車中泊のプロがおすすめ! 車中泊マストグッズ&便利アイテム40選
この記事では、車中泊に必要なもの、快適な車中泊のための便利グッズ・おすすめアイテムを車中泊・クルマ旅の専門家がくわしく解説、紹介します!
車中泊をするようになると、クルマ旅の楽しみがぐっと広がりますね。
これから車中泊を始めたい人は、どんなアイテムが必要なのか気になっているはず。すでに車中泊の楽しさに目覚めている人も、もっと快適に過ごすための便利グッズを探しているのではないでしょうか。
そこで、今回は、車中泊の旅を楽しむこと20年以上のクルマ旅専門家、稲垣朝則さんに、車中泊のマストアイテムとおすすめ便利グッズを紹介していただきました。
車中泊のプロならではのアドバイスも満載です。ぜひ楽しいクルマ旅にお役立てください!
記事提供元/カエライフ
▼監修・執筆
稲垣 朝則(いながき とものり)さん
クルマ旅専門家。 車中泊の旅を始めて20年以上。年間の車中泊数は平均60泊、多い年は100泊を超える。著書に『ミニバン車中泊バイブル』(マイナビ)、『車中泊の作法』(ソフトバンク新書)などがある。公式サイト「ワンランク上の車中泊クルマ旅 Auto-Packer」
「車中泊」と「車中泊キャンプ」に分けて役立つグッズを紹介
まず「車中泊」にもいろいろなスタイルがありますが、基本的な意味としては「クルマの中で寝ること」を指して言います。
長距離輸送トラックの運転手さんがサービスエリアで一夜を明かすのと同じように、旅行や帰省、あるいは遠方のテーマパークなどに出かけた際の「宿泊手段」として、RV(リクレーショナル・ヴィークル)の登場とともに普及してきました。
それに対し、車外で料理をしたり団欒を楽しんだりすることを「キャンプ」と呼びます。近年ではテントサイトにクルマを横づけする「オートキャンプ」、さらには純粋な「車中泊」と混同するのを避けるために、「車中泊キャンプ」と表現することもあるようです。
そこでこの記事では、「車中泊」と「車中泊キャンプ」に分けて、それぞれに役立つグッズを紹介していきましょう。
【1】便利グッズ ~車中泊編~
もっともわかりやすいのは週末のお出かけでしょう。車中泊のクルマ旅では、金曜日に仕事から帰宅した後、夕食と入浴を済ませて自宅を出発するのが基本です。それは土曜日の朝の高速道路の渋滞回避にもつながり、より遠くまで出かけやすくなるからに他なりません。
その際に注意すべきは荷物の量です。たとえば目的地で車中泊キャンプやウインタースポーツなどを楽しむ場合、途中の車中泊スポットでは荷物をすべて積んだまま寝られなくてはなりません。
ルーフボックスで収納スペースを拡張する方法もありますが、そうすると一部の立体駐車場が利用できなくなる弊害が生じます。ベターなのは持参する荷物を減らすことと小型化することで、その典型的な事例として、布団ではなくシュラフ(寝袋)を利用することが挙げられます。
またフリードプラスのように、収納性を高める工夫が施された車種を選ぶことも有効です。デッドスペースをなくせば居住空間が広がり、寝心地の良さにも通じます。
※サービスエリア・道の駅・観光地の駐車場などでは車中泊が禁止されていることがあるため、事前に確認しましょう。より安心で快適に車中泊が楽しめる駐車場としては、日本RV協会が認定しているRVパークがあります。
カテゴリー1:車内のプライバシーを守るグッズ
1 カーテン/シェード
車内のプライバシーを保護するだけでなく、サービスエリアや道の駅にある照明灯の強い光や朝日、また窓から侵入してくる冷気を遮断するものとして、筆者が「車中泊の三種の神器」に挙げている重要なアイテムです(ちなみに、筆者が考える「車中泊の三種の神器」は、「カーテン/シェード」「マット」「ネックライト」です)。
キャンプで使う「銀マット」などでDIYすることも可能ですが、末永く車中泊をしようと思っているのなら、クオリティーの高いメーカー品や純正オプション品の使用をおすすめします。
カテゴリー2:寝心地を良くするグッズ
2 マット
車中泊マットも「車中泊の三種の神器」の1つです。多かれ少なかれ、クルマのシートは乗り心地を良くするだけでなく、ドライブ中の横揺れから体をホールドするよう工夫が施されています。そのためフルフラットになるシートでも、そのままでは凸凹が気になって「熟睡」することは困難です。
