フェラーリの超豪華アートブックが登場!
11月12日に開催された日本での発表イベントに登場した、マーク・ニューソン(右)とピエロ・フェラーリ(左)のふたり。©TASCHEN
美術書を手掛けるドイツの出版社、TASCHEN(タッシェン)は11月12日、フェラーリ70年の歴史をまとめた1冊の本を発表した。
かつて、これほどまでに豪華なフェラーリ本があっただろうか。その見た目はまさにフェラーリのV12エンジンそのもの。真紅のカムカバーを彷彿とさせるアルミ鋳造製のブックケースを開ければ、そこにはレザーシートで装丁された大判サイズ(34.2×43.2cm)の514ページという大ボリュームでまとめられたアートブック「Ferrari」が姿を現す。ケースデザインを手掛けたのは、かのマーク・ニューソンだ。
制作期間に5年以上をかけ、フェラーリとの緊密な協力の下に上梓された本書は、1947年にエンツォ・フェラーリによってイタリア・マラネロで創業した稀代の名門ブランドの過去から現在までを、数百の写真と資料、イラストともに構成。さらに、これまで公開されることのなかったプライベートコレクターのアーカイブも掲載し、イタリアの著名作家、ピーノ・アッリエーヴィが執筆する。
本書は1947部の限定刊行で、No.1からNo.250までを「アートエディション」、No.251からNo.1947までを「コレクターズエディション」として販売。すべての本に先述のブックケースが付属し、エンツォの息子でありフェラーリ副会長のピエリ・フェラーリのサインが入る。
アートエディションにはさらに、エキゾーストパイプをイメージしたスチール製のスタンドが付属。また故セルジオ・マルキオンネとジョン・エルカーンという新旧フェラーリCEOのサインも加わるという特典付き。気になるそのお値段は驚くなかれ、アートエディションが360万円(税別)、コレクターズエディションが72万円というプライスだ。
とはいえ、マーク・ニューソンとフェラーリのコラボによるアート作品と考えればむしろお安い!? 360万円という価格ながら、アートエディションはすでに残り25冊だという(11月12日時点)。恐るべしフェラーリのマーケット。価値あるものにはお金に糸目を付けない、といったところだろうか。
日本では代官山蔦屋書店、もしくはタッシェンの公式サイトから購入することができる。気になる方は早めにアクセスを。
「Ferrari」
代官山 蔦屋書店
Tel. 03-3770-5005