【モーターサイクルショー2018】大迫力のV8・6200cc・445馬力のビッグ・エンジン!!
普通はクルマにしか載せないだろ! と誰もが驚くとてつもないスペックのビッグ・エンジンを搭載しているのは…!?
水冷V型8気筒・排気量6200cc・最高出力445HP(331.8kW)/5750rpm。こんなスペックを聞かされたら、普通はクルマの、それも米国製スポーツカーのような大排気量車に搭載しているビッグ・エンジンを想像するはず。
ところが、クルマのエンジンではないのだ。3月23~25日の3日間にわたって開催された「第45回東京モーターサイクルショー」(東京ビッグサイト)のサクマエンジニアリング・ブースにおいて、ボスホスサイクルジャパンが展示した大型トライク「LS445 GANGSTA」のエンジンなのである。
ボスホスサイクルとは米国テネシー州ダイアーズバーグに拠点を構える大型バイクやトライクのメーカーで、ボスホスサイクルジャパンはその日本法人だ。昨年もボスホスサイクルジャパンは、サクマエンジニアリング・ブースでカスタマイズとカラーリングの異なる「LS445 GANGSTA」を展示したが、今年もその巨躯を披露した。
「LS445 GANGSTA」の乾燥重量は680kgで、1000ccオーバークラスの大型バイクと比較すると1.5倍から2倍ほど。もはや軽自動車の小型・軽量タイプと同程度。それに対して最高出力が桁違い。1000ccオーバークラスの大型バイクの3~4倍、同程度の重量の軽自動車と比較すると10倍近い。乗りこなすのに相当の腕力や体力が必要であることが推察される、とんでもないトライクなのだ。
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「LS445 GANGSTA」の全身図やスペック!
身長2m・体重100kg以上じゃないと乗りこなせそうにない!?
「LS445 GANGSTA」の全身図。バイクやトライクで片側から4本も出ているエキゾーストパイプは、ボスホスの大型バイクやトライク以外ではなかなかお目にかかれない。さらに、ラジエター用の大型ファンもインパクトがある。バイクと違ってトライクは体重を利用して車体を傾けてコーナリングできないため、普通に走るだけでもかなりの腕力や体力・体格が必要と思われる。
さらに、価格も驚異的。「LS445 GANGSTA」はカスタマイズできるため、価格に幅があるのだが、今回展示された仕様は、本体が889万9200円(税込)。これにいくつかパーツを追加しているため、トータルすると950万円ほどになるという。スペックは以下の通りだ。
【スペック】
全長×全幅×全高:3500×1450×1270mm
乾燥重量:680kg
トランスミッション:4速AT
タイヤサイズ:前130/90-16・後235/60 R-17
外装色:カスタムペイント
【エンジンスペック】
種類:水冷V型8気筒OHV(4サイクル)
排気量:6200cc
最高出力:445HP(331.8kW)/5750rpm
最大トルク:603.3N・m/4750rpm
燃料タンク:32L
燃費:市街地10.0km/L、高速12.0km/L
昨年のモーターサイクルショーのサクマエンジニアリング・ブースに展示された、「LS445 GANGSTA」。カラーリングが異なるだけでなく、細かい形状や使われている素材などが異なる。
2018年3月30日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)