【日本未発売のクルマたち ♯01】街乗りにピッタリサイズ! フォルクスワーゲンの小型SUV「タイゴ」が欲しい。
日本で見かけない(正規販売されていない)クルマを取り上げる新シリーズ「日本未発売のクルマたち」。第1回目は2021年に欧州市場に導入されたフォルクスワーゲンの小型クーペSUV「タイゴ」をご紹介。
もともとは南米向けの「ニーヴァス」から
「TAIGO(タイゴ)」は、2021年9月に欧州で発表された新型コンパクトSUV。日本でもおなじみのポロやTクロスと同じ小型セグメント(欧州Bセグメント)に属するモデルだ。
元々このモデルは、2020年5月に南米向けに「NIVUS(ニーヴァス)」として発表されたが、欧州では名前をタイゴに変えてデビューさせた。フォルクスワーゲンでは、欧州市場に投入した初の小型クーペSUVと主張している。
ポロやTクロスと同じ「MQB A0」プラットフォームが用いられたボディのサイズは全長4266×全幅1757×全高1518mmで、ホイールベースは2554mm。欧州仕様でTクロスと比べると全長が139mm長い一方で全高が55mm低い。全幅とホイールベースはほぼ同じだ。
スポーティなクロスオーバースタイル
スタイリングはクーペSUVを名乗るにふさわしく、スポーティなクロスオーバースタイルが印象的。フロントマスクではLEDヘッドライトの間をLEDライトストリップが繋ぐが、これはフォルクスワーゲン最新モデルの多くに採用されている特徴のひとつだ。同様に、リヤコンビネーションランプもその間をLEDライトストリップが走り、ボディのワイド感を強調している。
センターディスプレイは最大9.2インチ
水平基調のインストルメントパネルは、フォルクスワーゲンの新世代モデルらしくデジタル化されている。デジタルコックピットディスプレイとセンターディスプレイが同じ高さで配置され、視認性や操作性を高めている。
センターディスプレイは最大9.2インチで、その場合は第3世代のMIB(モジュラー・インフォテイメント・マトリックス)が組み合わされる。
キャビンスペースは、コンパクトボディながら長めのホイールベースによって十分なスペースを実現。着座位置は高めに設定されており、後席乗員の足元スペースにもゆとりがある。荷室容量は440L。後席には6:4の分割可倒機構が備わり、シートバックを倒した最大時は1222Lに容量が拡大する。
参考までにTロックの荷室容量は通常時455L、最大時1281Lだから、タイゴの方がルーフ後端を寝かせているぶん容量が少なくなっているようだ。
1.0L直3ターボ2機種と1.5L直4ターボを設定
パワーユニットは、95ps/175Nmまたは110ps/200Nmを発する1.0L直列3気筒ガソリンターボ「1.0 TSI」のほか、150ps/250Nmの1.5L直列4気筒ガソリンターボ「1.5 TSI」をラインナップ。エンジンに合わせて5速または6速のMT、7速DCT(DSG)を組み合わせる。駆動方式はTクロスやポロと同様に全車前輪駆動だ。
ちなみに0-100km/k加速タイムは1.0Lターボ+DSGで10.2秒、1.5Lターボ+DSGで8.2秒、最高速はぞれぞれ196km/h、212km/h。
装備面では、LEDマトリックスヘッドライト“IQ.LIGHT”をはじめ、アダプティブクルーズコントロールや“トラベルアシスト”、レーンキープシステム“Lane Assist”、さらには縦列および並列駐車を支援するパークアシストといった運転支援機能を採用している。
トリムレベルはドイツ仕様の場合、「Taigo」「Life」「Style」「R-Line」の4タイプを設定しており、現地での販売価格は2万2865ユーロ〜3万2235ユーロ(邦貨換算約366万円〜516万円)。
SPECIFICATIONS
フォルクスワーゲン・タイゴ|Volkswagen Taigo
グレード:1.0TSI Style(ドイツ仕様)
ボディサイズ:全長4266×全幅1757×全高1518mm
ホイールベース:2554mm
車両重量:1244kg(6速MT)/1263kg(DSG)
エンジン:直列3気筒ガソリンターボ
総排気量:999cc
最高出力:85kW(116ps)
最大トルク:200Nm/2000-3500rpm
トランスミッション:6速MT/7速DCT(DSG)
駆動方式:FF