日産「GT-R」チューン&カスタマイズが熱い!18年仕様最新モデルに迫る。
日産「R35型GT-R」といえば、日本を代表するスーパーカーの1台。2007年の登場以来、16年式までは外見的に大きな変化はなかったが、17年式は外見が大きく変わるビッグマイナーチェンジとなった。
東京オートサロン2018では、その17年式「R35型GT-R」のチューニングカーやカスタマイズカーが多数展示されたので、中でもエアロが特徴的なものをピックアップして紹介しよう。
リバティーウォークの昭和の「改造」!
オーバーフェンダーをリベット打ちするという、昭和テイストの「改造」を現在のクォリティで行うリバティーウォーク。同社のオリジナルエアロキットを装着したコンプリートカーのブランド「LB WORKS」シリーズ、 3種類の「NISSAN R35 GT-R」をラインナップしている。16年式以前のモデル用の「TYPE 1」と、16年式以前のモデルを外見が大きく変更された17年以降と同じようにする「TYPE 1.5」と、17年式以降のモデル用の「TYPE 2」だ。今回は、3モデルとも展示されたが、最新の「TYPE 2」をお見せする。
リバティーウォークのコンプリートカーブランド「LB WORKS」の1台で、17年式以降のモデル用の「LB WORKS NISSAN R35 GT-R TYPE 2」。オーバーフェンダーとフロントの2枚のカナード、また往年の「出っ歯」を彷彿とさせる大型のアンダースポイラーなどが特徴。
ジュンオートメカニックは1500馬力のモンスター!
エアロも独自の「JUN Aero kit」が装着されているが、この「JUN420GTR」がすごいのはチューニングだ。排気量をノーマルの3.8Lからオリジナルキットで4.2Lにアップさせ、オリジナルのツインターボを装着。その結果、出力が419kWから1103kW(1500馬力)に、トルクが637N・mから1500N・mという、モンスターマシンとなった。その馬力を受け止めるため、ミッションやクラッチ、そしてサスペンションやブレーキなどの足回りも交換されている。
エアロは、フロントバンパー、ワイドフェンダー、そしてリアにハイマウントのコーナリング重視の大型GTウィングを装着。ちなみにこのまばゆいボディカラーは「JUN Super lemon yellow」という独自のレモンイエローだ。
戦闘的なフロントフェイス! エイムゲイン
エイムゲインのワイド&ローを特徴とするエアロパーツキット「AIMGAIN GT」。画像は、同キットを装着した17年式「GT-R」だ。フロントはバンパーとグリルラインとアンダーリップ、そしてワイドフェンダーを装着し、とても戦闘的なマスクとなっている。リアはバンパーとアンダースポイラーとディフューザー、ワイドフェンダーに交換。そしてサイドもアンダースポイラーを備える。さらにカーボン製のボンネットと、リアに大型のGTウィングをセットしている。
ワイド&ローが特徴の「AIMGAIN GT」シリーズのエアロキットを装着した17年式「GT-R」。その上、サスペンション、エキゾーストシステム、ホイール、タイヤも交換済み。
もはや走る芸術のクールレーシング
インパクトの大きなカラーリング&デザインを特徴とするクールレーシング。今回、17年式「GT-R」用のキット「35R-SS ボディ キット」を装着した2台が展示されたが、中でも多くの来場者の目を引きつけていたのが、「ラインシェイカー」と呼ばれるカラーリング&デザインが施された1台。まるで高速走行中と錯覚してしまいそうな、流れるようなデザインが印象的だ。
フロントはディフューザーが、サイドはステップとステップディフューザーが、リアはディフューザーが交換されているほか、高速仕様のローマウントのGTウィングも装着されている。サスはエアサスに、マフラースポーツタイプに交換されている。
タイムアタックのために開発! フェニックスパワー
同社の福井店と京都店が共同で展示したのが、18年に富士スピードウェイでクラス最速タイムを叩き出す目的で開発したサーキット専用車「北の大王R35」。ピストンやコンロッドなども交換し、ミッション、クラッチ、デフも強化、サスペンションやECUも交換されている。外見は、オリジナルのエアロキット「PHOENIX’S AERO」が装着され、リアの大型GTウィングもタイムアタック用のものに交換されている。
「北の大王R35」はタイムアタック用として開発された1台。このほか、街乗り専用として、「ワークスR35開発7号車」という、17年式「GT-R」ようの街乗り用のエアロを装着した1台も同時に展示していた。
GT-Rならお任せのトップシークレットからこれ!
これでもかと何種類もの「R35型GT-R」のチューニングカー・カスタマイズカーをブースいっぱいに並べていたトップシークレット。お見せする1台は、「TOPSECRET GT-R MY17」。17年式「GT-R」の素性のよさを最大限に引き出し、ノーマルよりあらゆる点でひとつ上を目指してチューニングしたという1台だ。
装着されているエアロキット「G-EFFECT」は、フロント&リア周り、ボンネット、サイドディフューザー、リアフラットスポイラーなどが変更されている。さらに、サスペンションには同車の車高調整キットが装着され、ショックも交換、ブレーキもローターとパッドを交換している。
大人の落ち着いた魅力! ヴァリス
ヴァリスは”大人のスポーツカー”というコンセプトで、ブランド”マグナムオーパス”シリーズを東京オートサロン2017で披露。その「マグナムオーパス R35GT-R MY’17」をモデファイした18年バージョンが、今回展示された。フロントとリアに新作のフェンダーを装着しており、前後のタイヤに285/35R20サイズを装着できるようになったのが変更点だ。マフラーはフルチタン製に交換され、サスペンションやブレーキも強化されている。
エアロが控えめなことと、カラーリングもホワイトとブラックでまとめているのもあって、コンセプト通り「大人のスポーツカー」らしい、落ち着いた雰囲気。フロントのアンダースポイラーのサイド部分の形状や、ライトのデザインが特徴的だ。
渋いデザインで魅了! ガレージ力
ガレージ力(ちから)もまた「大人向け」をコンセプトとした「ガレージ力 GT-R」を展示。同社の「VOLTEXエアロキット」を装着しており、フロントマスクのデザインはノーマルとはもちろん異なるのだが、その違いがあまり目立たない落ち着いた雰囲気でまとめられている。また、エンジンも手を入れられ、20馬力ほどアップ。サスペンションとブレーキが交換されている。
フロントマスクはノーマルとは異なるのだが、もともとこういうデザインと勘違いしてしまいそうなほど、落ち着いたデザインなのが、「ガレージ力 GT-R」の特徴。カラーリングも落ち着いた感じ。
2018年2月22日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)