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最終更新日:2022.05.21 公開日:2022.05.21

移動型のサウナバス「サバス」が登場!降車ボタンがロウリュボタンになっちゃった。

サウナを題材とした人気マンガのドラマ化や、サウナ好きを公言する芸能人の登場など、ちょっとしたブームとなっている「サウナ」。そんなサウナがバスに搭載されたサウナバス「サバス」が登場した。いったいどんなクルマなのだろうか?

くるくら編集部

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移動型サウナバス「サバス」とは

サバスの外で外気浴を楽しむ人たち。 写真=株式会社リバース

 株式会社リバースは、サウナ検索サイト「サウナイキタイ」と連携し、どこでも本格的なサウナが体験できる移動型のサウナバス「サバス」を製作した。サバスは、兵庫県を拠点にバス事業を営む神姫バス株式会社の引退した路線バス車両を、サウナに改造したもの。自走して、どこにでも移動することができる。

バス前方スペース。 写真=株式会社リバース

 バス前方のスペースは、前室や休憩スペース、荷物置き。外を眺められるカウンターテーブルや椅子が設置されていて、サウナ前後にくつろぐことができる空間となっている。

(上)バス後方スペース。(下)薪サウナストーブ。 写真=株式会社リバース

 ガラス扉を隔てた後方スペースは、本格的な薪サウナストーブを使用したサウナ室となっている。サウナ室の座席は、路線バスの階段状になった座席が再現されていて、いかにもバスらしい雰囲気だ。薪サウナストーブには、サウナの本場フィンランドのストーブメーカー「HARVIA」のHarvia LegendシリーズのGreenFlameを使用しているという。この薪サウナストーブは、サバスのサウナ室に対してやや大きめだというが、サウナ好きはそのオーバースペックさに興奮するのだとか。

バスの廃材を利用した内装が面白い

(上)整理券ボックスを改造した給水タンク。(下)路線バス時代の内観。 写真=株式会社リバース

 バスの良さはそのままに、使えるものは活かしてサウナへと改造することを念頭にした、バスの廃材を再利用した空間づくりが特徴的だ。

 例えば、前室には当時のままぶら下がっているつり革、整理券ボックスを改造したサウナのロウリュ(※)用給水タンク、バスの座席で使われていた緑のチェック生地を再利用した椅子、バスのエアコン吹き出し口を改造した照明などが設置されている。

 ※ロウリュ:熱したサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させること

(上)降車ボタンを再利用した「押しボタン式のオートロウリュ」。(下)つり革を再利用した温度計。 写真=株式会社リバース

 サウナ室では、降車ボタンを再利用した「押しボタン式のオートロウリュ」ボタン(通称:蒸気降りますボタン)や、つり革を改造した温度計など、さまざまな部分でバスの名残を感じることができる。降車ボタンを押して水が噴き出し、サウナ室内に蒸気がいきわたる体験は他ではなかなかできないだろう。

サバスの外観もサウナへのこだわりが

(上)サバスの外観。(下)サバスの電光掲示板。 写真=株式会社リバース

 内装のこだわりも面白いサバスだが、外観もサウナ仕様に改造されている。

 改造前の車両では、車体にはオレンジのラインのみが引かれていたが、サウナと水風呂を表現するために、水色のラインを追加。車両番号は1137(いいさうな)、ナンバープレートも「さ11-37」とサウナ仕様に変更。側面の電光掲示板に表示される行先は「サウナ→水風呂→外気浴→ととのう(※)」とサウナで行われる一連の流れが映し出されている。ちなみに、ナンバープレートのひらがな部分は選べないが、たまたま「さ」を引き当てたのだというから驚きだ。

 ※ととのう:サウナ、水風呂、休憩を繰り返すことで訪れる快感状態のこと。血中には興奮時に出るアドレナリンが残っているが、自律神経は副交感神経優位のリラックス状態になっている。

 同社は今後、実証期間として関西近郊を中心にサバスを展開予定。サバスを設置できるスペースがあるキャンプ場や温浴施設、イベントなどの事業者向けにレンタル貸出を実施していく。 

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