自動運転ロボ「RakuRo」が遠隔操縦できる「オンライン動物園」は明日5月16日
ロボットベンチャー企業の株式会社ZMPは、千葉市動物公園と協力して自動運転ロボット「RakuRo」(ラクロ)を活用したオンライン動物園を、2020年5月16日(土)に開催すると発表した。同ロボット搭載の360度カメラで園内の様子がライブ配信されるほか、参加者は早押し方式で遠隔操作の権利を獲得することもできる。
360度カメラで千葉市動物公園内の様子をライブ配信
新型コロナウイルス感染拡大防止のため休園中の千葉市動物公園。園内にいる動物の様子をリアルタイムで観察できるライブ配信が、2020年5月16日(土)に実施される。今回の企画は、ロボットベンチャー企業の株式会社ZMP(以下、ZMP)の協力のもと実現した。当日は同社が開発した一人乗り自動運転ロボ「RakuRo」(ラクロ)に搭載されたカメラで、360度ビューによるリアルタイムの動物観察が可能となる。
まず、RakuRoとは、どのような乗り物なのかを紹介しよう。RakuRoは、ZMPが開発した、自動走行機能がついた、電動車椅子・シニアカー規格のパーソナルモビリティのことだ。664×1188×1200(mm)とコンパクトな造りで、速度は時速6km以下。自動走行機能で、目的地を本体に搭載されたタブレットで選択するだけで、目的地まで自動走行してくれる。安全面においても、進路上の障害物を検出して回避や停止など適切な移動を行うことが可能だ。
今回、このRakuRoを使用して、千葉市動物公園内の草原ゾーン(ゾウ、シマウマ、キリン、カンガルー、ミーアキャット、フラミンゴ)の様子がライブ配信される。開催時間、特設サイトについては以下の通り。
【千葉市動物公園 ライブ配信概要】
開催日:2020年5月16日(土)
時間:一回目 10:00~11:00、2回目 13:00~15:00
※ 雨天の場合、5月17日(日)に延期。
特設サイトURL:https://www.zmp.co.jp/event/online-chiba-zoo
RakuRoの遠隔操作の権利を早押しで獲得できる
今回開催されるオンライン動物園では、参加者が早押し方式で、RakuRoの自動運転の遠隔操縦の権利を獲得することが可能だ。本来であれば、自動走行のため操縦は必要としないRakuRoだが、外出を自粛している子どもたちに少しでも楽しんでほしい、と特別に遠隔操作で走行が可能なRakuRoを準備したのだという。
体験時間は1人1分。その間、体験者は車体に搭載されているカメラを通し、まるでコックピットのような映像とともに、自由に園内を走り、動物たちを観察することができるのだ。その有効時間が過ぎると、また次の希望者が早押しでエントリーできる仕組みだ。
遠隔操作の場合、操縦室の画面はライブ配信の映像とは違い360度ビューではない。しかしながら、自在にロボットを遠隔操縦できるという企画は、何とも夢があってワクワクするものだ。一味違ったバーチャル動物園体験で、この週末は家族で近未来感覚を楽しんでみてはいかがだろうか。