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最終更新日:2019.06.17 公開日:2019.06.17

ホンダ・世界最速の芝刈り機でギネス世界記録認定!

英ホンダは6月10日、乗用芝刈り機「Mean Mower V2(ミーンモワーV2)」が時速0-100マイル(時速160.9キロ)加速で6.29秒を記録。芝刈り機の加速世界一としてギネス世界記録に認定されたと発表した。

Mean Mower V2とは

ホンダ「Mean Mower V2」が走行する様子。車体下部銀色の部分は芝刈り用のブレードである。

写真左がホンダ「Mean Mower V2」で、右がそのベースとなった芝刈り機のホンダ「HF2620」。

 ホンダ「Mean Mower V2」は、昨年夏に発表された乗用芝刈り機。2014年3月8日に時速188キロを記録し、世界最高速としてギネス世界記録に認定された「Mean Mower」に改良を施したモデルだ。ホンダの英国ツーリングカー選手権におけるパートナーである「チーム ダイナミクス」がホンダの芝刈り機「HF2620」をベースに設計。特注パーツや先進材料を使用。さらに3Dプリンタを駆使するなどして、これまでにない性能に到達したという。

ブガッティ・シロンをしのぐパワーウェイトレシオ!

写真右のレーシングバイク「CBR1000RR Fireblade SP」に搭載されているエンジンを採用した。

 エンジンには、ホンダのレーシングバイク「CBR1000RR Fireblade SP」に搭載されている999cc直列4気筒エンジンを採用。最高出力は13000rpmで200馬力を発揮する。ちなみにMean Mower V2の乾燥重量はわずか69.1kg。パワーウェイトレシオで見ると、スーパーカー「ブガッティ・シロン」をもしのぐという。

 ここまで来ると「芝刈り機として使えるの?」という疑問が生まれるものだが、ギネス記録に認定されるためには、芝刈りの機能があり、ちゃんと芝刈り機に見える必要があるという。Mean Mower V2ももちろん芝刈りブレードと芝回収ボックスが搭載されていて、芝刈り機として使用できるという。

ドイツのサーキットでタイムアタック

今回のタイムアタックでドライバーを務めたジェス・ホーキンス。

 Mean Mower V2は5月6日、ドイツのサーキット「Dekra Lausitzring(デクラ ラウジッツリンク)」で世界記録に挑戦。ドライバーはスタントドライバーであり、カートレーサー、ヘリテージF1/TDF開発ドライバーでもあるジェス・ホーキンスが務めた。

 今回のギネス世界記録の測定では、直線のコースを1時間以内に往復し、片道毎の加速度の平均を記録とした。Mean Mower V2の時速0-100マイル加速の平均は6.29秒。また、最高時速は150.99マイル(時速約242.99キロ)だった。ちなみに、スーパーカー「マクラーレン・650S」の時速0-100マイル加速が5.7秒ということを考えると、Mean Mower V2は、芝刈り機であるのにも関わらずスーパーカー並みの加速力を誇っていることがわかる。

 英ホンダのマネージングディレクターを務めるデイブ・ホジッツは、今回の記録について「オリジナルのMean Mowerも素晴らしいマシンだったが、今回のMean Mower V2でさらに新しいレベルにまで性能を引き上げることに成功した。 2014年に世界最高速に認定された後、異なることへ挑戦するため”加速記録”を目標に掲げた。そして今回、素晴らしい結果を得ることができた。チームダイナミクスはかつてない偉業をやり遂げてくれた」 とコメントした。

 上動画で、Mean Mower V2がギネス記録に挑戦したタイムアタックの様子を見ることができる。気になる方はチェックされたし。

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