人乗りの標準ホイールベース仕様「プロ(税込888万9000円)」と、7人乗りのロングホイール仕様「プロ ロングホイールベース(税込997万9000円)」の2グレードを設定。出荷開始は7月下旬以降の予定だ。

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

文=細田 靖

写真=フォルクスワーゲンジャパン

この記事をシェア

“ワーゲンバス”のDNAを受け継ぐアイコニックなデザイン

1945年から量産が始まったフォルクスワーゲンの原点となる「ビートル(タイプ1)」に続き、1950年に量産を開始した「タイプ2」は、ビートルの技術に加えて、強化シャシーを採用し、ドイツ国内外で多くの需要を生み出した。日本においても“ワーゲンバス”の愛称で愛され続けている。

ワーゲンバスは自由、独立心、エモーショナルで親しみやすいといった、これまでの自動車には無かったまったく新しい文化や価値観を創造。今日まで続くフォルクスワーゲンブランドのイメージの形成に貢献し、現在もフォルクスワーゲンのクラシックモデルの代表モデルとして、世界中の多くのファンを魅了し続けている。

フォルクスワーゲンID.Buzz & フォルクスワーゲン・タイプ2(ワーゲンバス)

フォルクスワーゲンID.Buzz & フォルクスワーゲン・タイプ2(ワーゲンバス)

そんなワーゲンバスを、最新の電気自動車の技術を投入して蘇らせた のがこのたび上陸した「ID. Buzz」だ。コンセプトカーが登場した2017年から、発売に向けて大きな期待が寄せられていたが、このたび遂に日本市場での発表を迎えたID. Buzzは、未来に向かうフォルクスワーゲンのブランドアイコンとして、大きな役割を果たすことが期待されている。

現在日本で購入できる唯一の多人数乗車可能な電動ミニバン

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産されるID. Buzzは、現時点において日本市場で購入できる唯一の多人数乗車が可能なミニバンタイプの電気自動車。

フォルクスワーゲンの“MEB(モジュラー エレクトリックドライブ マトリクス)”プラットフォームを用いて設計されたID. Buzzは、既存のフル電動SUV「ID. 4」に続くID.ファミリーの第2弾。フォルクスワーゲンのeモビリティ戦略を推進する重要な役割を担っていく。

フォルクスワーゲンID.バズ プロ ロングホイールベース|Volkswagen ID.Buzz Pro Long Wheelbase

フォルクスワーゲンID.バズ プロ ロングホイールベース|Volkswagen ID.Buzz Pro Long Wheelbase

ボディサイズは「プロ」が全長4715×全幅1985×全高1925mmで、ホイールベースは2990mm。「プロ ロングホイールベース」は全長が4965mmで、ホイールベースが3240m(全幅と全高は同じ)。

この寸法、写真からでもわかるように、ホイールベースの長さが目をひく。例えばトヨタの現行アルファード(全長4995×全幅1850×全高1935mm、ホイールベース3000mm)と比べると、「プロ」の方が全長で280mmも短いのに、ホイールベースは10mmしか短くない。「プロ ロングホイールベース」と比べると顕著で、アルファードより全長が30mm短いのに、ホイールベースは240mmも長い。このショートオーバーハングのプロポーションは、かつての“ワーゲンバス”を受け継いだ要素のひとつだ。

ID.Buzzをとてもユニークな存在にしているのが、細部にわたって貫かれたアイコニックなデザインエレメント。とくにフロントフェイスに冠された特大のVWロゴ、2トーンカラーの色分けのラインにもなっているLED ヘッドライトの間にV字型のフロントパネルを備えた象徴的なフロントフェイス、そして現代風にアレンジされたクラシックなスライディングウィンドウは、“ワーゲンバス”のデザインをオマージュ。個性的なデザインをさらに際立たせている。