製品選びで重要なのは収納性と厚み。おすすめなのは、ウレタンとエアを併用する「インフレータブル」タイプで、厚さは10センチ程度、横幅は60センチほどのシングルタイプを人数分揃えることです。
3 寝袋(シュラフ)・布団
自宅で使っている布団をそのまま車内でも使う「布団派」の人もいますが、私は「シュラフ派」です。積み下ろし、収納性、防湿性、衛生面のどれをとっても、シュラフに勝るものはないと思っています。
そもそもシュラフはエベレストに登る登山家も使用している正真正銘のキャンピングギアで、クオリティの高いものなら1枚で氷点下10度近くまで耐えられるうえに、ハンドキャリーできるコンパクトな製品まで開発されています。また、私が愛用している「オフトン」のように、布団の良さを生かしたユニークな日本製のシュラフもありますよ。
いずれ1週間に及ぶような車中泊の旅をお考えであれば、最初からシュラフに慣れ親しまれることをおすすめします。
4 枕兼用のクッション
車中泊で使える枕にはエアで膨らませるタイプもありますが、狭い車内を有効に使うには、写真のようなクッションを兼ねられるタイプが便利です。
5 フリースのブランケット(毛布)
車中泊時の寒さは、季節だけでなく場所や気候によっても変わってきます。それを微調整するのに重宝なのがフリースのブランケット(毛布)。ちなみにダウンシュラフと併用するときは、ブランケットを上から掛けます。ダウンは体温で温められた空気を保持する特徴があるので、直接人体に触れないと性能を発揮できません。
カテゴリー3:居心地を良くするグッズ
6 正弦波(サイン派)ポータブル電源
通信、娯楽、ナビゲーションなどにスマートフォンを活用する現代人の車中泊では、それを充電する「電源」が不可欠です。走行時ならシガーソケットからも充電はできますが、ポータブル電源があれば、夏はサーキュレーター(扇風機)、冬は電気毛布なども使えます。
ポータブル電源を選ぶときの注意点としては、家庭用の電化製品をそのまま使いたい場合は、正弦波(サイン派)インバーターを内蔵したポータブル電源を選ぶこと。電気の波形には「正弦波」「擬似正弦波」「矩形波」の3種類があり、家庭用コンセントからの電気と同じ波形は「正弦波」なので、「擬似正弦波」「矩形波」では正常に動かないことがあるからです。
7 車載用電気湯沸かし器
サービスエリアや道の駅での車中泊は、車内で調理済みのパンやお弁当を食べるまでが許容範囲で、ガスコンロでお湯を沸かしたりするのは推奨できません。とはいえ、「お湯」があれば熱いコーヒーや味噌汁が作れるので、簡素な食事が美味しくいただけるのは確かです。
簡単なのは出発前に自宅でお湯を沸かし、高性能なポットで持参することですが、現在は消費電力の少ない携帯式の電気湯沸かし器がありますので、上記のポータブル電源があれば、それで温め直したり、水を追加したりすることが可能です。
8 3Way(100V・電池・ソーラー)LEDランタン
車中泊時に車内で本を読んだり、何かの作業をしたりする際に便利なのが「電灯」です。現在はクルマの室内灯よりも省エネで、懐中電灯も兼ねられる多機能なLEDランタンが安く手に入りますので、1つは用意しておくといいでしょう。
9 大容量ポータブル Wi-Fi ルーター
秋から春にかけては日が短く、車中泊の体制に入ってからでも眠るには早すぎるため、退屈しのぎにネットで動画を見ている人がたくさんいます。その際に気になるのが通信容量ですが、最近は革新的なポータブル Wi-Fi ルーターが発売されています。
「どんなときもWi-Fi」と、エックスモバイル社が展開している「限界突破Wi-Fi」は、クラウドSIMを採用しており、自分の現在地からドコモ・au・ソフトバンクのもっとも強い電波をキャッチしてWi-Fiを飛ばすだけでなく、なんと容量無制限。筆者が利用している限界突破のコースは月々3,500円ポッキリです。
10 タブレット
ポータブル Wi-Fi ルーターと連動しますが、テレビの代わりに使うのならタブレットが見やすく便利です。今は地上波やBS以外にも、Youtubeやアマゾンのプライム・ビデオといったネットコンテンツが充実しており、さほどテレビの必要性を感じません。
