大矢アキオ、20年にわたる研究の集大成──『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』
シトロエン、フランス車はもとより、ヨーロッパ車愛好家なら必読の一冊が登場した。当サイト「くるくら」の連載も手掛けるイタリア在住の自動車ジャーナリスト、大矢アキオが20年にわたる研究を綴った渾身の新著「シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡」を紹介しよう。
ベルトーニ・デザイン、その原点を探して
イタリア在住の自動車ジャーナリスト大矢アキオ氏による新著「シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡」が三樹書房から出版された。
伝説ともいえる名車の数々を手掛け、今もなお、多くのクリエーターや知識人など世界中で熱狂的なファンに支持されるデザイナー、フラミニオ・ベルトーニをさまざまな角度から見つめた一冊だ。
ベルトーニはシトロエンで約30年にわたりデザイナーを務めながら、美術家としても活躍。彫刻家として数々の賞に輝き、自動車造形をデザインの領域へと引き上げた立役者として知られる。
本書では、大矢氏が当時を知る人々に取材を重ねるとともに、ベルトーニが残した貴重なデザインスケッチ、写真のほか、彼の美術作品も多数収録。自動車デザインと美術作品の双方を見ながら、互いの影響を解き明かしていく。
『シトロエン2CV、DSを手掛けた自動車デザイナー ベルトーニのデザイン活動の軌跡』
大矢アキオ 著
三樹書房
3960円(税込)