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クルマ最終更新日:2018.05.08 公開日:2018.05.08

自動車メーカーの中国でのEV化戦略が鮮明に。2018北京モーターショー

 4月29日から一般公開が始まった2018年北京モーターショーに、世界各国の自動車メーカーが出展した。各メーカーが中国でのEV生産拡大を進めていくことが鮮明になった。

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 トヨタは同ショー会場で「カローラPHV」と「レビンPHV」(写真上)を初公開した。トヨタ初の海外生産となるプラグインハイブリッド車で、EVモードでの後続距離は50kmを想定。19年から中国での現地生産を開始する予定だ。

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日本でも大人気の「C-HR」だが、中国では販売会社の違いにより「C-HR」(広汽トヨタ自動車販売有限会社)「IZOA」(一汽トヨタ自動車販売有限会社)として販売予定だ。

 また、日本でもヒットしている小型SUVの「C-HR」(写真上)をベースにしたEVを20年までに導入する。バッテリーやインバーター、駆動系ユニットなどの現地生産化を進めることで、同年までに10車種の電動車を中国市場に導入する考えだ。トヨタ専務役員で中国本部長の小林一弘氏はショー会場で、「世界でもっとも電動化が進むこの中国で、環境戦略を全方位で、着実に、自信を持って進めていきたい」と中国での展望を語った。

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 日産の中国でのEV投入はさらに早い。同社にはEV販売台数世界一の「リーフ」があるが、このリーフの技術とプラットフォームを使った「シルフィ ゼロ・エミッション」(写真上)を18年後半には発売する予定だ。航続距離は中国国内での基準で338kmを達成。日産の中国事業を統括するチーフ パフォーマンス オフィサーのホセ ムニョス氏は、「中国の電動化戦略を推進する。市場に新時代を切り拓く」と意気込みを述べた。

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 ホンダも中国でのEV発売を18年としている。発表したのは中国専用EVのコンセプトカー「理念 EV CONCEPT(イーブイコンセプト)」(写真上)。広汽本田汽車有限公司との共同開発で、カーシェアリングでのシェアEVとしての活用も狙う。同年後半には「ACCORD HYBRID(アコード ハイブリッド)」「INSPIRE CONCEPT(インスパイア コンセプト)」の発売も予定している。

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中国市場を狙うのは日本メーカーだけではない

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 中国のEV市場を狙うのは日本メーカーだけではない。世界最大手の独VWグループからは、4月13日にグループCEOに就任したばかりのヘルベルト ディース氏(写真上)が登場。「21年までに中国内6工場でEVを含む電動車の生産を開始する」と表明した。さらに、22年までに電動化や自動運転技術におよそ2兆円もの巨費を投じるとしたことから、VWグループとして中国市場にかける意気込みのほどが窺える。

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 独BMWが発表した「Concept iX3」(写真上)は、20年に市販を予定しているモデルのコンセプトカー。搭載するモーターは200kwを出力し、バッテリー容量は70kWhで航続距離400km以上、かつ充電時間は30分以内と謳う。BMWも他メーカーと同様、現地生産を予定している。

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 25年までに販売車種のうち半分をEVにすると発表したスウェーデンのボルボは、同ショーで「XC40 T5 plug-in hybrid」(写真上)など、すべての展示車両がプラグインした状態で展示した。ボルボが目指す近い将来をイメージしているということだが、同社CEOのホーカン サムエルソン氏は「中国の電動車の未来は、ボルボの電動車の未来だ」と鼻息も荒い。

 欧米メーカーでは、スターターを48Vに強化しただけのマイルドハイブリッド車を「電動車」として含めることがあり、環境保護の実効性を疑問視する向きもあるが、いずれにしても今後中国内での”EV濃度”が加速度的に増加していくのは間違いない。

2018年5月8日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)

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