11 ソフトクーラーボックス
サービスエリアや道の駅で車中泊をする場合は、キャンプほどクーラーボックスの必要性を感じませんが、氷を入れなければ食品や飲料の収納庫に使えます。
おすすめなのは、使わなくなれば縮小してしまえるソフトクーラーバックで、逆に鮮魚市場に立ち寄る時には広げて使うこともできます。
12 蓋付きマグカップ
自宅と違って簡単に温め直しが効かない車中泊では、熱いコーヒーが冷めにくいマグカップを使うメリットは確かに大きいのですが、それ以上に魅力的なのは「こぼれにくい」ことです。
狭い車内では用心していても袖や足がモノにあたってしまうことはしばしばで、それによって車内が濡れたり汚れたりすると、思わぬ事態に進展します。そのリスクを回避する意味からも、こういうアイテムを積極的に利用するのはおすすめです。
13 懐中電灯
道の駅の中には、駐車場からトイレに行く途中に階段があって、子どもや高齢者が転びやすいことがあります。そういう場所では、遠目まで照らしたり、近くを広角に照らしたりできる懐中電灯が役立ちます。
また暗闇で物を落とした場合も、クルマの下のような狭い場所をピンポイントで照らせる懐中電灯があると有効です。
なお、筆者が懐中電灯のかわりに愛用しているのは、パナソニックのネックライトです。首にかけるだけで手元と足元がうまく照らされるように角度が設計されており、これがあれば両手が使えるので、とても便利です。そのため「カーテン/シェード」「マット」とともに「車中泊の三種の神器」としてネックライトを挙げています。
14 サンダル
サービスエリアや道の駅で、車外に靴を出したまま車中泊をしている姿を時折見かけるのですが、車中泊時に意外に邪魔になるのが履物です。
特に冬場のブーツはかさばるので、寝る前に助手席の足元に移し、出入りするところにはサンダルを用意すると便利でしょう。気をつけたいのはソールで、路面が凍りやすい冬は、滑りにくい材質のサンダルが安心です。
15 洗面道具
トラックの運転手さんが利用するので、道の駅やサービスエリアのトイレに併設された洗面台で歯を磨くのは容認されていますが、うがいをするコップや歯磨きを置くスペースまでは用意されていません。
そこで便利なのがネック・ストラップです。ポーチに必要品を入れて首からぶら下げておけば、スマートにできるだけでなく、忘れ物をする心配もありません。
16 貴重品ケース
車中泊時に気をつけたいのは、クルマのキーや財布、さらにはメガネや腕時計といった「貴重品」の紛失です。ついうっかり適当な場所に置いて寝てしまうと、シートの下などに落ちて見つけられなくなることも。
それを予防するには、このような折りたたみ式のラックが役立ちます。使わないときはたたんでコンパクトにできるので、保管場所にも困りません。
カテゴリー4:冷房と暖房器具
17 涼感敷きパッド
カーエアコンの利用を除く車中泊の暑さ対策で、もっとも簡単かつ省エネなのは、ホームセンターなどで手に入る「涼感敷きパッド」を使うこと。さほど高価なものではないので、5000円前後の価格帯の製品を選ぶほうが確実です。速乾性のインナーと併用すれば、よりいっそうの効果が期待できます。
18 サーキュレーター(扇風機)
正弦波(サイン波)ポータブル電源があれば、車中泊でも扇風機が使えますが、狭い車内に適しているのは、薄型で強い風を発生できるサーキュレーターです。バッテリーを内蔵しているサーキュレーターなら、自宅で充電しておくと3時間程度は電源なしでも稼働しますので、おすすめです。
19 湯たんぽ
夏の「涼感敷きパッド」と同じく、カーエアコンの利用を除く車中泊の寒さ対策で、もっとも簡単かつ省エネなのは、ホームセンターなどで手に入る「湯たんぽ」を使うことです。
連泊する場合は、お湯を沸かすための車載用電気湯沸かし器も必要になりますが、普通乗用車での車中泊では実行しやすい良策です。
20 電気毛布
正弦波(サイン波)ポータブル電源があれば、車中泊でも電気毛布が使えます。電気敷毛布はホットカーペット代わりにもなるので重宝しますが、ポータブル電源のバッテリー容量から使用可能時間を試算しておかないと、肝心の夜に電圧が下がって使えなく恐れがあるので気をつけましょう。
カテゴリー5:非常用グッズ
21 消臭・除菌グッズ
