間もなく「名濃バイパス」で車線規制開始。6車線化集中工事、2月10日から
今夜から、延長7kmの国道41号・名濃バイパス、南新田交差点~高雄道塚交差点(延長0.5km)間で集中工事が始まり、2月21日まで昼夜連続車線規制が敷かれる予定だ。名濃バイパスの6車線化効果としては、渋滞緩和や物流の搬送時間の短縮、観光地へのアクセス向上などが期待されている。
10日22時から集中工事で車線規制。
現在、名濃バイパス6車線化事業が、愛知県小牧市から犬山市にかけて行われている。目的は、渋滞緩和やE1 東名、E1 名神、名古屋高速・小牧ICまでのアクセス向上などだ。
対象区間のうち、約7割にあたる村中交差点~上小口2交差点(延長4.9km)の6車線化は完成しており、今日2月10日(木)22時から、南新田交差点~高雄道塚交差点(延長0.5km)間の集中工事が始まる。工事の詳細については以下の通り。
【国道41号・名濃バイパス(村中交差点~上小口2交差点)集中工事概要】
規制内容:昼夜連続車線規制
日時:2022年2月10日(木)22時~21日(月)6時
集中工事は、国道の横断函渠(おうだんかんきょ)を取り壊し、盤下げを行う。このため同区間では、昼夜連続車線規制が敷かれ、上下線ともに1車線での対面通行となる。幅3.25m以上の車両は通行不可、当該区間を利用する際には気を付けたい。
今回の工事により、期待されている効果は以下の3つだ。
【名濃バイパス6車線化事業における3つの効果 概要】
(1)国道41号の交通渋滞緩和
愛知県小牧市村中~犬山市五郎丸間では、13か所の信号交差点連坦と高速道路IC(E1 名神・小牧IC、名古屋高速小牧北出入口)へのアクセス交通の集中から、慢性的な渋滞が課題となっていた。整備後は、移動に要する速度(旅行速度)が、交通量ピーク時に上り線で時速21kmから31km、下り線では時速27kmから33kmへと向上することが予測されており、交通容量の向上により渋滞緩和の効果が見込まれている。
(2)物資輸送の速達性向上
名濃バイパス沿線には、国内有数の大型工作機械メーカーが多数立地している。その受注高は近年著しく増加しており、2018年には5年前と比較して約1.5倍の5623億円に達した。物流面において速達性が求められる中、6車線化運用により小牧ICまでのアクセス時間(※)が約13分短縮される見通しだ。
※ 交通量ピーク時の7時台を想定
(3)観光地へのアクセス向上
国道41号沿線には、現存する日本最古の木造天守で国宝にも指定されている犬山城をはじめ、明治村や野外民族博物館 リトルワールドなど、多数の観光・文化施設が立地している。愛知県観光レクリエーションの統計によると、名濃バイパスが事業化した2013年から犬山市への観光客数は年々増加しており、2017年には史上最多の約57万人となったという。特に名古屋方面からの観光客が多く、6車線化により国道41号の渋滞が緩和されれば、今度さらなる周遊観光の活性化が期待される。
事業区間の残り延長1.6kmの6車線化については、2023年度までに順次開通が予定されているとのこと。工事の詳細については、特設Webサイトにて確認できる。
「国道41号 令和4年集中工事ホームページ」URL:https://www.cbr.mlit.go.jp/aikoku/r4route41/