クルマのある暮らしをもっと豊かに、もっと楽しく

クルマ2022.07.21

自動運転はバスから!実際に乗ってその実力を見てきた

7月8日に大阪の舞洲スポーツアイランドで開催されたバス関連イベント「バステクフォーラム2022」にて、先進モビリティ株式会社(ASMobi)は自動運転機能を備えたバスを出展。自動運転バスは、どれほどの実力を備えているのだろうか。実際に試乗してみた。

文=くるくら編集部

この記事をシェア

記事の画像ギャラリーを見る

自動運転は、バスが最も身近な存在になる!?

先進モビリティが自動運転化改造を施した「BYD J6」。こちらはバステクフォーラム会場にてデモ走行している様子。運転手がハンドルから手を離した状態で、システムが自動運転をしている。

 経済産業省と国土交通省による、自動運転レベル4のモビリティを社会実装させるプロジェクト「RoAD to the L4」では、2022年度を目途に、限定エリアでバス・トラックの遠隔監視のみの自動運転(レベル4)サービス実現を目標に掲げている。

 レベル4の自動運転を前提とした事業モデルとして、路線バスや運送トラックであれば、巡回ルートがあらかじめ決められているため、コース指定や付随するサービスを想定しやすい。

 車両用自動運転システムの開発や製造・販売などを行う先進モビリティは、既に全国で40か所以上の自動運転実証実験を実施しており、総走行距離は37,000km以上、総試乗者数33,000人以上と、実績を積み上げてきた。

 そんな先進モビリティが製作した、最新の自動運転バスとはどういった仕様となっているのか、実際に試乗させてもらった。

普通のバスとはここが違う!

各所に搭載されているLiDAR(ライダー)は、対象物にレーザーを当て、反射して戻ってくるまでの時間で距離や形状、性質を高い精度で測定する技術。自動運転においては道路状況や車間距離、歩行者の飛び出しなどの測定に必須だ。

 ベースとなっている車両は、電気自動車のグローバルリーダーであるBYDが日本市場向けに開発した「J6」だ。J6は最大乗車定員31名で、車長6,990mm×車幅2,080mm×車高3,060mm、航続距離が約200kmで、小型EVバスに分類される(ちなみに小型バスとは車長7m以下で客席数約29以下、中型は79mまたは客席数3040で、大型は9m以上または客席約50以上となる)。

J6の車内。これは改造前の状態。写真=BYD

運転席の背後にモニターが設置されており、このモニターで走行状態を様々な角度から確認することができる。

上部モニターを拡大した写真。

こちらは下部モニターを拡大したもの。

 このデモ走行では、最高速度を時速25kmとし、システムにあらかじめインプットしたルートに従い、走行した。途中で何度か旋回し、指定ポイントでは減速・停止制御をさせ、手動による発進指示で自動運転再開、といった感じで、奥行き410mのコースを周回した。

 乗り心地については平坦なアスファルトを低速走行していたこともあり、非常に滑らかな乗り心地だった。途中からモニター映像に夢中になったせいもあるが、自動運転であることもすっかり失念していたくらいだ。しかし、さらに加速した場合や、坂道での走行、進行を妨げる障害物に対しての制動までは確認できなかったため、路線バスが実際の道路を走るイメージであったとは言いがたい。だが、空港内など、制限区域内での利用であれば十分にイメージできた。

次ページでは
無人での自動運転実証実験を紹介

実際に空港での実証実験はここまでやっている

動画=先進モビリティ

もちろん実際の無人での自動運転では、遠隔監視室にてリアルタイムで人が監視・制御することになる。

 202110月ころに、愛知県常滑市の中部国際空港にて実施された実証実験では、一部区間において無人で運行している様子を確認できる。同時に、遠隔監視室で人が車両の操作や制御を実施しており、この姿が実際の自動運転レベル4の運用方法にかなり近いものとなる。

 無人での路線バスや空港での運用までには、路面状況の判断や、乗降者が続いた場合の扉の開閉判断、緊急時における急停止の操作の権限など、人とシステムの介入ラインを決める必要がある。しかし、その課題をクリアした先には、限定エリアにおける自動運転が、そして、2025年度までに様々なエリアで、多様な車両での自動運転が実現されているかもしれない。

写真・動画=ASMobi

記事の画像ギャラリーを見る

この記事をシェア

  

応募する

応募はこちら!(2月29日まで)
応募はこちら!(2月29日まで)