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最終更新日:2017.12.28 公開日:2017.12.28

【オートカラーアウォード2017】GP獲得のヤマハ「MT」シリーズそのかっこよさに迫る!!

 一般社団法人日本流行色協会(JAFCA)主催の、その年で最も優れた車両のカラーデザインを顕彰する「オートカラーアウォード」。12月16日に第20回(2017年)の表彰式が行われた(アウォードの詳細はこちら)。

 そして、同一コンセプトのカラーデザインとしてノミネートされた、ヤマハ「MT-10/MT-9/MT-7」のシリーズ3車種がグランプリを獲得。ここでは、その3台にフォーカスする。

手前から「MT-10」、「MT-9」、「MT-7」。プレゼンテーションや表彰式の会場となった横浜美術館前に、ノミネートされたクルマやバイクが展示された。

「MT-10/MT-9/MT-7」のコンセプトは、『受け入れられる非常識 Night Fluo』。グランプリ獲得の大きな理由は、これまでの常識を打ち破り、「チッピング(欠け落ち)」によって汚れやすいホイールのリム部分に塗装を(それも汚れが目立ちやすい明るいイエローで)施したことだ。

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まずは「MT-10」に迫る!

MTシリーズの頂点・”The King of MT”「MT-10」

 「MT-10」は水冷4ストロークDOHC4バルブの直列4気筒・997ccのエンジンを搭載した、ヤマハのロードスポーツモデルのフラッグシップ。エンジンの動弁系にはロッカーアーム式吸排気バルブ駆動を装着させた最新式のクロスプレーン型クランクシャフトを装備している。

「MT-10」を前方から。グレーのボディーカラーに対してとても映えて見えるホイールのリム部分のアシッドイエロー。それがグランプリの大きな授賞理由だ。前後のホイールは軽量なアルミ鍛造製とし、タイヤは専用開発のものを履く。ブレーキにはABSを標準装備。

左側面。前後のサスペンションには、ヤマハ「YZF-R1」(2015年式)のサスペンションをベースに、専用セッティングが施されたKYB製を採用。

右側面。フレームおよびリアアームもまた「YZF-R1」(2015年式)のものをベースにしており、強度と剛性バランスをチューニングしたアルミボックス製を採用している。

後方から。バイクも電子制御化が進んでおり、「MT-10」は電子制御スロットルやトラクション・コントロール、ABS、クルーズ・コントロール、エンジン出力の自動調整でシフトアップ操作を支援する”クイック・シフト・システム”、走行モード切替システムなどを備える。価格はノーマルが167万4000円(税込)。「SP」が199万8000円(税込)。

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続いて900ccの「MT-09」!

シンクロナイズド・パフォーマンス・バイク「MT-09」

 直列3気筒・総排気量845ccの「MT-09」。エンジンは水冷DOHC4バルブ・フューエルインジェクション方式。3気筒エンジンは、コンパクトな点と、慣性トルク変動が少ないという特色を持つ。

「MT-09」をフロントから。ヘッドランプはLED4灯を採用し、シャープな3眼デザインとなっている。力強さを主張することを目的として採用したデザインが、ヘッドランプ両脇の大型エアスクープと、その下にあるサイドフィンだ。

左側面から。リアフェンダーがアルミ鍛造ステーによる片持ち式という特徴的なデザインを採用している。

右側面。フレームは「MT-10」とはまた異なり、軽量なCFアルミダイキャスト製を採用。リアアームはフレーム外側締結型を採用している。リアフェンダーが左側面の片持ち式であることがわかる。エキゾーストパイプがそれらしくないデザインであるのも特徴的。

後方から。「MT-10」ほど電子制御化されていないが、「MT-09」も電子制御スロットル、走行モード切替システム、クルーズコントロール、ABSなどを備える。価格は100万4400円(税込)。

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688ccエンジン搭載「MT-07」

MTシリーズの2気筒仕様「MT-07」

 「MT-07」はMTシリーズの特徴であるクロスプレーン・コンセプトに基づいて開発された688ccの2気筒エンジンを搭載。エンジンは、水冷DOHC4バルブ・フューエルインジェクション方式だ。

「MT-07」を前面から。ヘッドランプはマルチリフレクター方式。リアにはLEDテールランプが配されている。ボディのコンパクトさに調和するよう、バックミラーは小型の6角タイプが採用された。

左側面。”走りの機能美”と”人とマシンの融合美”を両立させるデザインメソッドとして採用されたのが、アッパーとアンダーの双方を分けた「ダブルデッキ・ストラクチャー」。アンダー部分がヤマハらしさを求めた力強い走りの機能を、アッパー部分はパワーユニットを覆うジャケットに当たるものとして軽やかで流れるようなマン・マシンの一体感を表現。そして双方の関係を相対的かつ連携的にしたという。

右側面。マスの集中を実現するため、エキゾーストパイプとサイレンサーをユニット化した2into1式エキゾーストを採用。「MT-10」と比較すると、エキゾーストパイプは非常に短くて、ホイールベースに収まっているのがわかる。

「MT-10」や「MT-09」と異なり、電子制御機能としてはABS搭載モデルがあるのみ。ノーマルは71万640円(税込)で、ABS仕様は76万320円(税込)。

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続いては3車種のデザインを評してみる!

「MT-10」も「MT-09」も「MT-03」もみんな変型しそう!!

 3車種のフロント部分をアップで紹介すると同時に、記者も個人的にデザインを評してみた。結論は、「何だか3台とも変形しそう!」である。

「MT-10」のフロント部分はもう完全にトランスフォーマー系だ。もはやヘッドランプが目にしか見えない。目を離したすきに”ギコガコ”とお馴染みの音を立てて変形しそうな顔つきではないだろうか。

「MT-9」の顔は、平成の仮面ライダーが乗っていそうなデザインだ。自動走行してもおかしくない。さらに、後輪の辺りはリアフェンダーの片持ちステーなどがあって(左側面からの画像はこちら)、いつ変形してもおかしくないようなデザインである。

3車種中で唯一普通のバイクのように見えるのが「MT-07」。しかし、この凝った形状のマルチリフレクターヘッドランプを見続けていると、だんだんとロボットの頭部のように思えてきて、やっぱり変形してしまいそう…!

2017年12月28日(JAFメディアワークス IT Media部 日高 保)

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