ガソリン価格の最高値を更新! レギュラーで185.6円/Lは33年間で最も高かった
ガソリン価格が過去33年間で最も高値に。政府は補助金の延長での沈静化を目指すが、そのような中、JAF(日本自動車連盟)はガソリン税等の上乗せ税率、いわゆる「当分の間税率」の廃止などを改めて訴えた。ガソリン税に関しては、税金に税金をかける二重課税も長く解消されていない。高いガソリン価格は、まだまだ続くのだろうか。
過去33年間で最高値! レギュラー185.6円/Lの衝撃
値上がりが続くガソリン価格。2023年8月28日、レギュラーは185.6円/L(前週から1.9円/L値上がり)まで価格が跳ね上がり、最高値を更新した。軽油も165.1円/L(前週から2.0円/L値上がり)、灯油も2232円/18L(前週から32円値上がり)と高騰している。いずれも15週連続での値上がりだ。
なお、ガソリンの店頭現金小売価格調査は1990年から実施されているものだ。資源エネルギー庁によると、店頭現金小売価格を調査する方法は1990~2004年と2004~2023年で異なるものの、1990年以来、最も高い状況であることに変わりはないという。
資源エネルギー庁によると、ガソリン価格の高騰理由はいろいろあるものの、現状の高値は政府による補助金の終了が要因の一つ。これに対しては12月末までの新たな補助金(期間延長)が発動される予定という。これにより、高騰は一旦緩和されそうである。
ガソリン価格の高騰を背景に、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、改めて、ガソリン税等に上乗せされている、いわゆる「当分の間税率」の廃止(原則税率に戻す)と、ガソリン税の二重課税を解消する「Tax on Taxの解消」を訴える声明を発表している。
関連する業界を含め、ガソリン価格の高騰に対する危機感は高まっている。補助金で、一旦値上がりの緩和は期待できるものの、原油価格の高騰も続くことが予想されている中、先行きが見えづらい状況といえる。しばらくはガソリンスタンドのプライスボードを見て頭を抱える日が続くかもしれない。
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