これはプラモ革命だ! 塗装も接着剤も不要なアオシマの「スナップキット」で頭文字Dの名シーンを再現
接着剤が不要で、パーツ数も少ないながら、色分けが優秀なクルマのプラモデルシリーズがあることをご存じだろうか。9月30日~10月1日に東京ビッグサイトで開催された「第61回 全日本模型ホビーショー」のアオシマのブースに展示されていた「ザ・スナップキット」シリーズを紹介する。
スナップキットは優秀な色分けと、パーツの少なさが魅力!?
青島文化教材社(以下、アオシマ)はクルマ、艦船、航空機にアニメや特撮メカなどのプラモデルを販売している。今回は9月30日~10月1日にかけて東京ビッグサイトで開催された「第61回 全日本模型ホビーショー2023」のアオシマブースで最も注目を集めていた「THE☆SNAPKIT(ザ・スナップキット)」について紹介しよう。
■ザ・スナップキットの魅力
クルマ好きなら、自分の思い入れのあるプラモデルを買ったことがあるという人は多いハズだ。そして、組み立てながらクルマの構造を知ったり、塗装にこだわり実車のように仕上げる楽しさから、模型作りに没頭していく人もいることだろう。
しかし、筆者のように、接着剤の乾燥を待てなかったり、塗装や組み立てが面倒でそのまま箱の中で眠らせてしまったという人も一定数はいるのではないだろうか?
アオシマが展開している、このザ・スナップキットは、接着剤が不要でパーツ同士を嵌め込むだけでプラモデル初心者でも組み立てられる、通称「楽プラ」と呼ばれるシリーズだ。シリーズの特徴として、ボディの色分けが優秀でありながら、初心者の心を折るエンジンまわりやシャーシ下部などのパーツ分割も簡略化され、サクサクとリアルな完成形まで組み立てられることが最大の魅力となっている。メーカー担当者に聞いた話では、購入層はプラモデル初心者だけではなく、塗装をする本格派の人もこのシリーズを購入する人が多いという。やはり、模型を手軽に完成させたいというユーザーは多いのだ。
スナップキットは基本的には1/32スケールで展開しているが、このイベントでは新たに1/24スケールを展開していくことを発表。さらに、大ヒット間違いなしのシリーズもいくつか始まると情報があったので、順番に見ていこう。
期待値大! 新シリーズに"頭文字D"と"はたらく車"!
■頭文字D
1/32スケールでは、ユーザーより兼ねてから商品化の要望が多かった、大人気コミック「頭文字D」シリーズがスタート。まずは主人公の藤原拓海が乗るAE86(ハチロク)と、拓海のライバル高橋啓介が乗るRX-7(FD)が共に税込み2200円で2023年11月に発売予定。ちなみにハチロクは全41パーツ、FDは全34パーツで構成されている。初回特典にはジオラマになる「峠」のペーパークラフトがそれぞれのモデルに付属し、つなげることで頭文字Dの世界観を再現可能だ。
■はたらく車
次に、こちらもかなり要望があったという「はたらく車」シリーズも始動する。ブースに展示されていたのは、「スバル サンバー トラック(WRブルーリミテッド)」と、「トヨタ ハイメディック救急車」と、「トヨタ クラウンパトロールカー」の3種の試作品。発売は2024年を予定しており、価格は未定。はたらく車シリーズが発表されたときの反響は過去の商品の中でも最も大きかったとのことで、ラインナップの充実も期待できそうだ。
スナップキットにも1/24スケールが登場!
これまでのスナップキットは1/32スケールで展開していたが、ユーザーの声を受け、ついに1/24スケールでも展開されることが決定した。こちらも色分け成型とシールにより塗装が不要で、パーツ数を減らしつつも、より実車に近い再現性が自慢のシリーズになる。
例えば、サンプル展示されていたスカイラインGT-Rでは、同社のザ・モデルカーシリーズのプラモデルでは100~160点近くのパーツ構成であるところを、たったの60点で構成するなど、組み立てやすさに配慮した商品となっている。
まずは2024年に「KPGC10 スカイライン 2000GT-R ’70」と、「R35 NISSAN GT-R NISMO ’22」がそれぞれ3色ずつ発売予定となっている。
スナップキットの展示品の別カットや、2023年内に発売予定の「ランボルギーニ カウンタック LPI 800-4」に、同じくカウンタック「LP400」などの画像はギャラリーページに用意したので、気になる人は確認してみて欲しい。
かつてパーツの組み立てや塗装の難易度の高さからクルマのプラモデル集めを諦めたすべての大人たちへ、今こそスナップキットを手に取ってみてはいかがだろうか。
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