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最終更新日:2024.05.31 公開日:2024.03.12

クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #06|ローバー ミニ

クルマ好きな若者たちの愛車を紹介するコーナー。今回はローバー ミニのためにガレージハウス探しをしたというジョンさんが登場。クルマに速さを求めていたころから一転、落ち着いたクルマを求めるようになった彼の心境の変化とは?

文と写真=岩井リョースケ(KURU KURA)

ローバー ミニと、ジョンさん

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CAR #06|ROVER MINI

■愛車:
ローバーミニ メイフェア(2000年式)

■オーナー:
ジョンさん 31歳

■このクルマを選んだ理由は?
乗用車の原点を感じられる、落ち着いたクルマに乗りたくなったから

■お気に入りのポイントは?
インテリアの雰囲気と、正面の顔つき。

■このクルマに乗っていて苦労するところは?
ドアロックが集中型ではなく、個別に鍵をかける必要があるところ

■普段クルマを使ってどんな遊びをしていますか?
キャンプやゴルフ、温泉めぐり

■これまでの車歴を教えてください
日産 エルグランド
アルファロメオ 156
プジョー 306カプリオレ

■次に欲しいクルマはどんなクルマですか?
アルファロメオ 155

ローバー ミニとの出会い

ミニのノーマルグレード“メイフェア”のタイヤやシートなどをカスタムして、クーパー仕様に近付けたのがこの姿。

もともと完成された状態で手に入れたローバーミニだが、ステアリングとシフトノブはジョンさんの好みでカスタム。

ジョンさんの幼少期は、周囲の友達が戦隊・特撮モノに夢中になる中、セリカ2000GTやGMCに乗るようなクルマ好きの父親にF1サーキットに連れて行ってもらったり、小さなレーシングカーに乗って遊んでもらった影響で、物心ついたころからクルマが大好きな子どもだったという。

大人になって運転免許を取得し、大学を卒業した後はイタ車のカスタムショップで働きながら、時々サーキットを走ったり、“速いクルマ”を求める20代前半だったそうだ。それから20代中ごろになると、少しずつ気持ちに変化が現れ、速さよりも“派手で楽しいクルマ”が好きになり、プジョー 306カプリオレ(イエローのオープンカー!)にも乗り継いだ。

そして約2年半前に、某個人売買情報サイトで偶然、黒×シルバーの渋いローバーミニを見つけて、一目惚れをする。購入予定になかったモデルだが、30代を目前に落ち着いたクルマに惹かれたジョンさんは購入を決意した。

実際にローバー ミニに乗ってみると、小さな見た目に反して、思ったよりも荷物を載せられることに驚いた。エンジンルームや居住スペースを確保するために、パーツ構成がよく考えられていることにも感動した。

ベースはミニのノーマルグレード「メイフェア」を前オーナーが外観のストライプやルーフの塗装にホイールも10インチタイヤに変更、インテリアもカスタムしてクーパー仕様にしたものだ。高速道路ではスピードを出すとエンジンが悲鳴を上げることもあるが、そのおかげでクルマの性能を引き出してコントロールする“余裕のある乗り方”に喜びを感じるように心境が変化したそうだ。

他にも面白かったのは、助手席に乗せた人たちの反応が、男女問わずに賛否が両極端に分かれることだった。ある人は、ガタガタするし小さくて乗り辛い、という人もいれば、ちっちゃくてカワイイし、乗っていて楽しい、という人もいる。ジョンさんにとってクルマは乗り手だけでなく、一緒に乗る人の性格も映してくれる、相棒的な存在になったという。

クルマ乗りの憧れ、ガレージハウス・ライフを求めて

リモートワークも愛車の隣のデスクで行うというジョンさん。

冬でもデスク横に暖房を置けば問題がないそうだ。

ジョンさんはこれまでマイカーを、自宅からそこまで遠くない実家に置かせてもらっていたそうだが、どうしてもガレージハウスに住んでみたい希望があった。しかし、都心でガレージハウスを探すと、どうしても高価になってしまう。そこで、いろいろと調べるうちに、都心から少し離れた地域なら、賃貸のガレージハウスがあることを知った。そして、いくつも物件を巡ったのち、現在の物件に空きがあることを知り、即決したという。

ジョンさんのガレージ愛は相当なもので、リモートワークは2階の居住スペースではなく、このガレージに設置したデスクでこなす。このシンプルな空間ならアイデアも浮かぶし仕事にも集中できる。ちょっとした考え事や嫌なことがあれば、とりあえずドライブに出かけることもできる。ひとつのことに集中できる時間が貴重な現代において、ジョンさんにとってのドライブは、自分をリセットするための重要な手段となっているそうだ。

ジョンさんがローバー ミニに乗り始めておよそ2年半。念願のガレージハウス・ライフを堪能している最中だが、欲を言えば、“アウトドア用”と“走れるクルマ”を2台持ちしたい野望もあるという。他にも、いずれ大きなクルマに乗りたい日も来るかもしれないし、それを含めてやっぱりクルマは楽しいと、ジョンさんは笑いながら話す。

お察しの通り、ジョンさんは時間があるときは前述の個人売買情報サイトやSNSに、オークションサイトでどんなエンスー車両が出ているのかチェックしているそうだ。

クルマ好きはやっぱりこうでなくっちゃね。

走り始めると、シートにすっぽり収まる感覚があって楽しいと語るジョンさん。

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