短期の車中泊でこういう製品が必要になるのは、車内で何かをこぼしたときの対処です。特にビールや醤油は匂いが強く、さらにクルマのファブリックシートは匂い物質を吸着しやすいので、放っておくと簡単には消えなくなります。消臭剤は保険と思って積んでおきましょう。
22 レインブーツ(長靴)
車中泊の旅でもゲリラ豪雨に対する備えは必要です。雨が降っているときはクルマから降りなければいいのですが、問題は止んだ後にも残る「水たまり」。駐車位置が悪いと、それを避けてクルマからの出入りができなくなることもあり、また草地ではパンツの裾が草の雫で濡れることもあります。
今は写真のような折り畳めるレインブーツがあるので、持っていれば役立つ機会が多々あります。
23 耳栓
サービスエリアで車中泊をしていると、近くに大型トラックがやってきて、エンジンをかけたまま長時間居座られることがたまにあります。それを回避するには、最初にできるだけトラックレーンから離れた場所を選ぶのが一番ですが、混雑状況によっては思い通りに行かない場合もあります。
そんなときに威力を発揮してくれるのが耳栓です。100円ショップで手に入るので、念のために1つは持っておいても損はないと思います。
24 トイレットペーパー
驚かれるかもしれませんが、夜間、満車に近い状況になった道の駅では、朝方にはトイレットペーパーが品切れしてしまうことがあります。また、公園の公衆トイレの中には、最初からトイレットペーパーを置いてないところも実在します。最悪の事態を避けるためにも、ワンロールは持参しておくほうが安心ですね。
【2】便利グッズ ~車中泊キャンプ編~
「車中泊キャンプ」のルーツは、釣りやカヌーを楽しむ人たちが、宿も食堂もないフィールドの奥地で寝泊まりするために始めたものと言われています。
ただし今の時代に、目的をアウトドアに限る必要はありません。たとえば休暇を利用して北海道をクルマで旅する場合、夕方テントを張って翌朝撤収するのを連日繰り返すのは大変な作業です。しかし車中泊キャンプならその手間が省け、さらに雨に降られても困りません。時間と体力を遊ぶことに全力集中できるわけです。
とはいえ、昨今流行りの「オートキャンプ」とはかなり装備が違ってきます。なぜなら、前述したように、旅先までの道中にあるサービスエリアや道の駅での「車中泊」を想定しておく必要があるからです。簡単に言えば「車中泊キャンプ」は、リュックに着替えとキャンピングギアを積んで歩く「バックパッキング」と似ています。
カテゴリー1:コンパクト・キャンピングギア
25 キャンピング・テーブル
キャンピング・テーブルは1つで大きいものを選ぶより、小さめのタイプを複数用意し、必要に応じて使い分けたり連結したりするのがポイントです。天板が小さければ分散して収納することができるので、思っているよりクルマには積めるものです。
26 キャンピング・チェア
キャンピング・チェアの構造は、①平面的にたためるタイプと②ロール型に縮めるタイプの2種類に分かれます。それぞれの特徴は、①は姿勢を保ち食事がしやすい、②は深くリクライニングできて焚き火などの団欒に好適です。
ただし選択は、乗っているクルマの収納スペースの形状が優先されます。どちらが効率よく積めるのか、パッキングとの兼ね合いを含めて吟味しましょう。
27 クッカー
クッカーに関しては、キャンピングギアより家庭用品に目を向けるほうが「車中泊キャンプ」に合うものが数多く見つかります。アイテム探しのキーワードは「1つ二役」。鍋は煮炊きしかできませんが、深めのフライパンはさらに焼く・蒸すことが可能です。
28 ストーブ
コンパクトで扱いやすいうえに燃料が入手しやすいのは、「カセットガス・コンロ」です。
ストーブもテーブルと同じで、大小2つ持参し、ツーバーナーのように同時に使用したり、離れた場所で使うなど、様々な状況に対処できるようにしておくと便利です。
29 焚き火台
持参できる荷物が限られる車中泊キャンプでは、焚き火台の役割にBBQグリルが加わります。スノーピークの焚き火台には「炭床」というオプションパーツがあるので、それとホームセンターで買える大きめの焼き網を利用すれば、わざわざグリルを持参する必要はありません。
30 折りたたみコンテナ
