“大人のトミカ”に1/43スケールの新シリーズ登場! 第1弾は「カウンタックLP500S」
トミカプレミアムRS第1弾は、ランボルギーニ「カウンタックLP500S」。
「トミカ」といえば、50年近い歴史を有する、手のひらサイズながら本格的な造りをしたトミー(現・タカラトミー)の国産ダイキャスト製ミニカー。2018年7月現在、累計販売車種数は1000車種以上、全世界累計販売台数は6億4000万台超という人気を有する。
「トミカ」を遊んだ世代はもはや3世代となり、現在は、大人向けのハイディテールコレクション「トミカプレミアム」シリーズが人気を博している。その「トミカプレミアム」の新シリーズ「トミカプレミアムRS」が9月27日に発表された。第1弾は、70年代スーパーカーブームを牽引した1台、ランボルギーニ「カウンタックLP400」の排気量アップモデルの「カウンタックLP500S」(1982年)。11月17日(土)発売予定で、価格は3,500円(税別)だ。全国のホビーショップや百貨店・量販店などの玩具売り場、トミカ専門店「トミカショップ」、タカラトミーのショッピングサイト「タカラトミーモール」などのインターネット通販サイトなどで販売される。
トミカは一般的に450円(税別)で、特別なものでもその2倍前後となるが、1,000円を超えることはない。トミカプレミアムも800~1,000円なので、今回のトミカプレミアムRSが特別なシリーズであることがわかる。その特徴を見ていく。
「カウンタックLP500S」といえば、大型のオーバーフェンダー、そしてリアウイングが大きな特徴。
従来のトミカよりも一回りから二回り大きいサイズ!
従来のトミカは、幅約78mm×高さ約39mm×奥行き約27mmという統一サイズのパッケージに入るように縮尺スケールが計算されており、車両によって異なるが、1/60スケールの前後で作られている。しかし今回のトミカプレミアムRSは、1/43という、国際的なミニカーのスケール基準が採用された。従来のトミカと比較すると、一回りから二回り大きい。
同じランボルギーニ「カウンタック LP500S」で比較するとわかりやすい。インターネット通販サイト「タカラトミーモール」のオリジナル商品として発売中のトミカプレミアム版は、全長69mm×全幅33mm×全高19mm。それに対し、今回のトミカプレミアムRS版は、全長98mm×全幅47mm×全高24mmとなっている。
トミカプレミアムRS(奥)とトミカの「カウンタックLP500S」のサイズ比較。サイズ差は、全長が29mm、全幅が14mm、全高が5mmだが、実物を比較するとそれ以上の差があるように見えてしまう。また当たり前だが、ディテールの細かさが桁違い。
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トミカプレミアムRSのさらなる魅力に迫る!
ただサイズアップしただけではない! 「トミカ」らしさも!
トミカプレミアムRSは、1/43スケールという大きさを利用し、トミカやトミカプレミアムでは実現していない多数のギミックを搭載。シザードアをオープンして車内を見られるほか、リトラクタブル式ヘッドランプが展開・収納したり、リア・ミッドシップのエンジンフードも開閉可能。
サイズアップだけがトミカプレミアムRS版の特徴ではない。実は、一般的な1/43スケールのダイキャスト製ミニカーの場合、ケースに入れて飾るような鑑賞用がほとんどで、触ったり持ったりして遊ぶような造りにはなっていない。しかし、トミカプレミアムRSはあくまでも”トミカ”。
トミカならではのサスペンション機能もそのままに、「カウンタック」の特徴であるシザードアが開閉できることに加え、リトラクタブル式ヘッドランプの展開と収納、リアミッドシップのエンジンフードの開閉などを行える。シザードアを開ければ、当然車内も見られるし、エンジンフードを開ければ4754ccのV12エンジンも見られる。これらはもちろんトミカプレミアム版には存在していないギミックだ。
オープンしたエンジンフード。猛牛の心臓をのぞき見ることが可能だ。
第1弾として「LP400」ではなく「LP500S」が選ばれた理由は?
サイドから。「カウンタック」といえば、あらゆるスーパーカーの中でも全高の低さで今もって1、2位を争う低さ。実車で1m7cmしかなく、トミカプレミアムRS版は1/43なので約24mm。
トミカプレミアムは大人向けということで、70年代スーパーカーブームを体験した世代を中心に人気を集めている。となると、本来なら同じ「カウンタック」は「カウンタック」でも、「LP500S」ではなく「LP400」のはず。「LP500S」は1982年の登場であり、厳密には70年代スーパーカーブームの時には存在していないモデルだからだ。なぜ「LP500S」がトミカプレミアムRSの第1弾として選ばれたのだろうか?
タカラトミー広報によれば、「カウンタック」が選ばれた理由は、70年代スーパーカーブームを牽引した1台であることがまずひとつ。厳密には70年代のクルマではない「LP500S」が選ばれた理由は、ブームが落ち着いた80年代以降でも、当時のスーパーカー好きの少年たちにとっては”遅れてやって来た別格の1台”だったからだ。あえていうなら、”スーパーカウンタック”ともいうべき存在。そうしたインパクトの点でチョイスしたという。
リアビュー。ちなみに「カウンタック500S」は、リアのエンブレムが「5000S」だった。そこもきっちりと再現されている。
また、トミカプレミアムRSの”RS”の意味も気になるところ。スーパーカー・スポーツカー好きにとってRSといえば、ドイツ語の「Renn Sport(レーンシュポルト)」が思い浮かぶ。英訳すれば「Racing Sport」となり、要はレーシング・スポーツ向けといった意味合いだ。トミカプレミアムRSは今後、スポーツカーやスーパーカーの第2弾、第3弾が期待できるのではないだろうか。現時点で公式発表できる情報はないが、こちらも今後を期待してほしいとした。
上方から見た図。SF映画に空を飛ぶクルマとして登場しそうな、今見ても未来的なデザインであることがあらためてわかる。
ランボルギーニ「カウンタック LP500S」に関する著作権表記
(c) TOMY
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