モータースポーツ・リゾートを展開。トヨタ×東和不動産が「富士モータースポーツフォレスト」発表
2022年4月6日にトヨタと富士スピードウェイ、東和不動産は、富士スピードウェイの敷地内に、車とモータースポーツのラグジュアリーな体験を提供する施設の集合体である「富士モータースポーツフォレスト」のプロジェクト概要を発表した。同プロジェクトは、富士スピードウェイホテルや富士モータースポーツミュージアムなどの施設を含むもので、2022年秋から2026年までに各施設を順次オープンさせる予定だ。
車とモータースポーツのラグジュアリーな体験
2022年4月6日に、トヨタ自動車(以下トヨタ)と富士スピードウェイ株式会社、東和不動産株式会社(以下東和不動産)は、車とモータースポーツのラグジュアリーな体験を提供する施設の集合体である「富士モータースポーツフォレスト」プロジェクトの概要を発表した。
このプロジェクトは、富士スピードウェイ内にオープンする施設の総称で、発表済みである富士スピードウェイホテルや富士モータースポーツミュージアムなどの施設を含むものだ。オープンは2022年秋から2026年までに各施設が順次オープンする予定。なお2026年は富士スピードウェイの開業60周年にあたる。
ビジョンは「未来のモビリティ・モータースポーツの街」
富士モータースポーツフォレストは、富士スピードウェイホテル、富士モータースポーツミュージアム、宿泊・温浴・レストラン施設、レーシングチームガレージからなる「車とモータースポーツのラグジュアリーな体験」を提供する施設の集合体である。各施設の概要を紹介しよう。
まず富士スピードウェイホテルは、ハイアット ホテルズ コーポレーションの系列会社が運営し、同社のブランドである「アンバウンド コレクション by Hyatt」のホスピタリティーとモータースポーツが融合したものとなる。
そして富士モータースポーツミュージアムは、国内外の自動車メーカーの協力により各時代を象徴するレーシングカー約40台を展示する。
これら両施設の隣には、近隣の観光スポットに訪れた人でも利用できる温浴施設とレストランなども併設される。これらは2022年秋の開業を予定しているそうだ。
そしてレーシングチームガレージとは、普段は見ることのできないプロレーシングチームに携わるドライバー、エンジニア、メカニックなどといったスタッフの動きが見学できる場所で、レーシングチームなどによるイベントも開催される。オープンは2023年から数件ずつとなる。
「富士モータースポーツフォレスト」は、富士スピードウェイのリゾート・レジャー面を強化するもので、今後は開業60周年にあたる2026年を目指して、トヨタ、富士スピードウェイ、東和不動産がプロジェクトを推進していく。
なお俯瞰図イラストの右にある「モビリタ」は、今回の発表では触れられなかった。イラストから想像すると、車やモータースポーツ、キャンプなどのアウトドアが楽しめる施設だろうか?
富士スピードウェイホテルは海外型?
サーキットの敷地内にあるホテルといえば、国内では三重県の鈴鹿サーキットホテルや、栃木県のモビリティリゾートもてぎホテルなどがあるし、海外ではアブダビのサーキットのコースを跨ぐようにあるヤス バイスロイ アブダビ。そしてドイツのニュルブルクリンクにあるドリント アム ニュルブルクリンク ホッホアイフェルや、リンドナー コングレス&モータースポーツホテル ニュルブルクリンクなどもある。
富士スピードウェイホテルは、後者の海外組のようなホテルがサーキットに近いロケーションで、窓からサーキットが見える客室も設定されている予定だ。日本でも、起床して窓の外に目をやればサーキットなんてシチュエーションが楽しめるようになりそうだ。
<動画>富士モータースポーツフォレスト
ホテルの客室やミュージアムの詳細写真は
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