普段はたたんで持参し、必要に応じて組み立てれば、キャリーケースや保管庫として使えるスグレモノで、車中泊キャンプでは大いに役立ちます。
31 食器類(シェラカップ)
食器は使えば「洗い物」に変わります。つまり荷物減量のために枚数を減らすことを考えれば、必然的に後片付けも早く終わることができます。
32 ウォータージャグ
車中泊の場合は水をキャンプ場以外でも使うことが多々あるため、おすすめなのはスーパーマーケットにあるアルカリイオン水のボトルです。
たとえば全国チェーンのマックスバリュのボトルは、給水箇所が多いだけでなく、天然水の汲み場でも手軽に使える3リットルサイズで使いやすく愛用しています。
33 3Way(12V・100V・カセットガス)冷蔵庫
ゴールデンウィークのような長期の車中泊キャンプに出かける際には、冷蔵庫があると重宝します。おすすめなのはバッテリーの12Vだけで稼働する製品ではなく、100V・12Vに加えて、カセットガス(カセットコンロなどに使用するガスのカートリッジ)が使える3way冷蔵庫です。
34 カー網戸
カー網戸で効果的なのは、スライドドアとバックドアに取り付けるタイプです。運転席・助手席に網戸を取り付ける場合は、サーキュレーターを併用するとさらに効果的です。
なお、道の駅で使用している姿をよく見かけますが、就寝するときはドアをロックするなど、防犯対策をしっかりしましょう。
カテゴリー2:サイトを快適化するグッズ
35 サイドオーニング
サイドオーニングは日差しや雨を防ぐには最適ですが、風に弱く使用には注意が必要です。無風時でも必ずペグダウン(ペグを地面に打つこと)するよう心がけましょう。また雨天時は左右の高さを変えて、雨が溜まらないようにする必要があります。
36 カーサイドシェルター
サイドオーニングの代用品として使われているリビング用のシェルターで、特に冬場に役立ちます。
さまざまなタイプがありますが、チェックポイントは「スカート」と呼ばれる地面までの裾があるかどうかで、これがないと冬は寒いですし、簡単に小動物が侵入します。
ただし、車体に固定する仕様のカーサイドシェルターは、買物や温泉に出かけるときなど、クルマを動かす際に撤収するか倒しておく必要があります。
カーサイドシェルターと似たものに、カーサイドタープやカーサイドリビングと呼ばれるテントがあり、これらの中には「自立」できるタイプのものもあります。
37 バックドアテント/テールゲートカーテン
「バックドアテント」「バックドアタープ」「テールゲートカーテン」など、メーカーによって名称はいろいろありますが、バックドア側にリビングをセッティングする際に便利なテント(タープ、カーテンなど)です。食事をしたり、着替えをしたり、プライベートな空間がほしいときに役立ちます。バックドアを利用するので、設置しやすいのがメリットです。
区画オートサイトでは駐車場の後ろに設営できるスペースがあるかどうかの事前確認が必要です。どちらかといえば、フリーサイト向けのツールといえるでしょう。
カテゴリー3:荷物の搭載力をアップするギア
38 ルーフボックス
荷物搭載力を飛躍的に高めてくれるメリットがあると同時に、立体駐車場が利用できなくなるリスクがあります。セットして車高が2.3メートルを超える場合は、ほとんどの立体駐車場に入れなくなりますので、事前に確認してから装着されることをおすすめします。
39 ルーフキャリア
ルーフボックスとの違いは車高が変わることです。ルーフボックスは一度装着すると中身の有無にかかわらず車高は一定ですが、ラックは荷物を下ろせば低くなり、普通車は装着しても空荷なら2〜3メートルには達しないケースがほとんどです。
またラックにサイドオーニングを取り付ければ車体に穴を開けなくても済むので、実用性からするとこちらのほうが利用価値は高いでしょう。
40 バックドアキャリア
必要に応じて荷台を開き、物を搭載できるフレキシブルなキャリアです。雨に濡れたテントやゴミ、あるいは匂いの出やすい釣り餌といった車内に保管したくない物を載せられるので重宝しますが、輪止めのない駐車場では普段よりも車長が長くなっているので、壁や他車にぶつけないよう十分な注意が必要です。
文・写真/稲垣 朝則
編集/平林 享子(LIG)
※この記事は、カエライフに2020年2月17日に掲載されたものです。