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最終更新日:2021.12.17 公開日:2021.12.17

水素ステーション、高速道路SA・PA初の設置へ。東名・足柄SA(下)に22年春予定。

E1 東名・足柄SA(下)に、2023年春の開業を目指して水素ステーションが設置される。高速道路のSA・PAに水素ステーションが設置されるのは、今回が全国で初めてとなる。従来あったLPガスのステーションは廃止される。

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FCV、FCトラックなどの導入拡大に向けた取り組み

水素ステーションイメージ(イワタニ水素ステーション名古屋葵) ©Satoshi – stock.adobe.com

 E1 東名・足柄SA(下)に、2023年春の開業を目指して水素ステーションが設置されることが発表された。NEXCO中日本、中日本エクシス株式会社、岩谷産業株式会社によると、高速道路のSA・PAに水素ステーションを設置するのは、全国で初めてのことだという。

燃料電池自動車イメージ(トヨタ MIRAI) 出典=トヨタ自動車株式会社

 水素で走行可能なFCV(燃料電池自動車)は、排気ガスを発生させない新たな環境対応車として注目が高まっている。燃料電池で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使用することから、ガソリンに比べてエネルギー効率が高く、短時間充てんで長い航続距離が確保できるなどの特徴がある。

 NEXCO中日本では、地球温暖化や気候変動などといった環境問題の解決に貢献していく必要があると考え、これまでにネットワーク整備や環境対応車の普及拡大への対応としてCO2排出量削減やEV充電設備の拡充などに取り組んできた。

 2021年10月に閣議決定された「第6次エネルギー基本計画」では、カーボンニュートラル時代を見据え、FCVや将来的なFCトラック(燃料電池トラック)などのさらなる導入拡大に向け、水素ステーションの戦略的整備などに取り組むこととされた。これを受け、同社ではFCV普及のためのインフラとして水素ステーションを設置することを決定した。設置される水素ステーションの詳細は以下の通りだ。

【足柄SA(下)に設置する水素ステーション概要】

足柄SA(下)位置図 出典=NEXCO中日本

名称:イワタニ水素ステーション 足柄SA
設置場所:E1 東名・足柄SA(下)
事業者:岩谷産業株式会社
敷地面積:約1000平方メートル
供給方式:液化水素貯蔵(オフサイト型)
供給能力:平均300Nm3/h
充てん圧力:82Mpa(メガパスカル)

 水素ステーションの設置にあたり、現在同SAで営業しているJPガスステーションは2022年1月31日で営業を終了するとのこと。

 今後は、足柄SA(下)に設置される水素ステーションの利用状況やFCVの普及状況などと踏まえ、高速道路のSA・PAへの設置を検討していく予定だという。

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