その10 / イベント総合 EXPO パワードスーツにミニトレイン、魅惑的な呼び込みたち。
(c) JAF Media Works
展示会・見本市の中でひっそりと咲く、専門性という不思議さが心をくすぐるモノを紹介する本企画です。
本日の取材先は2018年2月21~23日に、幕張メッセで開催された「第5回 イベント 総合 EXPO」。つまりイベントに必要なありとあらゆる製品やサービスが展示されている見本市です。会場に足を踏み入れると、おぉ! なんだかワクワクするものがいっぱい!
人寄せの形も今はさまざま
「消費者がモノを買わない」「ネット通販が勢力を拡大している」と言われる中、店舗への集客にはイベントが最大のツールとなっているそうです。つまり、この見本市はいかに人の目を引き、お客さんを呼び込めるかをアピールする場でもあるわけです。
ちなみに、冒頭の写真は「腹話術人形」ならぬ「ホラー人形」。呼び込みをする人の体に巻きつけて装着し、右手で操作して「ガオー!」と通行人を怖がらせます。呼び込みの形もさまざまですね~。
筆者にはよくあることなのですが、見本市に来ると面白いからついついブースひとつひとつを覗いてしまう。そして取材にならないといういつものパターンに落ち込まないよう、人がごった返すメッセ会場で1人作戦会議をすることにしました。そこで閃いたのが「乗り物」に絞り込むことです。ちょうど目の前で、超カッコいいモノがデモンストレーションされているではありませんか。
あなたもわたしもガンダムに!
実演してくれているのは阿嘉さん。スケルトニクスなどを研究開発する会社『スケルトニクス株式会社』のCEOです。(c) JAF Media Works
スーツ姿の男性が乗っているというか装着しているもの。そ、それは・・・”人類の進化”を導くための究極の外骨格スーツ「スケルトニクス」なのである!
『ガンダム』や映画『エイリアン2』でシガニー・ウィーバーが着たパワードスーツを連想しますよね。
スケルトニクスは、簡単にいうと動作拡大型デバイスです。3m級のスケルトニクスを着ることで、通常の人体では表現できないダイナミックな動きを実現。実際に装着するとまるで巨人になったかのような感覚を味わえます。
スケルトニクス(最新モデル)のスペック
サイズ | 2.8m |
---|---|
重量 | 40kg |
装着にかかる時間 | 1分 |
最高搭乗時間 | 60分 |
このスーツの面白いところは、電気を使って動いているのではなく、腕や足の動きに追従して動くリンク機構を用いて自由度の高い身体動作を可能としているところです。装着者の手足の動きがダイレクトに反映され、巨大な体にもかかわらず機敏に動く様子をビデオでご覧ください。
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イベントでこんなロボットが登場したら絶対に注目してしまいますよね。スケルトニクス株式会社では、スケルトニクスやパワードスーツの開発の他に、イベント用にレンタルを行ったり、ライブエンターテイメントで場を盛り上げるパフォーマンスを行っているそうです。
身体機能の拡張によって「進化した人類」を創造する外骨格クリエーター集団である同社は、高専ロボコンで全国優勝を果たしたメンバーにより、半年でスケルトニクスの初期モデルを完成させメディアで注目されました。ロボットへの夢とエンターテイメントをマッチさせるビジネスを展開しているのが新しくもあり、応援したくなります。
ミニトレインには子どもだけではないファンがいます
次なるイベント用アトラクションは、打って変わって昔ながらの遊園地の定番、「ミニトレイン」です。 お邪魔したのはアトラクション・ツールを提供する株式会社オールテクノソリューションズのブース。
実は筆者、子どもの頃からミニSLが好きで大人になった今でもよく乗ります。アメリカのディズニーランドで乗った時には、車掌のお兄さんの「これからドリームランドに行くよ~!アーユーレディ?」的なガイドが絶妙でいたく感激したものです。
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ミニトレインには、上の東急電鉄5050系電車のように実在する電車を忠実に再現した「リアルトレイン」、キャラクターデザインを3Dデザインモデルへと転換させた「キャラクタートレイン」などがあります。
マスコットキャラクター「おさるの車掌さん・テクもん」のミニトレイン。(c) JAF Media Works
ミニトレインの仕様は、先頭車両+運転席+客車となっており、最大定員5名の客車を5両まで接続可能です。
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動力は、電動モーターとチェーンドライブ機構を搭載したパワートレインユニットで、最大10時間連続で運行ができます。
ミニトレインのいいところは、レールを設置してその上を走行するため、路面状況に左右されにくいということ。幼稚園や百貨店といった室内はもちろん、公園や芝生、田んぼ、畑などの荒地でも走らせることができます。フラワーイベントで、満開の花の間をミニSLが走る風景はなんとも浪漫いっぱいではありませぬか。
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レトロ感溢れる雑貨がたまらないDULTON
最後に乗り物ではありませんが、1988年創業の雑貨メーカーDULTONのアイテムを紹介します。
DULTONは、ショップのディスプレーやインテリア用品を制作しており、今回のイベント総合EXPOに出展していた訳ですが、前時代のアメリカ製品を思わせるレトロ感のあるおしゃれ製品のオンパレードに、雑貨好きの筆者は素通りできません。
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ミニカーの中に収納されたドライバーセットです。社名などを入れるオーダー商品の注文もできるそうです。
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懐中電灯つきの工具セットです。下は工具セットを開けた様子。
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オリジナルのテープカッター。80年代を思わせるインダストリアル感がいいですね。
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食器もアメリカのダイナーにあるような丈夫な質感です。
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右側がDULTONのキャラのようです。今回もまたキャラで終わるのでした。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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2018年3月8日(JAFメディアワークス IT Media部 荒井 剛)