ホンダ「フリード」は新型で何が変わった? 8年ぶりのフルモデルチェンジで燃費性能はどう進化したか。
ホンダは6月28日、コンパクトミニバン「FREED(フリード)」の新型を発売した。新型フリードは、標準モデルの「AIR(エアー)」、アウトドアテイストを取り入れた「CROSSTAR(クロスター)」の2タイプをラインナップ。それぞれ全9色、全8色のカラー展開となる。
ホンダ「フリード」に8年ぶりの新型登場!
ホンダは6月28日、コンパクトミニバン「FREED(フリード)」の新型を発売した。フリードの初代モデルは2008年5月、2代目が2016年9月に発売されていて、今回発表された新型は3代目にあたる。実に8年ぶりのフルモデルチェンジだ。
3代目となる新型フリードは、グランドコンセプトを「“Smile” Just Right Mover(“スマイル” ジャスト ライト ムーバー)」とし、日々の暮らしに笑顔をもたらすクルマをテーマに開発された。
新型フリードは、先代モデルよりも全長が45mm延びた。これはホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV(イーエイチイーブイ)」を搭載するための変更だという。
e:HEVモデルのエンジンは、先代ハイブリッドモデルに対して燃焼を高速化。フリクションを低減することで最大熱効率を40%以上に引き上げ、走りと燃費をより高い次元で両立。これにより、WLTCモード燃費は25.6km/L(「エアー」FWD車、6人乗りの場合)となり、先代車のHEVの20.9km/L(「HYBRID G」FWD車、6人乗りの場合)と比較すると燃費性能は改善した。
一方、ガソリンモデルでは、排気量1.5L直列4気筒の「i-VTEC」エンジンに、電気式無段変速機(CVT)を組み合わせている。こちらのWLCTモード燃費は16.5km/L(「エアー」FF車、6人乗りの場合)、先代車の17km/L(「G」FF車、6人乗りの場合)と比較すると燃費性能はやや悪化している。これは全長拡大などにより車重が20kg増加したことが影響しているのだろう。
「AIR(エアー)」「CROSSTAR(クロスター)」の2モデルを設定
デザイン面では2タイプのエクステリアを設定。標準モデルの「AIR(エアー)」が上質で洗練されたシンプルな印象。アウトドアテイストを取り入れた「CROSSTAR(クロスター)」が力強く遊び心にあふれるデザインとなっている。
どちらのモデルもシンプルかつ上質なデザインを基本とし、フロントはシャープなヘッドライトとフロントグリルで凛とした表情を創出。サイドは、ヘッドライトからキャラクターライン、リアライセンスガーニッシュまで、繋がりのある水平基調のラインで構成されている。
ボディーカラーは、エアーが専用色の「フィヨルドミスト・パール」「ルナシルバー・メタリック」を含む全9色。クロスターが専用色の「デザートベージュ・パール」を含む全8色展開とっている。
1列目からのウォークスルーを実現!
インテリアは操作性と快適性を追求し、7インチTFT液晶メーターやセンターパネルのゾーニングにより使いやすさを向上させている。
また、1列目のシート形状を工夫することで、3列目までのウォークスルーを実現。2列目シートへのアクセス性も向上させた。3列目シートは軽量化と薄型化を実現し、畳んだ際のシート間の距離を拡大することで荷室の使いやすさも向上しているという。
さらに、安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備。フロントワイドビューカメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用した。主な機能として、衝突軽減ブレーキや誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロールなどがある。
新型フリードの月間販売計画台数は6,500台。価格は250万8,000円(税込)から343万7,500円(税込)。
SPECIFICATIONS
ホンダ・フリード|HONDA FREED(AIR)
ボディサイズ:
全長4,310×全幅1,695×全高1,755mm(FF)
全長4,310×全幅1,695×全高1,780mm(4WD)
ホイールベース:2,740mm
※CROSSTARの全幅は1,720mm
価格(税込):250万8,000円~343万7,500円