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最終更新日:2022.08.04 公開日:2022.08.04

国産ミニバン危うし!? 話題の新型メルセデス・ベンツ「Tクラス」がカッコいいぞ。

SUV人気が続くなか、いまも根強い人気を誇るのがミニバンだ。日本の市場を熟知した国産車が絶大な支持を得るいっぽうで、近年、輸入車ブランドのミニバンに注目が集まっている。モータージャーナリストの小川フミオがその最新トレンドを紹介する。

文=小川フミオ

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メルセデス・ベンツが新型ミニバンを発売

メルセデス・ベンツ Tクラス|Mercedes-Benz T Class

 働くクルマっていうのは、クルマ好きの心をくすぐるもの。内外にいろんなミニバンが出ていて、どれも、それぞれ個性的な魅力をそなえている。たとえば、メルセデス・ベンツが2022年7月に欧州で発売した「Tクラス」なんか、サイズも適度で、日本でも乗ってみたい。

 メルセデス・ベンツTクラスは、既存のVクラス(標準ホイールベースモデルで全長4905×全幅1930×全高1930mm)よりコンパクト。Tクラスは全長4498×全幅1859×全高1811mmだ。

 ホイールベースは2種類用意され、ロングバージョンは3列シートの7人乗りも選べる。つまり、商業車でもあり、同時に多目的なミニバンとして乗用にも提供されるのだ。実際、2列目シートにはチャイルドシートが3つ取り付けられるし、助手席にはチャイルドシート装着時にはエアバッグを自動でキャンセルする機構も備わる。

やっぱり便利! スライド式ドア

 後席用ドアは、このタイプのミニバンでは一般的なスライド式。上級ミニバンだと、とくに北米市場では、スライドドアは”商業車っぽすぎる”と敬遠されがちというが、開口部は大きいし、やっぱり便利なのだ。

 車種のバリエーションは、エンジンを主体にみると、現在4種類(欧州)。1332cc 4気筒ガソリン(75kWのT160と96kWのT180)と、1461cc 4気筒ディーゼル(70kWのT160dと85kWのT180d)。メーカー発表の最高速は、T180で時速184kmに達するから、実用性も高そう。

 さらに、BEV(バッテリー駆動のピュアEV)であるEQTも現在、開発中とメルセデス・ベンツではしている。トルクが太いモーター駆動車は、まさにこういうミニバンによく合うはずで、ある程度の市場が確保できるのではないだろうか。

ラインナップ豊富な輸入車ミニバン!

プジョー リフター|Peugeot Rifter

シトロエン ベルランゴ|Citroen Berlingo

ルノー カングー|Renault Kangoo

 いま日本で買える欧州製のスライドドアをそなえたミニバンというと、全長4405mmのプジョー・リフター(1.5リッターディーゼルで361万9000円〜)、姉妹車のシトロエン・ベルランゴ(1.5リッターディーゼルで346万9000円〜)、22年内に新型が導入されるルノー・カングーなど、ラテン勢が強い。それなりに市場があるようだ。

 もちろん、3列シートもえらべるミニバンといえば、市場は日本製が主流。全長4695mmのトヨタ・ノア/ヴォクシー(2列シートのベースグレードは267万円〜)をはじめ、全長4770mmの日産セレナ(同257万6200円〜)、全長4800mmのホンダ・ステップワゴン(同299万8600円〜)など、かなり幅広く車種が用意されている。

 メルセデス・ベンツTクラス、欧州では3万ユーロ(1 ユーロ140円として約420万円)前後で売られるという。日本市場に導入されるのかを含めて現時点では不明。売ればそれなりに人気が出そうではないか。

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