「日産セドリック」俳優・岡田茉莉子や岸恵子など有名人に愛されたクルマ【旧車トリビアクイズ】
憧れのクルマや名車のヒストリーから、3択クイズを出題。旧車トリビアクイズに挑戦して、雑学を身につけよう! 第6回は「日産セドリック」から出題。
【問題】
「日産セドリック」は、多くの有名人に愛されたクルマとしても知られる。俳優・岡田茉莉子はメルセデス・ベンツ220Sを愛用していたが、1961年の北海道ロケでセドリック・カスタムのハイヤーに乗ったところ、ひと目惚れ。オートショウに出品されたものと同じ〇〇カラーのセドリック・カスタムを注文したという。岡田茉莉子が購入したセドリックの色は何色だった?
1. グリーン
2. ブラック
3. シルバーグレー
⇒正解は次のページ
【正解】3. シルバーグレー
日産セドリックとは?
日産のセドリックは1960年に誕生。トヨタのクラウンやプリンスのグロリアとは、日本を代表する高級車として長らくメーカーの威信をかけたライバル関係にあった。
クラウンの登場から遅れること5年、1960年に発売された初代セドリックはオースチンのライセンス生産から学んだ経験を元に作られた5ナンバーの中型乗用車で、日産が初めてモノコックボディを採用したクルマでもあった。1966年に日産がプリンスを吸収合併すると、1971年のモデルチェンジを機にセドリック(3代目)とグロリア(4代目)は販売店違いの兄弟車に。新たなスタートを切ることになった。このときの売り上げは好調で2車合わせて、ライバルのクラウンの販売台数を上回った唯一の世代となった。
その後もクラウンとは違う高級車の在り方を追求。バブル景気の後押しもあり、スポーティな走りに拘ったセドリックとグロリアは多くのファンを獲得していく。だが販売台数は徐々に減少。日産は1999年、経営不振からルノー傘下に組み込まれるなど環境が変化する中、2004年をもってセドリックとグロリアはその歴史に幕を下ろした。
有名人に愛されたクルマ
1961年6月には、高松宮家へセドリック・カスタムが納車された。邸内を試乗された妃殿下は「力が強く、加速がきくので運転しやすい」と感想を述べられたという。また、俳優で文筆家の岸恵子も、パリの自宅を離れて日本に滞在中には、セドリック・カスタムを撮影所通いや買い物に利用していた。代表作は、『君の名は』『おとうと』など。
【俳優・岡田茉莉子】
1933年生まれ、東京都出身。俳優、映画プロデューサー。夫は映画監督の吉田喜重。華やかな容姿と確かな演技力で、51年に東宝ニューフェイスとして芸能界入り。成瀬巳喜男監督の『舞姫』でデビュー。その後、映画界をけん引するスターとなる。代表作は、『秋津温泉』『人間の証明』など。