【もうすぐ東京モーターショー2017】ホンダ情報-EV推し推し街乗りからスポーツカーまで
ホンダは9月29日、東京ビッグサイトで開催される第45回東京モーターショー2017(10月27日~11月5日(一般公開は10月28日から))への出展概要を発表した。
最も注目度が高くなりそうなのは、EVスポーツコンセプトカーの「Honda Sports EV Concept」(写真上)。EVでも、やっぱりスポーツカーに乗りたい人、憧れる人向けの提案。EV専用プラットフォームに扱いやすいコンパクトなボディー。レスポンスの良い電動パワーユニットを搭載して、モーターならではの力強く滑らかな加速と静粛性・低重心による優れた運動性能を実現しているという。ロー&ワイドのスポーツカーらしいフォルムを持ち、”一目で心に残るカタチ”を狙う。会場で見るのが楽しみだ。
次に紹介したいのは、「EVモデルの量産化に向けて、技術とデザインはどうあるべきか」という命題に対するホンダならではの解、「Honda Urban EV Concept」だ。コンパクトEVのコンセプトカーで、フロント・リア部には車外へのメッセージや挨拶などを表示するディスプレイも備えている。AI技術を用いた「Honda Automated Network Assistant」を搭載し、ドライバーのライフスタイルや好みを学習。人とクルマの自然なコミュニケーションの実現を狙う。初代シビックにも通じる、万人に愛されるような外観デザインも面白い。
さらに続いてEV3連チャン。「Honda NeuV」は、AI技術「Honda Automated Network Assistant」を搭載し、自動運転機能を備えたEVコミューターのコンセプトカー。ドライバーの表情や声の調子からストレスを判断して安全運転のサポートを行う。車から状況に応じた選択肢の提案を行うという。所有者が使用しない時間には、所有者の許可を得て、自動運転で移動しライドシェアを行うなど、自動運転技術とAIによって実現されるであろうモビリティーの可能性の広がりを示したコンセプトモデルだ。
そしてここからは市販予定車。95年の初代モデル登場より世界中で高い人気を誇る、ミドルサイズSUVの「CR-V」。5代目となる今回、新型CR-Vのハイブリッドモデルが登場する。2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」を搭載し、FF車と4WD車の設定がある。従来よりも、ホイールベースとトレッドを広げ、室内空間効率の向上につなげた。
同社のフラッグシップセダン「レジェンド」がマイナーチェンジして登場。フロントグリルやバンパーデザインなどを一新し、先進的な形状のヘッドライトやウインカーなどと合わせ、アグレッシブな外観になった。「SPORT HYBRID SH-AWD(Super Handling All-Wheel-Drive)」を搭載し、ボディー、シャシー、制御など細部までチューニングを施したと謳う。
「オデッセイ」もマイナーチェンジ。力強さを強調した新デザインになった。ハイブリッドモデルは、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)に渋滞追従機能を追加した、安全運転支援システム「Honda SENSING」や、スイッチ操作で作動する「電子制御パーキングブレーキ」、パーキングセンサーをプラスして使いやすくなった「Hondaスマートパーキングアシストシステム」など、先進装備を充実させた。
そのほか、市販車のスーパースポーツ「NSX」や登場したばかりの「シビック」、レーシングカーなど四輪車を19台展示する予定。
ホンダの二輪車部門にも電動化の波が。「Honda Riding Assist-e」は、電動オートバイのコンセプトモデル。だが示したいコンセプトは電動だけではない。人型ロボット「ASIMO(アシモ)」に代表されるヒューマノイドロボット研究で培った、バランス制御技術を二輪車に応用。ライダーなら誰もが気を遣う、渋滞や信号での発信・停止時などの極低速走行時に、マシン自体がバランスを制御する。
このほか、コンセプトモデルや新型「スーパーカブ」の市販予定車、レーシングマシン、ヒストリーモデルなどを含めて27台の二輪車を展示予定。
2017年10月11日(JAFメディアワークス IT Media部 伊東 真一)