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最終更新日:2021.05.30 公開日:2021.05.30

都営バスが、2人乗りベビーカーもそのまま乗車可能に。6月7日から

東京都交通局は2021年6月7日から、都営バスの全路線において2人乗りベビーカーを折りたたまずに乗車可能とすることを発表した。2020年9月から5路線で試行していたが、今回131系統全路線への拡大となる。ただし混雑時などは折りたたみが必要な場合もあり、利用者同士の協力が求められている。

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手すり、ひじ掛けに付属しているベルトでベビーカーを固定

© dechevm – stock.adobe.com

 近年、公共交通機関などのバリアフリー化の進展にともない、車イスでの利用については環境整備が進んでいるが、ベビーカーを伴った利用については、ときにトラブルになることもあるという。

 もちろん、公共交通機関にベビーカーで乗車することは何ら問題はなく、必ず折りたたみが求められているわけでもない。このことをより広く知ってもらうため、国土交通省では、理解や協力を呼びかける取り組みを実施。公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会では、統一マーク「ベビーカーマーク」を作成し、ポスターやキャンペーンなどで周知活動を行ってきた。

出典:国土交通省

横型2人乗りベビーカーの固定イメージ 出典:東京都交通局

 そんな中、都営バスを運営する東京都交通局では、小さな子ども連れの利用者が安心して気兼ねなくバスを利用できるよう、2020年9月から5つの路線で、1人用ベビーカーよりサイズの大きい2人乗りベビーカーでも子どもを乗せたまま乗車できる設備を準備し、安全性を検証してきた。その結果、十分な安全が確保できることが確認できたため、この6月7日から131系統全路線に拡大。1人用はもちろん、2人用でもベビーカーを折りたたまずに乗車できるようになる。

画像は「都営バス ベビーカー安全ご利用ガイド」より 出典:東京都交通局

 利用方法は以下の通り。1人乗りタイプと2人乗りタイプとでは、乗車口が異なるので注意が必要だ。また、固定ベルトの色が異なることも覚えておこう。走行中は手すりやつり革に掴まって、しっかりとベビーカーを押さえる。もちろん、ベビーカー本体のシートベルトを子供に着用することも忘れてはならない。

 ちなみに、シートベルトやストッパーが無いベビーカーは、安全上、折りたたんでの乗車になる。これからベビーカーを購入するなら要チェックだ。また、混雑していてベビーカーが通れない場合など、折りたたんでの乗車が必要な場合もあるため、バス利用者同士での協力も呼びかけている。

 東京都交通局では、リーフレット「都営バス ベビーカー安全ご利用ガイド」を新たに作成し、バス車内などで配布するという。また、You Tubeチャンネル「みんくる・とあらんのゆるっ都Channel」でもベビーカーでの利用方法の動画を公開中だ。

【1人乗りベビーカーの場合】

1. 前扉から前向きで乗車して、運賃を支払う。

2. ベビーカーを進行方向の後ろ向きに指定座席に横付け。ベビーカーの車輪ストッパーをロックする。

3. 座席のひじ掛け(黒色部)に装備された緑色のベルトでベビーカーのハンドルフレームを固定する。

【2人乗りベビーカーの場合】

1. 中扉から前向きで乗車。その際、「2人乗りベビーカーです」と運転手に声をかける。

2. 乗務員が固定のスペース確保のため設置箇所の座席をたたむ

3. ベビーカーを進行方向の後ろ向きに指定座席に横付け。ベビーカーの車輪ストッパーをロックする。

4. 手すりからぶら下がっている青色のベルト2本を使用して、ベビーカーの2か所(ハンドル、ハンドルフレーム)を固定した後、発射の前に運賃を支払う。

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