輸入車でもっとも売れた車はメルセデス・ベンツ! 輸入車・登録台数の最新ランキングが発表
輸入車の新規登録台数の最新版が発表された。日本自動車輸入組合(JAIA)によれば、2021年度(2021年4月〜2022年3月)の登録台数は前年度比1.9%減の249,253台で、3年連続のマイナスに。メーカー別では、メルセデス・ベンツが7年連続の首位となった。
イタリア・フランス車が健闘!
日本自動車輸入組合(JAIA)は4月6日、2021年度(2021年4月〜2022年3月)の外国メーカー車の輸入車新規登録台数を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足、サプライチェーンの機能不全などにより減産が続くなかで、乗用車については前年度(254,051台)と比べ1.9%減の249,253台となった。減少は3年連続となる。
メーカー別の新規登録台数がもっとも多かったのは、メルセデス・ベンツの50,518台で昨年に続き1位を獲得。これで7年連続の首位となった。2位には35,007台でこちらも昨年度同様、フォルクスワーゲンがランクイン。3位には33,610台と僅差でBMWが続いた。またルノー、フィアットも前年比120%超えと大きく台数を伸ばした。
<メーカー別・輸入車新規登録台数トップ10>(前年比)
1位 メルセデス・ベンツ 50,518台(90.9%)
2位 フォルスワーゲン 35,007台(108.7%)
3位 BMW 33,610台(92.4%)
4位 アウディ 20,689台(90.3%)
5位 BMW MINI 17,851台(85.7%)
6位 ボルボ 15,955台(103.2%)
7位 ジープ 12,300台(86.4%)
8位 プジョー 10,227台(85.2%)
9位 ルノー 7,639台(121.4%)
10位 フィアット 7,290台(122.0%)
高級スポーツカーブランドは好調が続く
新型コロナウイルスの感染拡大により景気が後退していくなかで、スポーツカーブランドの新規登録台数は好調が続いている。なかでもフェラーリは1,299台で前年比124.3%、ベントレーは589台で同120.9%、アストンマーティンは340台で同125.5%と、いずれも過去最高の売上を記録しておりその好調ぶりが伺える。
もっとも、こうしたハイエンドなモデルについては生産台数が少なく、またオーダーから納車までにはタイムラグがあるため、半導体不足の影響を受けにくかった可能性もあり今後の先行きは不透明だ。
<主要スポーツカーブランドの輸入車新規登録台数>(前年比)
ポルシェ 7,073台(96.8%)
フェラーリ 1,299台(124.3%)
マセラティ 1,146台(124.2%)
ベントレー 589台(120.9%)
ランボルギーニ 461台(79.6%)
アストンマーティン 340台(125.5%)
ロータス 324台(114.9%)
マクラーレン 175台(93.1%)
今年は新型コロナ、半導体不足などにくわえ、ウクライナ危機によりすでに多くの欧州自動車メーカーの自動車工場が稼働停止に追い込まれている。 また輸入車各メーカーは、原材料高を背景に2021年秋から相次いで車両価格を上げているが物流コストの高騰、さらに日本は円安と、輸入新車はさらなる値上げラッシュとなる可能性も高い。2022年度の自動車産業はどのように変化していくのか注視していきたい。