標準ホイールベース仕様の「プロ」は、2-2-2レイアウトの6人乗りで、2列目センターがウォークスルー可能となっている。そしてロングホイールベース仕様「プロ ロングホイールベース」は2-3-3レイアウトの7人乗りだ。

いずれも広々としたラウンジのような雰囲気と、パッセンジャーの快適性と便利さのために考え抜かれ、スペースを最大限に活用したインテリアが特徴で、乗員と荷物のための広大なスペースが確保。いずれのグレードも、個別に脱着可能な3列目シートによってさまざまなアレンジが可能だ。荷物容量は「プロ」が最大2123L、「プロ ロングホイールベース」が最大2469L。

パワースライドドア/テールゲートには、イージーオープン&クローズ機能が搭載され、両手がふさがった状態でもドアの開閉が可能だ。

一充電航続距離は最大554km

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

かつてのワーゲンバスはリヤに搭載された小さな水平対向ガソリンエンジンが動力を供給していたが、ID. Buzzは最高出力210kW(286ps)、最大トルク560Nm(57.1kgf-m)を発生する電気モーターが後輪を駆動し、力強く快適な走りを生み出す。バッテリーをフロアに統合することで、優れた重量配分と低重心化を実現。さらに、空力性能が追求され、Cd値(空気抵抗係数)は0.285(欧州仕様)を達成している。

リチウムイオンバッテリーの容量は「プロ」が84kWhで、「プロ ロングホイールベース」が91kWh。一充電航続距離はWLTCモードでぞれぞれ524km、554kmと発表された。

バッテリーはいずれも、140kW~150kWのDC(直流)急速充電受け入れ性能を持っている。これにより、これまでよりも短い時間で充電を行うことが可能となり、外出先での利便性が向上。さらに、ID. Buzzを新車で成約・登録し、かつ「PCA(プレミアムチャージングアライアンス)」アプリ上での情報登録が完了した方については、フォルクスワーゲングループ(フォルクスワーゲン、アウディ、ポルシェ)正規ディーラーネットワークの急速充電器での充電が、時間無制限で最長1年間無料となる。

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

フォルクスワーゲンID.バズ プロ|Volkswagen ID.Buzz Pro

装備は充実している。「プロ」にはステアリングホイールヒーターや運転席/助手席シートヒーターなどの快適装備を、「プロ ロングホイールベース」にはさらにLEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”や、リラクゼーション機能(運転席/助手席)、そして、エクステリアカラーとマッチするカラーインテリアや20インチアルミホイールを標準装備。「トラベルアシスト」や「レーンアシスト」など、最新の運転支援機能が標準装備されている点も魅力度を高めている。

各グレードに快適性をさらに向上させるオプションパッケージを用意。「プロ」には、LEDマトリックスヘッドライト“IQ. LIGHT”や、運転席/助手席にリラクゼーション機能を備えたパワーシート、2列目シートヒーターなど快適装備をまとめたアップグレードパッケージを税込70万円で設定。

「プロ ロングホイールベース」には、ワンタッチ操作で遮光が可能なパノラマガラスルーフに、ハーマン・カードン製プレミアムサウンドシステム(700W/16チャンネル・13スピーカー)を組み合わせたラグジュアリーパッケージを、税込29万7000円で設定している。

SPECIFICATIONS
フォルクスワーゲンID.バズ|Volkswagen ID.Buzz
グレード:プロ[プロ ロングホイールベース]
ボディサイズ:全長4715[4965]×全幅1985×全高1925mm
ホイールベース:2990[3240]mm
乗車定員:6[7]人
車両重量:2550[2720]kg
モーター最高出力:210kW(286ps)
モーター最大トルク:560Nm(57.1kgf-m)
駆動方式:RWD
バッテリー容量:84[91]kWh
一充電航続距離(WLTPモード):524[554]km
税込車両価格:888万9000円[997万9000円]

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

Campaign

応募はこちら!(8月31日まで)
応募はこちら!(8月31日まで)